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【MLB2019】レイズGM、エリック・ニーアンダーが最優秀幹部に決定

2019 MLB Executive of the Year

 現地2019年11月11日の話題になりますが、この日からアリゾナ州のスコッツデールで開かれているGMミーティングにおいて、年間の最優秀幹部を決定する2019シーズンのMLBエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーの投票が行われました。

エグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーの投票

 このAwardはBBWAA(全米野球記者協会)や一般企業のスポンサーによる投票とは異なっており、毎年GMミーティングにおいて各クラブのエグゼクティブ(幹部)によって投票されます。

 手前味噌な感がしないでもないですが、それでも他のクラブの幹部の業績を客観的に評価することは自軍の分析にも役立つことですし、他を称えるというのはそもそも良いことだなとは思います。

2019年はエリック・ニーアンダー氏(レイズ)

 そして2019年のMLB Executive of the Yearはタンパベイ・レイズのGM、エリック・ニーアンダー氏(Erik Neander)に決定しました!

96勝、WC出場

 やはり今季のレイズの業績は素晴らしいものがありました。あわや100勝かという96勝を上げ(66敗)、ア・リーグ東地区2位に入り、ワイルドカード・スポット2枠目でポストシーズンに進出。見事ALDSへの進出を果たしました。

 ワイルドカードでは、徹底したショーン・マナエア対策でアスレチックスに完勝。ALDSではアストロズと最終戦のGame5までもつれる健闘を見せました。タイラー・グラスノーの癖を見抜かれ、電光石火の打撃で崩されたのは痛かったですが、非常に素晴らしい戦いぶりだったと思います。

FA・トレードでの獲得の実績

 このオフに成立させたトレード、FA獲得はご覧の通り。FAのチャーリー・モートンを2 年/$30M (2019-20)プラス 2021 クラブオプションで獲得。このモートンの$15M/2019というのがもっとも高額なサラリー。

【レイズが2019年に獲得した主な選手】

数字は2019年のサラリーです。

  • マイク・ズニーノ (SEA) C:$4.4M
  • ヤンディー・ディアス(CLE)3B: 0.55M
  • エミリオ・パガン(OAK)  RHP/RP: 0.55M
  • チャーリー・モートン(HOU) RHP/SP: 15M
  • オリバー・ドレイク(TOR) RHP/RP: 0.566M
  • アビサイル・ガルシア(CWS)OF: $3.5M
  • タイラー・クロイド(MIA) RHP/RP 31才 マイナー契約
  • トラビス・ダーノー(NYM) C →5月に獲得: 0.438M/0.55M
  • エリック・クラッツ(SFG)C→5月に獲得:FA
  • ヘスス・アギラル(MIL) 1B→TDLで獲得 : 0.2M/ 0.637M
  • エリック・ソガード(TOR)TDLで獲得:0.55M
  • ルーベン・カルデナス(Ruben Cardenas)21才 TDLで獲得
  • トレバー・リチャーズ(MIA)P TDLで獲得: 0.57M
  • ニック・アンダーソン(MIA)P TDLで獲得

トラビス・ダーノーの例

 上手なのは選手の拾い方(言葉は悪いですが)。例えば、トラビス・ダーノー(Travis d’Arnaud)の獲得などは秀逸です。ダーノーはメッツと2018年12月に調停を避けて約3.5Mで契約しましたが、5月にリリース。

 メッツの日割りは$0.85M。その後、すぐにドジャースがFAとして獲得するもサラリーはメジャー最低賃金の$0.55M。その後レイズがすぐにドジャースから金銭トレードで獲得。その後は日割りになりますからレイズの実払いは$0.438M。ほとんど財布をいためずに獲得し、もうズニーノを押しのけて最後はダーノーがマスクをかぶることが多くなったほど。これはダーノーの努力もさることながら、受け皿を用意したレイズの功績でもあります。

エリック・ニーアンダー氏とは

 レイズのエリック・ニーアンダーは2016年11月、史上2番めの若さである33才でGMに就きました。今現在36才です。

 タイトルはSENIOR VICE PRESIDENT, BASEBALL OPERATIONS & GENERAL MANAGER。レイズの組織を見ると、ベースボールオペレーション部門の統括というよりも、もう少し決済権が多そうなレベルにいます。

 オーナーの次に社長がいて、複数の副社長がいる中でその副社長の上ですから、レイズ幹部全体の中でもNO.4-5といったところではないでしょうか。

このレバレッジ!

 この賞を発表したプレスリリースは、ニーアンダーとレイズ幹部が行った数多くの業績について述べていますが、それらのディールがMLB最低給与レベルで行われたという鬼のような知恵の結晶に関しては言及していませんでした。

 まだ金額は確定していませんが、レイズの2019のペイロールは速報値で$88.8Mで、$206Mの贅沢税基準額を約$117M下回っています。

片腕がレッドソックスへ

 そのエリック・ニーアンダーの片腕を務めたといって過言ではない、ハイム・ブルームは2020年からレッドソックスで手腕を発揮します。

2位はブライアン・キャッシュマン

 なお、この投票の2位はヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM。アスレチックスのビリー・ビーン社長(ベースボール・オペレーション)とツインズのデレク・ファルビー社長(ベースボール・オペレーション)は3位タイという結果でした。

 レイズのフロント・オフィスの頭脳が報われたのは嬉しいことですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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