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【MLB2022FA】クリス・ブライアントはロッキーズと7年/182Mドルのメガディールで合意

KB、まさかのロッキーズ

 今オフのFAでロックアウト前から注目されていたクリス・ブライアント(Kris Bryant)ですが、現地2022年3月16日、大方の予想を裏切って、コロラド・ロッキーズとのディールが成立しました。

 ディール決定前からロッキーズがかなりプッシュしていたのは知っていたのですが、ブライアントのエージェントはスコット・ボラスだけにこのディールはないと踏んでいたのですが、ロッキーズが一押したようで、決まってしまいました。

ディール詳細

 まだオフィシャルではないのですが、ディールはこのようになっています。

  • 7年/$182M (2022-28)
    • フル・ノー・トレード条項あり
    • AAVで$26M/年

 ノートレード条項がフルで入っています。つまり、いかなるクラブともトレードには応じないという条項。但し、選手会に申請して撤回すれば、トレードは可能です。これは期間限定の可能性もあり、ファイナライズまで様子見したいと思います。

 おそらく、オプトアウトも入っていると思われますので。

ロッキーズのメガ・ディール

 ロッキーズは過去に、以下のメガ・ディールを成立させています。

ノーラン・アレナドと8年/260Mドル

 直近でもっとも目立つディールはノーラン・アレナドとサインした8年/$260M。AAV $32.5M。サイン当時は野手最高のAAVでした。

 ただし、結果どうなったか? カージナルスに渡しましたね。

 2022年もロッキーズは$5.57Mのサラリーを払うことになっています。

トロイ・トゥロウィツキーとの10年/157.75Mドル

 そしてもう1つ大きなのがありました。トロイ・トゥロウィツキーとのメガディール。こちらは2010年11月30日にサインした内容で、10年/$157.75M。今となってはノーラン・アレナドのディールに比べれば可愛いものですが、12年前には驚きをもって接した情報でした。

 こちらはどうなったか?2015年のトレードデッドラインでブルージェイズに渡しました。ホセ・レイエス、ジェフ・ホフマン、ミゲル・カストロ、ヘスス・ティノーコらがロッキーズに移籍してきたブロックバスタートレードでしたね。

 しかし、その後は足の怪我が続き、ブルージェイズは2018年12月にトゥロをリリース。翌年、ヤンキースが最低年俸でサインしたということがありました。そもそものディールは2021年まで続いていたのですが、これではあんまりと、帳簿上はサラリーを削る形に。詳細はわからないのですが、贅沢税上の意味もあってそうしたのか、実際は払っていたか、正確な情報はちょっと調べきれませんでした。

 企業会計なら、どうなんでしょう?貸倒引当金で処理してしまうかもしれませんね。

 結局、メガディールを成立させながら、放出しているのがロッキーズなんです。もちろん、需要があって、トレードしている訳なのですが、どうしてこのような派手なディールを決めてしまうのか今ひとつわからないところです。
 ロッキーズ側からすれば、メガディールを提示しないと選手が集まらないということなのかもしれないです。それくらいしか思い当たらないのです。

ストーリーはFAのまま

 なお、ブライアントにこのような大きなディールを提示しておきながら、生え抜きのトレバー・ストーリーは、FAのままです。

どうして残念に思ってしまうのか?

 ロッキーズ・ファンがいたら申し訳ないのですが、今ひとつスッキリしないディールですね。当事者でもないのにまったく余計なことではありますが・・・。

勝てない

 当のブライアント本人はコロラドに近いラスベガスの出身。わりと土地には合っているようです。風光明媚ですし、何より高地にスタジアムがあるため、ヒッターフレンドリーであることは有名ですね。

 ブライアントを満たすものがかなり揃っているクラブではあるのですが、いかんせん、肝心なものが欠けています。それはロッキーズではナ・リーグ西地区を勝ち抜けない、コンテンダーになり得ないというところです。こういう決めつけは本当によくないことで、ファンが余計なことを書いているのですが、スッキリしないのはやはりそこです。

 スター性もあるクリス・ブライアントには目立って欲しい。ゆえに、2016年のワールドシリーズで最後のアウトを獲ったときのようなああいった瞬間を味わって欲しい。そう願えば、願うほど、ちょっと残念に思えてなりません。

 ドジャース、パドレス、そしてジャイアンツとツワモノだらけの地区で、ロッキーズがどこまで食い下がるのか?2018年は面白いゲームをしましたが、アレナドとストーリーの2人が揃っていたからこそ出来たことです。ブライアントとブラックモンというなかなか強いコンビが誕生したとは言え、NL西地区は2018年とは違います。

新GMにも期待

 なお、ロッキーズは2021年10月にGMが替わりました。ビル・シュミッドさんは2021年5月に暫定GMとして就任。2021年10月に正式に4代目GMに就くことに。

 インディアンス、ヤンキース、レッズのスカウトなどを歴任してきた方です。過去のディールとは違うというふうな結果になればよいなと思います。

 とにかく、2015 ROY、2016MVP、通算914安打、167HRのクリス・ブライアントが再び、輝いてくれることを祈るばかりです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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