スポンサーリンク

【MLBアウォード】OAKのビリー・ビーンに決定した2018年の最高幹部。MLBのフロントをちょっと覗いてみる

2018 “Executive of the year”にビリー・ビーン

今年からMLBで表彰されることになったアウォードがこの”エグゼクティブ・オブ・ザ・イヤー”。最も優れた「幹部」は誰か?という賞です。

今回、アスレチックスのビリー・ビーンが受賞しました。

今までは「ベースボール・アメリカ」(”Baseball America”)でこの賞が発表されていたのですが、MLBでは初めてです。ちなみに今年のBaseball Americaの同賞はまだ発表されておりません。

Baseball America Awards — College Baseball, MLB Draft, Prospects - Baseball America
Winners for all the major league, minor league, college, high school a...

ビリー・ビーンさんの現在のタイトルは、エグゼクティブ・バイス・プレジデント・オブ・ベースボール・オペレーションズ(Executive Vice President of Baseball Operations)。いわゆる副社長です。

受賞理由

ビリー・ビーン副社長の功績はアスレチックスの2018シーズンの劇的な活躍を演出したことに尽きます。

シーズン勝利数97勝は100勝チームが2チームも出たアメリカン・リーグで4位の成績。さらにワイルドカードでヤンキースに敗れたとは言え、プレーオフにも進出したことも大きな業績でした。

しかも、ショーン・マナエア、ケンダール・グレイブマンなどローテーション投手を次々と怪我で欠いた上でのこのオペレーションは現場への選手の補充、しかも限られた予算内でそこそこの人材をことごとくフィットさせたという意味で神業に近いと言わざるを得ません。スペック的にパーフェクトでなくても、どこか素晴らしい一点を数値上で見抜いて選手の良さを引き出す手法は素晴らしいの一言です。

フロントに入ってからの成績

ビリー・ビーン副社長がフロントに携わってから今季で21年。この間の勝敗は1,793勝1,607敗、勝率.527。ここ21年間でこの勝率はア・リーグでは4位、両リーグ通じても7位の良さを誇ります。

他の2人は若いGM

RAYS: エリック・ニーアンダー

他に候補として名を連ねた一人は、エリック・ニーアンダー(Erik Neander)。レイズのGMです。

正確な肩書はシニア・バイス・プレジデント・オブ・ベースボール・オペレーションズ兼ジェネラル・マネージャーです。カタカナが多くてすみません。ベースボール・オペレーションの上級副社長でGMも兼ねている。そんなポジションです。

フロントの組織に関しては後述します。

BREWERS: デービッド・スターンズ

もう一人の候補は、ブルワーズのGM、デービッド・スターンズ(David Stearns)。

特筆すべきは2人共、とても若いことです。

レイズのエリック・ニーアンダーは2016年11月、史上2番めの若さである33才でGMに就きました。今現在35才です。それより若いのはブルワーズのデービッド・スターンズ。今現在33才なのですが、GMに就いたのは2015年9月でこの時なんと30才。

いやはや出来る人は違うもんですね。

3名ともにとてもエキサイティングなシーズンを展開させたところは工夫と知恵の現れですね。

MLBのフロント組織の構成

レイズのエリック・ニーアンダーのタイトルは上述の通り、Senior Vice President, Baseball Operations/General Managerです。

複数の副社長

Vice President(副社長)なのにどうしてSenior(上級)がつくんだと思った方もおられるかと思いますが、まずレイズの場合、副社長が複数いて、ニーアンダーはそれを統括するポジションゆえにそのようなタイトルになっております。

また、Senior Vice Presidentはニーアンダーを含め3名もおります。その下の副社長は10名在籍。それぞれの肩書の下に統括する仕事が続くというタイトルです。

  • Vice President, Baseball Operations
  • Vice President/Chief Financial Officer
  • Vice President, Operations/Facilities などなど。

ベースボール・オペレーションズ

各チームで共通しているのは、ベースボール・オペレーションズというやつです。

これはゲームの采配は監督が行うとして、フロントは現場のそれがうまく行くように補助すること、勝つための現場のバックアップというのがこのベースボール・オペレーションズになります。日本で言うなら編成部というところかと。ただ、権限などはNPBの編成部などよりはかなり大きいと思います。

フロントに関しては各チームの組織体制が結構面白いのでまた記事にします。

お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ナショナル・リーグ東地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめNLイースト
【MLB2025】カージナルス、ここに来て初めてFA選手とメジャー契約!フィル・メイトンとサインへ
【MLB2025】カブスが東京シリーズのロスターを決定!注目のマット・ショーも東京へ
【MLB Pre2025】レッドソックス、ブライアン・ベイヨーが開幕IL、ラファエル・デバースは間に合う見込み
【MLB2025】アメリカン・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】ゲリット・コールはトミー・ジョン手術の可能性も!ST2戦目は1試合2度の登板でも結果が出ず(追記あり)
【MLB2025】タイガース、アストロズからのFAでTJリハビリ中のホセ・ウルキディーとメジャー契約へ
【MLB契約2025】アスレチックスがまたも太っ腹!期待のローレンス・バトラーと7年の延長契約へ
【MLB2025FA】タイラー・ネイキンが投手に転向!ガーディアンズとサインへ!
【MLB2025FA】パドレス、ホセ・イグレシアスとマイナー契約へ! 2024年に”OMG”発売で、メッツの躍進に一役
【MLB2025】ドジャース・佐々木朗希がSTデビュー。99mphを計測し、3回をスコアレス!
【MLB2025FA】ブルワーズがホセ・キンタナと1年契約でサインへ
【MLB2025ST】パイレーツの2年目、ジャレッド・ジョーンズが4Kと好投!2025年のPITは粒ぞろい!
【MLB2025】タイガースに痛手!2024年のPSで活躍したパーカー・メドウズが右上腕の神経を傷めて復帰目処立たず
【MLB2025】アメリカン・リーグ中地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】アメリカン・リーグ東地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025FA】メッツ、ホセ・ウリーナを獲得。手薄になったローテーションを補強へ
【MLB2025】ナショナルズ、2024年に38セーブをマークしたカイル・フィネガンと再契約へ
【MLB2025】メッツ、今度はショーン・マナエアが開幕ILへ!F・モンタスに続き、補強したFA投手が相次ぎ離脱
【MLB2025FA】レッドソックス、ベテランのマット・ムーアを加え、ブルペンをさらに補強
【MLB2025】ヤンキースがフェイシャル・ヘアー・ポリシー(主にヒゲ)を変更!デビン・ウィリアムスがどこまで伸ばすかが注目
【MLB2025FA】カブスがOFの守備に定評のあるトラビス・ジャンコウスキーとマイナー契約へ
【MLB2025FA】第2のマシュー・ボイドになるか?!ガーディアンズがジョン・ミーンズとサインへ
【MLB2025FA】ジャスティン・ターナーを獲得したカブス。マット・ショーの起用はどうなる?
【MLB2025】「這い上がって来い、ジョーダン・ローラー!」Dバックスがヘラルド・ペルドモと4年の延長契約へ
【MLB2025】メッツのフランキー・モンタスが臀部筋の強い張りで開幕ILが決定的に!
【MLB契約2025】ロイヤルズ、コール・レーガンズと3年の延長契約へ
【MLB2025FA】Dバックス、2024年に肩の手術で欠場したケンダール・グレイブマンと1年のメジャー契約へ
【MLB2025FA】パドレス、ニック・ピベッタと4年契約で合意!
【MLB2025FA】レッドソックス、アレックス・ブレグマンを獲得!3年/120Mドル!
タイトルとURLをコピーしました