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【MLB移籍2020】パドレス、マイク・クレビンジャーを獲得!インディアンスとブロックバスタートレードが成立

またしてもパドレス!

 現地2020年8月31日、東部時間午後4時、ついに2020年のトレードデッドラインが終わりました。いつもなら午後5時で終了ですが、今年は1時間早かったですね。日本時間の朝5時のことです。

 期限最終日、注目されていた右腕が動きました。インディアンスのマイク・クレビンジャーのディールが決定。しかもまたしてもパドレスがディールを決めています。ブロックバスターとなったこのトレードの詳細は以下です。

9名が動くブロックバスタートレード詳細

 さきにパドレスから見ていきます。名前の前に振っている数字は便宜上、人数を明確にするために振っているものです。

【パドレスGET】

  1. マイク・クレビンジャー(Mike Clevinger): RHP/29才/右投げ右打ち
  2. グレッグ・アレン(Greg Allen ):OF/27才/右投げスイッチ
  3. PTBNL(Player to be named later):後日指名

【インディアンスGET】

 パドレスからインディアンスには計6名!

  1. ジョシュ・ネイラー(Josh Naylor):OF、1B/23才/左投げ左打ち
  2. オースティン・ヘッジス(Austin Hedges):C/28才/右投げ右打ち
  3. カル・クアントリル(Cal Quantrill) : RHP/25才/右投げ左打ち
  4. ガブリエル・アリアス(Gabriel Arias):SS/20才/右投げ右打ち
  5. ジョーイ・カンティーヨ(Joey Cantillo):LHP/20才/左投げ左打ち
  6. オーウェン・ミラー(Owen Miller):INF/23才/右投げ右打ち

マイク・クレビンジャーは結局、パドレス

 今年のトレードデッドラインで一気に需要に火をつけたのはマイク・クレビンジャーと言っていいでしょう。ザック・プリサックとともにCOVID-19のプロトコル違反でマイナーへ落とされたのはご承知の通りです。

 ザック・プリサックは結局、このトレードデッドラインでは動かなかったものの、「インディアンスでゲームに出ないならうちに来て」というふうに各クラブの争奪戦が始まりました。

 パドレスの他に、ブレーブス、ヤンキース、ドジャースなどがコンタクトした模様です。レッドソックスは8月20日前後に一瞬だけ買いに走る空気が出ましたが、ブランドン・ワークマンらを出したところで一気に売りに転じ、インディアンスの右腕2人を獲得には至りませんでした。

選手プロフィール

 では簡単に選手のプロフィールを記しておきたいと思います。なお、掲載している数字は現地2020年8月31日時点の数字です。

【パドレスGET】マイク・クレビンジャーとは

 インディアンスのエース級の右腕。トレバー・バウアーとも仲が良いです。上述のプロトコル違反などもあり、今季はシェーン・ビーバーの影に隠れてしまった感があります。

 1990年12月21日生まれの29才。2011年エンゼルス4巡目指名でプロ入り。2014 年8月にビニー・ペスタノ(右腕)とのトレードでインディアンスへ移籍。

 デビューは2016年です。2017年から3年連続二桁勝利。2019年は13勝4敗で、ERAが2.71。キャリア通算のSO9は10.0を誇り、安定感があります。2018年には200イニングに登板(13勝8敗)。

 パドレスではもちろん、ローテーションに入ります。

【パドレスGET】グレッグ・アレンとは

 1993年3月15日生まれの27才。2014年インディアンス6巡目指名でプロ入り。デビューは2017年9月。出場試合数のキャリアハイは、2018年の91試合。

 キャリア通算の成績は、打率.239、OBP .295、SLG .344、HR 8,RBI 57、盗塁31。守備は素晴らしい!ご覧の強肩。

【PTBNL】

 今回の場合は、チーム内ランキングで上位から数えた方が早い選手が決まると思います。

【インディアンスGET】ジョシュ・ネイラーとは

 1997年6月22日生まれの23才。カナダ出身で2015年マーリンズ1巡目指名でプロ入り。

 翌年の2016年、マーリンズとパドレス間で成立した6名が動くブロックバスター・トレードでパドレスに移籍。このトレードではパドレスからマーリンズへ、アンドリュー・キャッシュナー、タイロン・ゲレーロ、コリン・リーが動き、マーリンズからパドレスにはカーター・キャップス、ジャレッド・コザート、ルイス・カスティーヨが動きました。

