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【MLB2025FA】コービン・バーンズを獲得したのはDバックス!6年/210Mドルで合意へ

注目ローテーションFAはDバックスへ

 現地2024年12月27日、注目ローテーションFAのコービン・バーンズ(Corbin Burnes)のディールが決定。アリゾナ・ダイヤモンドバックス入りとなりました。

 2020シーズンからローテーションとしてフル稼働し、2021年にはブルワーズでサイ・ヤング賞を受賞した右腕は、再びナ・リーグに復帰。NLウエストのダイヤモンドバックス(以下Dバックス)のエースとしてドジャースに立ちふさがることとなりました。

 コービン・バーンズはFA市場で多くの関心を集めていましたが、オフシーズンのどの時点でもDバックスとの関係性は皆無だっただけに、このニュースはかなり衝撃的。Dバックス・GMのマイク・ヘイゼンは、やりましたね!

契約内容

 現時点でDバックスとコービン・バーンズのディールは大筋で下記の内容で合意。

  • 6 年/$210M (2025-30)
    • 2026年ワールドシリーズ終了後にオプトアウト可
    • 前払い:$10M
    • 繰り延べ払いあり

 額面上のAAVは$35Mです。詳細が判明すれば更新します。

オプトアウトあり! 

 この契約の特筆は2年終了後にオプトアウトが入っていること。エージェントはやはりボラス・コーポレーション。

 レベニュー・シェアリングを受領しているDバックスは決して資金は潤沢ではありませんが、もしもオプトアウトが行使されれば、Dバックスは$35M x 2で$70Mのみで支払いで済むということになります。残り4年の残債$140Mをセーブ可。

 またコービン・バーンズは1994年10月22日生まれで現時点で30歳を超えたばかり。2026年終了後は32歳でオフシーズンを迎えることとなり、旬の度合いから言っても再度市場に出るにはこのオプトアウト時がラスト・チャンスということにもなりそうです。

 あくまで6年契約ですが、このような選択肢もあるというお話です。

 さらに、この契約は最初の2年に$10Mを前払い、サラリーを$30M x 2年にし、そのうち繰り延べ払いも含まれれるとされています。

動き

 ヤンキースやレッドソックスが、このサイ・ヤング賞右腕の獲得に乗り出すと噂されていた一方で、それぞれマックス・フリード、ギャレット・クロシェを獲得。

 さらに2024年の後半の所属先であるオリオールズ、またはジャイアンツ、あるいはブルージェイズも獲得に乗り出しましたが、交渉は難航。

 直近ではバーンズ側は2019-20年オフにナショナルズが右腕スティーブン・ストラスバーグに提示した$245M保証に匹敵する金額を望んでいるとも言われました。そうなると、またもや2023年オフのブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーのような開幕に影響を与える時期でのサインになるのか?と思われたところで今回、Dバックスが意外にも$210Mでフィニッシュということに。

アリゾナに自宅

 その決め手ですが、サラリー面はともかく、どうやらバーンズの方からアリゾナで投げたいという意思があったようです。というのもバーンズはアリゾナ州のスコッツデールに住居を構えており、そこから近いところでのプレーを希望したと。意外な動機となりました。

フランチャイズ史上最大の契約に 

 バーンズの希望を聞いたDバックス側は、「これは見過ごす訳には行かない、あまりに良い機会」とし、フロント・オフィスのトップであるケンドリック会長の承認を得て、これまでのザック・グレインキとの6年/総額$206.5Mの契約を超えるフランチャイズ史上最大の契約が誕生したという経緯です。

4年連続でサイ・ヤング賞投票8位以内

 コービン・バーンズは2016年のブルワーズの4巡目指名でプロ入り。

 デビューは2018年でデビューイヤーは30試合に登板するもいずれもリリーフでの登板。38.0 IPでERAは2.61。なお、リリーフのみで7勝0敗でせした。

 2019年は32試合中、4試合に先発。1勝5敗、ERA 8.82と荒れました。

 本格的に先発に入ったのは短縮シーズンの2020年で12試合中、9試合に先発。4勝1敗でERA 2.11をマーク。この年、サイ・ヤング賞投票で6位に入っています。

2021年にサイ・ヤング賞 

 そして素晴らしかった2021年。この年から先発ONLYとなったコービン・バーンズは28試合、167.0 イニングを投げ、11勝5敗、ERA 2.43をマーク。奪三振は234。NL ERAのタイトルの他、オールスター、MLBファースト・チームの先発など、投手の栄誉を一気にかき集めます。

 さらに凄みを増したのは2022年。33試合に先発し、202.0イニングを投げ、12勝8敗、ERA 2.94、奪三振243。サイ・ヤング賞投票7位で、先発数33、奪三振243はNLトップでした。

 2023年も32試合に先発し、193.2イニングを投げ、10勝8敗、ERA 3.39、奪三振200をマーク。サイ・ヤング賞投票では8位。

 2024年2月にオリオールズにトレードとなり、32先発、194.1 IPで15勝9敗、ERA 2.92、奪三振181をマーク。サイ・ヤング賞投票では5位に入りました。MLBファースト・チームのスターターにも選出されております。

 2020年から4年連続でサイ・ヤング賞投票で8位以内に入り、さらに2021年からは4年連続で167.0イニング以上をマークし、直近3年は200イニング近辺を投げているというタフさも発揮しています。

Dバックスのローテーション

 Dバックスですが、コービン・バーンズの加入により、ザック・ギャレン、メリル・ケリー、エドゥアルド・ロドリゲス、ブランドン・ファート、ライン・ネルソンとかなり層の厚いローテーションとなりました。左腕のジョーダン・モンゴメリーがふたたびローテーションに入るかどうかですが、スプリング・トレーニング次第ということになるかと。

 投手陣に関してはクローザーをどうするか?という課題は残っています。FA選手を補強するのか?あるいはA.J.パックをそのままクローザーとして使うのか?

 マイク・ヘイゼンの動向にも注目です。

QOの補償とペナルティー

 オリオールズは今オフに初FAとなったコービン・バーンズにQOを提示。しかし拒否して市場に出てこの契約となっています。

 出ていかれたオリオールズはレベニューシェアリング受領チームで$50M以上の契約となりましたので、2025年MLBドラフト1巡目の後のコンペティティブ・バランス(以下CB)ラウンドAで補償を受けることができます。

 また獲得したDバックスは、レベニュー・シェアリング受領クラブゆえに、2025年のドラフトの3番目に高い指名権を失います

 お読みいただき、ありがとうございました。 

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