スポンサーリンク

【MLBアウォード2019】マネージャー・オブ・ザ・イヤー(MOY)にMINのバルデッリ監督とSTLのシルト監督

2019 Manager of the Year

 現地2019年11月12日、2019シーズンの最優秀監督を決めるマネージャー・オブ・ザ・イヤー(Manager of the Year)が発表され、ア・リーグはミネソタ・ツインズのロコ・バルデッリ監督が、ナ・リーグはカージナルスのマイク・シルト監督が受賞しました。

投票方法

 投票方法はROYと同じで全米野球記者協会(BBWAA)に所属する会員の中の30人が、3名を1位から3位まで記載。ポイント制となっていて、1位は5点、2位は3点、3位は1点が付与され、合計点が表示されます。

ファイナリスト

ファイナリストはご覧のとおりです。

【ア・リーグ】

  • ロッコ・バルデッリ(MIN):AL中地区優勝(1年目)
  • アーロン・ブーン(NYY):AL東地区優勝(2年目)
  • ケビン・キャッシュ(TBR):AL東地区2位(5年目)

【ナ・リーグ】

  • クレイグ・カウンセル(MIL):AL中地区2位
  • マイク・シルト(STL):AL中地区優勝
  • ブライアン・スニッカー(ATL):AL東地区連覇

AL MOYはロッコ・バルデッリ(MIN)

ALMOY 投票結果

 ア・リーグのMOYの投票結果です。

Name1位2位3位ポイント
1. バルデッリ(MIN)13132106
2.ブーン(NYY)139496
3.キャッシュ (TBR)33933
4. メルビン(OAK)031019
5. ヒンチ(HOU)11412
6. フランコーナ(CLE)0114

各記者の投票結果

就任1年めでの受賞

 ロッコ・バルデッリ監督のMOY受賞はツインズのフランチャイズ史上4人目。ルーキー監督がMOYを受賞するのはア・リーグでは2015年のレンジャーズのジェフ・バニスター監督以来2人目。あとの6人はナ・リーグでの受賞です。両リーグ合わせて8人目の受賞です。

ロッコ・バルデッリ監督とは

 ロッコ・バルデッリ監督は9月25日に38才になったばかりのとても若い監督。選手時代は2000年アマチュアドラフトでデビルレイズ(現レイズの前の名前)から1巡目指名を受けプロ入り。2003年にROY3位に入る活躍を見せるも2010年にメジャーから退団。その後、2015年からレイズを率いているケビン・キャシュ監督のアシスタント・コーチとして重要な役割を果たしておりました。よって、レイズが育てたと言ってもいい監督さんです。

ルーキー監督なのに101勝

 バルデッリ監督は、ルーキー監督であったにも関わらずア・リーグ中地区チャンピオンに輝き、しかも101勝を上げるという快挙を成し遂げました。ネルソン・クルーズ、マックス・ケプラーら、打撃陣が火を吹いた1年だったと思います。

【ツインズのチームスタッツ】

  • 打率. 270(MLB2位)
  • HR 307 (MLB1位)
  • RBI 906 (MLB1位)
  • RUN 939 (MLB2位)
  • OPS .832 (MLB2位)
  • Total Bases 2,832 (MLB1位)
  • XBH(Extra Base Hits) 648 (MLB1位)

 バルデッリ監督の手腕の一つだと思いますが、投手を上手に機能させたと思います。その甲斐あってローテーション5人全員が二桁勝利を上げました。強いはずですね。

 【ローテーション】

  • J・ベリオス: 14-8
  • M・ペレス: 10-7
  • K・ギブソン: 13-7
  • J・オドリッジ: 15-7
  • M・ピネダ:11−5

 そしてさらにうならせたのはブルペンの使い方。ここまでのブルペン確立を誰が想像できたでしょうか。

 【ブルペン】

  • T・ロジャース: 60 Games-30SV
  • T・メイ: 65 Games
  • T・ダフィー: 58 Games
  • R・ハーパー: 61 Games
  • B・パーカー:37 Games

 やはりレイズで才能開花のメソッドを相当研究したのではないかとも思います。レッドソックスのハイム・ブルームともコンビを組んで仕事をしたのでしょう。素晴らしいです。

やはり優勝監督が

 筆者個人としてはレイズのケビン・キャッシュに獲ってもらいたかったのですが、やはり優勝しているクラブの監督を讃えないといけませんから、ケビン・キャッシュが3番手というのは致し方ありませんね。2位にはアーロン・ブーンが入りました。これはけが人多数の中、東地区を制覇したことへの賛辞かなと思います。では、ナ・リーグに行きます。

NL MOYはマイク・シルト監督(STL)

 2018年7月にマイク・マシーニ監督がクラブ内のパワハラ系の問題で緊急解雇された後を引き継いだのが当時ベンチコーチだったマイク・シルト(Mike Shildt)監督。

 今季が実質初采配のような印象がありましたが、2018年はシーズン前半に引き継いだので69試合も指揮を執られておりました。41勝28敗で勝率.594も上げたので2019年もということとなり、見事MOY受賞となりました。

NL MOY 投票結果

 ナ・リーグのMOYの投票結果です。

Name1位2位3位ポイント
1. シルト(STL)1014395
2.カウンセル(MIL)136588
3.スニッカー (ATL)361245
4. ロバーツ(LAD)41225
5. マルチネス(WSH)03615
6. ロブロ(ARI)0022

各記者の投票結果

大接戦

 クレイグ・カウンセル(MIL)一本かと思いきや、カージナルスのシルト監督が獲りました。1位の票はカウンセルの方が多かったことから、必ずしも優勝を決めた監督を選ぶ必要はないことが伺えます。

 シルト監督の評価は高かったですね。

最終戦で優勝決定!

