スポンサーリンク

【MLB2023】アストロズ、再び!トレードデッドラインでケンダール・グレイブマンを獲得

TDLで2度めのヘルプ要請

 現地2023年7月28日、アストロズがトレード・デッドラインに向け動きました。

 ホワイソックスからリリーバーのケンダール・グレイブマンを獲得です!アストロズがケンダール・グレイブマンをトレード・デッドラインで獲得するのはこれで2度め。

2021年のトレード・デッドライン

 1度目は2021年のトレード・デッドラインでのこと。前年の10月にマリナーズとサインしたケンダール・グレイブマンは2021シーズン、マリナーズで30試合に登板し、33.0イニングを投げ、14ゲーム・フィニッシュ、10セーブ、ERA 0.82と際立った成績をマーク。

 このときラファエル・モンテロとともにアストロズに移籍。ラファエル・モンテロは現在でもアストロズのリリーバーとして活躍。アストロズからマリナーズへはジョー・スミスとエイブラハム・トロが動きました。

トレード概要

 今回のトレードの概要です。

アストロズGet

  • ケンダール・グレイブマン(Kendall Graveman/32)RHP

ホワイソックスGet

  • コリー・リー(Korey Lee/25) C/右投げ右打ち: 2019年アストロズ1巡目指名

K・グレイブマンの現契約

 2021年にアストロズに移籍したケンダール・グレイブマンは23試合に登板し、ERA 3.13をマーク。ポストシーズンでもALDSでのホワイソックス戦、ALCSでのレッドソックス戦、ブレーブスとのワールドシリーズでそれぞれ3試合ずつ登板。9試合でERAは1.64でした。

 この活躍もあり、FAとなったケンダール・グレイブマンじゃ2021年11月30日にホワイソックスと以下の内容で契約。

  • 3年/$24M (2022-24)
    • 支払いは$8M/年x3

 よって、契約は来季まで残っております。2024シーズン分はアストロズがフルで$8Mを抱えるとして、2023年のサラリーは$2.795Mほど残額が残っており、この残額も獲得したアストロズが支払うことになりました。

2023年のK・グレイブマンの成績

 今季のケンダール・グレイブマンは45試合、22ゲームフィニッシュで、8セーブ、ERA 3.48をマーク。

 今季は本来のクローザーのリアム・ヘンドリクスが血液がんの1つである非ホジキンリンパ腫で開幕に間に合わず。主にケンダール・グレイブマンがクローザー・ロールを担いました。

 ホワイソックスは4月に7勝20敗とスタートダッシュに大失敗。5月、6月となんとか5割近くの勝率をキープしましたが、7月に入ってさらに戦意喪失。4月とほぼ同じペースでここまで進んでいます。

 よって、ケンダール・グレイブマンもなかなかその力をフルに発揮できない状況で、今回のトレード・デッドラインのターゲットとなっていました。

 かつて数年前に、筆者はホワイソックスの輝く未来を記事内に展開した記憶があるのですが、プロスペクト達が成熟した今、むしろ悪くなってしまったような状況です。2020年のポストシーズンでまさかの早期敗退があって以降、おかしくなりました。あの頃はちょっと調子に乗っている感がありました。どうもラテン気質が強く、上がり下がりが早くて粘りがありません。ここでオールドスクールで軌道修正したかったのですが、肝心のラルーサが年齢による不確かな采配で、状況はさらに悪化しました。

アストロズ、ゲーム後半を手厚く

 アストロズにはクローザーにライアン・プレスリーがおり、彼が機能している間は盤石です。

 セットアップにはヘクター・ネリス、ブライアン・アブレイユ、フィル・メイトン、ライン・スタネックがおり、ケンダール・グレイブマンが加わることでさらに手厚くなります。

 ここまで手厚くする必要があるのか?とも思いますが、ヘクター・ネリスとともにクロージングの経験があることでライアン・プレスリーの連投を避けたい場合には、その手厚さが効果を発揮しそうです。

 今オフ、ライン・スタネックとフィル・メイトンがFA。そこでケンダール・グレイブマンが2024シーズンまでコントロール出来るなら、来季の布陣も心強い。その面での獲得動機もありそうです。

 ヘクター・ネリスは2024年シーズンは$8.5Mのプレーヤー・オプション(シーズン終了後の身体検査が条件)です。ネリスの現時点でのERA は1.44でSO%は28.6。この好調さなら、ネリスは他に契約の場を求める可能性もあります。

【CWS】コリー・リーとは? 