 デビューは2019年5月。94試合に出場。打率.249、OBP .315、SLG .403、HR 8、RBI 32となかなかの成績を納めました。

 今季はDHでの出場が多く、打率.278。

【インディアンスGET】オースティン・ヘッジスとは

 1992年8月18日生まれの28才。2011年アマチュア・ドラフト、パドレス2巡目指名です。デビューは2015年5月で、今季は早くも6年目です。

 2017年からメインでマスクをかぶることが多くなりました。この年、18HR。長打力が魅力の捕手ではありますが、いかんせん打率が低い傾向があります。捕手ゆえ仕方ない面がありつつも、もう少し確率が上がればというところです。

 前日のトレードでパドレスがエンゼルスからジェイソン・カストロを迎え入れたのもこれが要因。

 正捕手の移籍ではありますが、インディアンスにはロベルト・ペレスがおりますので、バックアップロールとなりそうです。ただ、インディアンスからすると非常に心強い存在でもあります。

【インディアンスGET】カル・クアントリルとは

 1995年2月10日生まれの25才のスターター右腕。2016年パドレス1巡目指名。スタンフォード大学出身の秀才。デビューは2019年5月1日。

 2019シーズンは23試合登板で18スタートで103イニングを経験。6勝8敗、ERA 5.16。2020シーズンは2勝0敗、ERA 2.60。

 インディアンス、またしてもスターターが増えました。さすがにマイク・クレビンジャーの代わりとまでは行きませんが、いい右腕を補強したと思います。もう、投げ方がインディアンスという感じです(個人的主観)。

【インディアンスGET】(No. 7)ガブリエル・アリアスとは

 マイナーのSSで、2000年2月27日生まれの20才。パドレス・プロスペクト・ランキング7位。ベースボール・プロスペクタスのPre-2020のランキングでも94位にランクインしている逸材です。

 ちょうどフェルナンド・タティス・ジュニア世代で、パドレスではもうポジションがありません。しかし、インディアンスでは、フランシスコ・リンドーアが需要がありすぎて、移籍する可能性が大ですから、次世代のSSとして互いにフィットしたトレードだったと思います。

【インディアンスGET】(No. 9)ジョーイ・カンティーヨとは

 「カンティーヨ」というのは表記ゆれがあるかもしれません。パドレス・プロスペクト・ランキング9位の先発左腕です。1999年12月18日生まれの20才。ハワイ出身です。2017年パドレスの17巡目。

 2019年はクラスAマイナスとクラスAプラスの2つのレベルで登板。クラスAとは言え、10勝4敗、ERA 2.26と好成績。

 またしてもインディアンスが育てそうです。

【インディアンスGET】(No. 11)オーウェン・ミラーとは

 マイナーの内野手でパドレス・プロスペクト・ランキングで11位。1996年11月15日生まれの23才。2018年パドレス3巡目指名で、SS、2B、3Bを守ります。

 2019年はダブルAで130試合に出場。打率.290、OBP .355、SLG .430、HR 13、RBI 68と好成績をマーク。盗塁は5。2019シーズンはBB数が前年の18個から46個へと2倍以上に。選球眼もさることながら、改善できる選手。こういう選手は伸びると思います。

 メジャー選手の怪我などがあれば、デビューは相当早いように思います。インディアンスはまた良い選手をゲットしましたね。

パドレス、さすがにプロスペクトが枯渇気味に

 ここ2日間のトレードでパドレスはランキング15位以内の選手がポロポロと出て行ってしまいました。

 パドレスにはデビュー済みでルーキー・ステータスの選手が多く、チーム内ランキング30位でも10名ほど入っています。ただ、それ以外のマイナーの選手がここ2日のトレードで5名ほど抜け、彼らは2021か2022年デビュー見込みの選手が多く、さすがにちょっとキープの方向に舵を捕らないと黄信号になりそうです。

Padres Top Prospects
The Official Site of Major League Baseball

 お読みいただき、ありがとうございました。

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