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【MLB2024FA】カージナルスが名手ブランドン・クロフォードと1年契約でサイン

GG賞4度の名手はキャリア終盤へ

 現地2024年2月27日、セントルイス・カージナルスがジャイアンツからFAとなっていたSSのブランドン・クロフォード(Brandon Crawford)とのディールを確定。フィジカル・チェックも通過し、正式に1年契約でサインしました。

契約内容

 両者の契約内容は非常にシンプル。

  • 1年/$2M (2024)

ジャイアンツでブランド化

 ブランドン・クロフォードと言えばサンフランシスコ・ジャイアンツですね。2008年のアマチュア・ドラフトでジャイアンツから4巡目指名されてプロ入り。そこから2023年終了までジャイアンツ一筋。MLBはご承知の通り、選手の動きはかなり流動的。そんな中、1つのクラブでキャリアの大半を過ごすというのは非常に珍しいことで、まさに欠けがえのない存在にならない限り実現しません。クラブ側がキープする方向に舵を取っていないと無理です。

 今でこそ、名手として名高いブランドン・クロフォードも、メジャーに上がったばかりの頃は守備に不安があるという評価だったのはご存知でしょうか?昇格前のマイナーでは守備の評価は高かったものの、上に上がってからの数年間は確かにポロッとやるケースも多く、動きは素晴らしいものの、やや雑に見えるときがあったのです。またメジャーの野手は打ってなんぼですから、打撃への注力という要素も守備に影響したと思います。

 MLBに馴れ、ようやく本来の守備力が戻ってきたクロフォードは打撃力もアップ。この進化がジャイアンツが彼を手放さなかった理由の一つでもあります。最終的には「ブランド化した」と言っていいと思います。SSにクロフォードがいないとピッチャーが嫌がるというくらいに。そして華麗な守備は観客も魅了しました。 

SSのバックアップでも可

 そんな素晴らしいブランドン・クロフォードですが37才になり(誕生日が1987年1月21日)、キャリア終盤が見えてきております。2021年8月に2年の延長契約(2 年/$32M: 2023-24)を結んだとき、これで最後の契約になるのかと思われました。これは筆者の思い込みでしたが、ジャイアンツでキャリアを終えると思っていたのです。

 しかし、いざ2023シーズンが終了してみると、まだ余力のあるクロフォードがいたのです。そのクロフォードが選んだ道は他クラブでの出場機会でした。

 ただ、さすがに本人も納得したと見えて、バックアップ・ロールでも受け入れたということになろうかと思います。

STLはSSが決め手なし

 とは言え、カージナルスはSSが非常に流動的なのです。3Bはノーラン・アレナド、1Bはポール・ゴールドシュミットで、ここはもう固いところなのですが、2Bはやや流動的でブレンダン・ドノバン。SSは決め手がないのです。

 2023年はポール・デヨングの打撃が久々に上向き、前半戦は彼がほとんどをカバーしましたが、前半ですでに優勝争いから脱訳したカージナルスはトレードデッドラインで「売り」を選択。デヨングを手放しました。そしてメイシン・ウィンを起用したものの、打撃が .172/.230/.238 とポール・デヨングの悪い時の数字をさらに下回る内容で機能せず。またCFのラーズ・ヌートバーを怪我で欠いたこともあり、トミー・エドマンをCFで起用する事態となりました。

 エドマンがSSに入るか、それとも2Bに入るのか、そしてユーティリティー的位置づけのブレンダン・ドノバンをどこで起用するのか、まだピースがきちんと埋められない状況。

 ゆえに、ブランドン・クロフォードはSSを奪ってしまう可能性もあります。この辺のカージナルスの2B/SS/OFのポジション争いはヒートアップしそうです。

ブランドン・クロフォードとは

 ブランドン・クロフォードは2011年に24才でメジャー・デビュー。デビューイヤーは66試合の出場でAVG.204。

 2012年からはエブリデーSSとして稼働。ジャイアンツは、2010年から偶数年に3度ワールドシリーズを制覇(2010/2012/2014)しましたが、そのうちの2回はクロフォードがSSのときに達成したものです。

  ちなみに2010年のワールドシリーズ制覇のときのSSは、フアン・ウリーべ(Juan Uribe)でした。

 2015年はゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞をダブルで受賞。SSでAVG .256、HR 21、RBI 84でした。翌2016年もゴールドグラブ賞を受賞。MVP 投票では12位に入りました。

 30才を超えてやや落ちてきたかなと思われた中、2021年に34才となったクロフォードは、AVG .298、24 HR、90 RBIをマーク。ゴールドグラブ賞を受賞し、さらにMVP投票で4位と再び巻き返しに成功。この年はジャイアンツが107勝を上げたシーズンでした。クロフォードがいい活躍を見せましたね。

 ただ直近2年は落ち気味で、2022年はAVG .231、2023年はAVG .194という内容でした。

 クロフォードがどのような姿を見せるのか、注目ですね。

 下記は今から12年前の2012年8月28日での出来事。信じられないくらいに豪快にお手玉をするパブロ・サンドバルとそれをフォローするブランドン・クロフォード。やんちゃな先輩とはにかむ後輩の様子がなんとも言えずいい動画です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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