 ナ・リーグ中地区はカブスのまさかの急失速と猛追のブルワーズ、そして肝心なところを取ってきたカージナルスとの三つ巴の戦いになりました。そして最終戦でようやくカージナルスが優勝を決めたという非常に激しい戦いを制したのがシルト監督でありました。

ジョーダン・ヒックスのTJ離脱後も粘りを発揮

 シルト監督が素晴らしかったのはシーズン前半の現地2019年6月24日にクローザーのジョーダン・ヒックスをUCL断裂で失ったことです。これでカージナルスは終わったと思いました。

 しかし、ここでカージナルスローテーションと打撃が一つになったのではないかと思います。マイコラス、ハドソンが安定感を発揮。特に後半のこの二人は素晴らしかったです。

 打撃ではマーセル・オスーナが89打点、ポール・デヨングが78打点、デクスター・ファウラーが67打点と活躍。

 見事にNLセントラルのチャンピオンに。ポストシーズンではナショナルズによってWSを阻まれましたが、素晴らしい戦いぶりでした。

D・マルチネス監督にも得票

 ファイナリストになぜか選ばれていなかったナショナルズのデーブ・マルチネス監督にも15ポイント入ったのは嬉しいことでした。なぜ漏れたのか不思議なくらいの勝負感の素晴らしい監督でした。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLBトレード2026】お馴染みのテイラー・ウォードがオリオールズへ!LAAはグレイソン・ロドリゲスを獲得!
【MLB2026FA】クオリファイング・オファーの期限が到来!今永、B・ウッドラフらが4名が受諾
【MLB2026FA】マリナーズ、1Bのジョシュ・ネイラーと再契約へ!期間は5年(追記あり)
【MLBアウォード2025】ア・リーグのMVPはアーロン・ジャッジが受賞!カル・ロリーは僅差で及ばず
【MLBアウォード2025】大谷、ナ・リーグのMVPに輝く!NLでは2年連続、個人では3年連続4度目の受賞に(いずれも満票)!
【MLBアウォード2025】サイ・ヤング賞はタリク・スクーバル(AL)とポール・スキーンズ(NL)が受賞
【MLBアウォード2025】MOY(監督)はCLEのスティーブン・ボートとMILのパット・マーフィーが2年連続で受賞
【MLB2025】エマニュエル・クラセが賭博の不正投球容疑で起訴。MLBキャリアどころか、人生の危機に直面
【MLBアウォード2025】ROY(ルーキー)はA’sのニック・カーツとATLのドレイク・ボールドウィンに決定
【MLB2026】ヤクルト・村上のポスティング手続きの詳細と獲得見込みのクラブについて
【MLBアウォード2025】シルバー・スラッガー賞は大谷、カル・ロリー、ニック・カーツらが受賞
【MLB2026FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されたのはタッカー、シュワーバー、今永など計13名
【MLB2026】パドレス、新監督に元リリーバーのクレイグ・スタメン(41)を任命
【2025プレーヤーズ・チョイス】POYはマリナーズのカル・ロリーに決定!大谷は入らず!
【MLB2026】ダルビッシュ投手が右肘UCLの手術を実施。2026シーズンは全休となる見込み
【MLB2025】ドジャース、連覇の華やかなパレードを実施!すでに3ピートも視野に
【MLB Awards 2025】ゴールドグラブ賞が決定!ボビー・ウィット(SS)、PCA(OF)らが受賞(追記あり)
【2025WS_7】山本由伸が世界一の投手に!ミゲル・ロハスが同点HR、ウィル・スミスが勝ち越しHRを放つ!
【2025WS_6】ウォールにボールが!ドジャースが大ピンチを凌いで決戦に持ち込む!ムーキーもタイムリー
【2025WS_5】トレイ・イェサベージ、ドジャースをも封じる!7回、3ヒッター、12K!
【2025WS_4】ついに大谷がワールドシリーズで二刀流を披露!7回途中で6Kと力投するも黒星
【2018 & 2025WS_3】ムーキー、マンシー、カーショウがキャリア2度目のWSでの延長18回を経験!
【2025WS_3】延長18回、大谷が9打席!しかも2HR、2ダブル、5BB !
【2025WS_3】フレディー・フリーマンがまたもWSでサヨナラHR!佐々木、ウィル・クラインらの好投に報いる!
【MLB2026】オリオールズの新監督にクレイグ・アルバナズが就任!CLE躍進の立役者
【2025WS_2】山本由伸が強打のブルージェイズ打線を相手に完投!2試合連続完投&20人連続アウト!
【2025WS_1】大谷が記念すべきワールドシリーズ初HRを放つ!このシリーズはメイソン・フラハーティーとの対決に注目!
【2025WS_1】ブルージェイズ、6回にGSを含む9得点で大勝!ドジャースは継投に失敗
【MLB2026】ブルワーズGMのマット・アーノルドがPresident of Baseball Operationsに昇格
【MLB2026】ジャイアンツが大胆な監督交代!テネシー大のトニー・ヴィテロ氏を起用!
タイトルとURLをコピーしました