ヒリヒリするほどのナイスゲーム!
現地2026年3月16日、ローンデポ・パークで行われたWBC 2026の準決勝の2試合目、ベネズエラ@イタリア戦はヒリヒリするくらいの好ゲームでした!
イタリアはここまで打線で勝ち上がってきたのに対し、ベネズエラは中盤以降の投手力と上位5人の好調さで勝ち上がってきました。投手力ではベネズエラが有利に思えましたが、力関係は五分と五分で、さらにチームの連帯感の良さも似たようなところがあり、非常に興味深い一戦でした。
試合は1球のミスも許されない緊迫感に満ち、守る側を応援する心境は綱渡りの成功を祈るような心持ちでした。
本来なら侍JAPANがやりたい展開でしたね。
イタリア、好プレーでノラを援護
イタリアの先発はフィリーズのアーロン・ノラ。前回のメキシコ戦では69球で5イニングを投げきり、被安打4、スコアレス、BB1、SO5と素晴らしい投球を披露。今回もその再現を期待されました。
1回表、ノラは1アウトから2番に入ったマイケル・ガルシア(KC)の虚を突いたセイフティー・バントで出塁を許すと、3番のルイス・アラエズ(SFG)にはCF前へランナーで運ばれ、しかもランナーがスタートを切っていたので、1、3塁のピンチを迎えようかという場面を迎えました。
ところが、これをイタリアのCFのジェイコブ・マーシー(MIA)がダイレクトでキャッチ。CFからランナーのスタートを見ていたマーシーはこれを1塁に送球。見事にダブルプレーを成立させ、ノラの立ち上がりを支援しました。これは素晴らしいプレーでしたね。1Bのヴィニー・パスカンティーノ(KC)もナイスキャッチでした。
このダブルプレーですが、イタリアのSS、サム・アントナッチが2Bベースでわざと転び、ランナーの判断を遅らせる頭脳プレーがありました。ただ、これがどこまで効いたかはちょっとわからないのですが、やれることをやるという心意気は良いですね。
Sam Antonacci with another incredible deke to set up the double play 😮 #WorldBaseballClassic https://t.co/KsVvXurOmD pic.twitter.com/bf5PcE9KUc
— World Baseball Classic (@WBCBaseball) March 17, 2026
イタリアが渋い形で2点を先制
一方のベネズエラ先発はケイダー・モンテロ(DET)。筆者も好きな右腕ですが、この日もボールは強かったです。95-98mphに届こうかとうファストボールでまずは無難に立ち上がりました。
先制点はイタリア。2回裏、パスカンティーノの倒れて1アウトとなった後、ザック・デゼンゾ(HOU)がCFへシングルを放って出塁。この後、ケイダー・モンテロの悪い癖が出て2連続四球で1アウト満塁のピンチを作った後、8番のJ.J. ドラジオ(J.J. D’Orazio/AZ)にも四球を出してなんと押し出し四球で先制点を与えてしまいます。
この後、フィリーズのプロスペクト、ダンテ・ノリ(Dante Nori)が2Bゴロで3塁ランナーを迎え入れてイタリアが渋い形で2点を先制しました。
アーロン・ノラ、またしてもゲームメイク
イタリア先発のアーロン・ノラは2回、3回とランナーを出すも無失点投球。
ユーヘイニオ・スアレスに一発
しかし、4回表、1アウトからユーヘイニオ・スアレスを迎え、2球目のナックル・カーブを捉えられ、これがLFスタンドに入るHRとなり、ベネズエラに1点を返されてしまいます。
この日、ノラは4回を投げきり、被安打4、失点1、ER 1、BB 1、SO 3、HR 1と勢いのあるベネズエラ打線を1点のみで凌いでまたしてもゲームメイク。良い投球を見せてくれました。
2番手にマイケル・ローレンツェン
ノラ降板後、イタリアはまさに総力戦で2番手にマイケル・ローレンツェン(COL)を投入。マイケル・ローレンツェンの前回登板は1次リーグ(Pool B)でのアメリカ戦。例のイタリアの大勝利に導いた先発でした。4.2イニングで被安打2、スコアレス。
イタリアはローレンツェンを決勝のために温存するのかと思っていましたが、ここで惜しげもなく投入。監督のフランシスコ・セルベリ(長年PITで活躍)はいい采配だと思いました。負けたら終わりですからね。
イタリア、また守備で援護
そのローレンツェンは代わりばな、いきなり四球を出してピンチを作ります。ジャクソン・チューリオ(MIL)が送りバントを決め、1アウト2塁でロナルド・アクーニャ・Jr.(ATL)を迎えるという大ピンチ。しかし、ローレンツェンはアクーニャを3Bポップフライに抑えて2アウト。つづくバッターは当たっているマイケル・ガルシアでSSへ鋭い当たりを放ちますが、イアリアのSS、サム・アントナッチがこれを好守備でアウトにしてこのイニングは無失点。この辺りはまさにヒリヒリするいい展開でした。
ベネズエラ、ついに逆転
ゲームはイタリアが2-1とリードしたまま7回表に。ローレンツェンはまたしてもこのイニングの先頭に四球を出してしまいますが、この後は2連続三振で2アウトまで奪います。
2アウト1塁でベネズエラはジャクソン・チューリオがCF前にシングルを放ち、この当たりでピンチランナーに出ていたアンドレ・ヒメネスが3塁へ進塁。ここでロナルド・アクーニャ・Jr.を迎えるというイタリアにとって最大のピンチを迎えます。
ローレンツェンはアクーニャに対して、三遊間へのやや緩めのゴロを打たせたのですが、打球の弱さと捕球位置の深さでイタリアのSS、サム・アントナッチも1塁への送球が間に合わずに内野安打に。この間にベネズエラはアンドレ・ヒメネスがホームインし、渋い形で2-2の同点に。
ここで踏ん張りたかったローレンツェンですが、2アウト1、2塁でマイケル・ガルシアにLFにシングルを打たれてこれが勝ち越し点となり、ベネズエラが3-2とリード。
さらにローレンツェンはルイス・アラエズにもタイムリーを許し、このイニング3点目。
7回表を終わり、ベネズエラが4-2とリードして終盤へ。
ベネズエラ、逃げ切る!
追う展開となったイタリアですが、ここからベネズエラが誇るセットアッパー、アンドレ・マチャード(オリックス)が登板。8回裏はランナーを出すことが出来ず。
さらに土壇場となったイタリアは自慢の打線でなんとかしたかったところですが、カブスのクローザーでもあるダニエル・パレンシアに抑えこまれて反撃ならず。
4-2のスコアでベネズエラが勝利しました。
好ゲームすぎる!
あのベネズエラも勝ち越し点が内野安打による得点だったということで、この試合は両チームの投手が本当に良く投げたと思います。
いい試合を見せてくれてありがとうというところですね。
WBCもいよいよファイナルです。ベネズエラ@アメリカ戦はベネズエラがエドゥアルド・ロドリゲス(AZ)、アメリカがノーラン・マクリーン(NYM)です。
両チームとも総力戦で早めの投手交代になっていきそうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。

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