 さて、ホワイソックスが獲得したコリー・リーですが、上述の通り、2019年のアストロズの1巡目指名の捕手。

  2022年7月1日にすでにデビューしています。ビッグリーグでの経験は2022年の12試合のみで、25-4でBAは.160。

 2023シーズンはトリプルAで68試合に出場。打率.283、OBP .328、SLG .406、HR 5、二塁打 18、RBI 32、BB 17。

 捕手かDHでの出場で、捕手としては53試合に先発出場。CS%は27%です。

 ホワイソックスはヤズマニ・グランダールの契約が今季で終了。オプションもありません。

 今回のディールはそれも想定したプロスペクト捕手の獲得となっています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2026FA】マリナーズ、1Bのジョシュ・ネイラーと再契約へ!期間は5年
【MLBアウォード2025】ア・リーグのMVPはアーロン・ジャッジが受賞!カル・ロリーは僅差で及ばず
【MLBアウォード2025】大谷、ナ・リーグのMVPに輝く!NLでは2年連続、個人では3年連続4度目の受賞に(いずれも満票)!
【MLBアウォード2025】サイ・ヤング賞はタリク・スクーバル(AL)とポール・スキーンズ(NL)が受賞
【MLBアウォード2025】MOY(監督)はCLEのスティーブン・ボートとMILのパット・マーフィーが2年連続で受賞
【MLB2025】エマニュエル・クラセが賭博の不正投球容疑で起訴。MLBキャリアどころか、人生の危機に直面
【MLBアウォード2025】ROY(ルーキー)はA’sのニック・カーツとATLのドレイク・ボールドウィンに決定
【MLB2026】ヤクルト・村上のポスティング手続きの詳細と獲得見込みのクラブについて
【MLBアウォード2025】シルバー・スラッガー賞は大谷、カル・ロリー、ニック・カーツらが受賞
【MLB2026FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されたのはタッカー、シュワーバー、今永など計13名
【MLB2026】パドレス、新監督に元リリーバーのクレイグ・スタメン(41)を任命
【2025プレーヤーズ・チョイス】POYはマリナーズのカル・ロリーに決定!大谷は入らず!
【MLB2026】ダルビッシュ投手が右肘UCLの手術を実施。2026シーズンは全休となる見込み
【MLB2025】ドジャース、連覇の華やかなパレードを実施!すでに3ピートも視野に
【MLB Awards 2025】ゴールドグラブ賞が決定!ボビー・ウィット(SS)、PCA(OF)らが受賞
【2025WS_7】山本由伸が世界一の投手に!ミゲル・ロハスが同点HR、ウィル・スミスが勝ち越しHRを放つ!
【2025WS_6】ウォールにボールが!ドジャースが大ピンチを凌いで決戦に持ち込む!ムーキーもタイムリー
【2025WS_5】トレイ・イェサベージ、ドジャースをも封じる!7回、3ヒッター、12K!
【2025WS_4】ついに大谷がワールドシリーズで二刀流を披露!7回途中で6Kと力投するも黒星
【2018 & 2025WS_3】ムーキー、マンシー、カーショウがキャリア2度目のWSでの延長18回を経験!
【2025WS_3】延長18回、大谷が9打席!しかも2HR、2ダブル、5BB !
【2025WS_3】フレディー・フリーマンがまたもWSでサヨナラHR!佐々木、ウィル・クラインらの好投に報いる!
【MLB2026】オリオールズの新監督にクレイグ・アルバナズが就任!CLE躍進の立役者
【2025WS_2】山本由伸が強打のブルージェイズ打線を相手に完投!2試合連続完投&20人連続アウト!
【2025WS_1】大谷が記念すべきワールドシリーズ初HRを放つ!このシリーズはメイソン・フラハーティーとの対決に注目!
【2025WS_1】ブルージェイズ、6回にGSを含む9得点で大勝!ドジャースは継投に失敗
【MLB2026】ブルワーズGMのマット・アーノルドがPresident of Baseball Operationsに昇格
【MLB2026】ジャイアンツが大胆な監督交代!テネシー大のトニー・ヴィテロ氏を起用!
【MLB2026】エンゼルスの新監督はカート・スズキに決定!
【2025ALCS_7】ジョージ・スプリンガーが殊勲の逆転3ランHR!ブルージェイズがワールドシリーズへ進出!
タイトルとURLをコピーしました