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【MLB2025FA】驚きのディール!アスレチックスがルイス・セベリーノと3年/67Mドルでサイン

2028年のラスベガス移転に向け動いたA’s

 驚きましたね!現地2024年12月5日、オークランド・アスレチックスが今オフのFA選手の中で注目の1人であったルイス・セベリーノ(Luis Severino)とのディールをまとめました。

 2028年のラスベガス移転に向け、クラブ強化のための明確な意思が見て取れますね。

 ディールの方は5日に合意、翌6日にオフィシャルとなりました。

100Mドル編成へ意欲

 上述のように2028年のラスベガス移転が決まっているアスレチックスはクラブの主力は調停資格以下の選手ばかり。2025年のFA契約はこれまで11月7日にTJ・マクファーランド(LHP)と1年/$1.8M (2025)で再契約を結んだ程度。

 しかし、アスレチックスはこのオフ、FAを積極的に追いかけています。手始めにドジャースからFAのウォーカー・ビューラーにオファー。こちらは断られはしましたが、このチャレンジには拍手を送りたくなりました。

 FA選手獲得にアグレッシブなのはサラリー$100Mを目指す意図があるため。

移転に備えての強化費用

 この$100M編成というのは1つには上述の通り、2028年のラスベガス移転を控えているというのがその理由。移転してすぐに2023シーズンのような悲惨な戦いをすればファンがつかなくなってしまいます。強いに越したことはなく、ベターなのは良い戦い方をすること。そのレベルまで持っていくにはやはり戦力の充実が欠かせません。

かつてのレベニュー・シェアリング資格喪失(CBA 2016-21)

 2つの理由として、アスレチックスがレベニューシェアリングの受給者であることも関係していると言われています。これは筆者も念頭になかったです。というのもアスレチックスは2023年も2024年もレベニュー・シェアリング受給者であるからです。実はこれは現在のCBA(2022-26)が締結されたときに受給者の資格を復活してもらっていたのです。

 アスレチックスは前のCBA(2016-21)の下では通常のレベニューシェアリングの分配が、2017年は75%、2018年は50%、2019年は25%、そして2020年と2021年の2年間はゼロになっていたのです。そうなった理由は、レベニュー・シェアリングの分配金がその目的であるフィールド上の生産性の強化に十分に使われていないと判断されたため。

 分配金は、強化のための選手獲得費用をはじめ、スカウトやフロントスタッフの増員、技術システムの改善、外国人選手との契約などにも使うことができます。

 2016年のことになりますが、アスレチックスの開幕時のサラリーは$87Mほどが計上されていました。ところが、その後クラブはジョシュ・レディック($6.5M)、リッチ・ヒル($6M)、ココ・クリスプ($11M)、マーク・ゼプチンスキー($2.95M)らを次々にトレードで放出。サラリーをどんどん削って行き、結果は2年連続でAL西地区最下位に。

 このときに何が疑われたのか?というと、レベニューシェアリングの受給分の使い途です。そのほとんどを上記のもの以外に充てているのではないか?と疑われたのです。実際、選手のサラリーの総額をどんどん削りましたし、結果も出ていない。さらに当時はベイエリア内に新スタジアムを建造する計画があったのです。これに充てているのはレベニュー・シェアリングの使途としては疑問符がつき、資格を剥奪されていたのでした。2020年はコロナパンデミックでゲート収入が無くなった上に、レベニュー・シェアリングもなかったがゆえにアスレチックスにとっては大きな痛手となったのでした。

 2022-26年の新CBA施行以来は、FAで控えめな支出を行い、少なくともリーグ最少のクラブに歩調を合わせるような編成となっています。

契約内容

 アスレチックスとルイス・セベリーノの契約内容の大筋はご覧の通り。詳細がわかれば更新します。

  • 3年/$67M (2025-27)
    • サイニング・ボーナス:$10M
    • 2026年終了後にオプトアウトあり

 年俸は明らかになっていませんが、サイニング・ボーナスの$10Mを除いた$57Mを3等分した金額は$19M。総額からのAAVだと$22.3Mになります。

 また特筆としては2年後にオプトアウトが入っていて、セベリーノは3年目をどうするか決めるということになります。

QOのペナルティーと補償

 セベリーノはメッツからのクオリファイング・オファーを拒否したため、レベニュー・シェアリング受領クラブであるアスレチックスはペナルティーとして2025年のドラフトで3番目に高い指名権を放棄することに。また、出ていかれたメッツへの補償は、メッツが贅沢税の基準額を超えているためRound 4終了後に補償ピックが設定されます。

 2024シーズンの贅沢税超えのクラブ、レベニュー・シェアリング受領者は下記のリンクを。

 補償とペナルティーの詳細は下記のリンクをご覧ください。

A’s史上最高額

 なお、ルイス・セベリーノのこのディールはアスレチックス史上最高額のディールとなります。これまでは2004年にエリック・チャベスと6年/総額$66Mが最高でした。セベリーノが$1M上回りました。

2024年のルイス・セベリーノ

 ルイス・セベリーノは1994年2月20日生まれで2025シーズンは31歳で開幕を迎えます。

 2015年、ヤンキースでデビューしたルイス・セベリーノは2017年に14勝でサイ・ヤング賞投票3い、2018年は19勝をマークし、サイ・ヤング賞投票9位にランクイン。しかし、その後はローテーター・カフを傷め、戦線から離脱。2019年に復帰しましたが、やや痛々しいものでした。

 2020年のコロナパンデミックのシーズンはもう治療に専念して、オプトアウトして登板せず。2021年も4試合の登板のみに終わりました。その後、2022、2023年にそれぞれ20試合未満に先発するも、かつての輝きからは程遠いものとなりました。

 2023年オフにFAとなったセベリーノはメッツと契約。

 肩の故障から復活したセベリーノは2018年以来、久々に年間30試合以上に登板(31先発)。投じたイニング数は182.0を数え、こちらも2018年以来の180.0IP超えとなりました。セベリーノは11勝7敗、ERA 3.91と十二分に力を発揮。数字は伸びませんでしたが、1年間、メッツのローテーションを守ったのは大きかったと思います。

 2024年の4シームのアベレージ・ベロシティーは96.2mph、シンカーは95.6mphをマーク。2018年の4シームは97.6mphと凄まじかったですが、それに近い数字が出るようになりました。2018年は4シーム、スライダー、チェンジアップの3種のみでしたが、それから6シーズン経過した2024年はスウィーパー、カット、シンカーが加わり、幅が広がっています。

マイナー球場での登板

 ラスベガスでの新スタジアムが出来るまでアスレチックスは2025年ははウェスト・サクラメントのサター・ヘルス・パーク(ジャイアンツのトリプルA傘下球団の本拠地)でプレーするジプシーとなります。

 ウォーカー・ビューラーが断った大きな理由はマイナーでの球場で投げたくないというのがあったと言われています。このスタジアムでも投げたことがあるでしょうね。

 アスレチックス、若手が素晴らしいため、ベテランとのミックスで2025年のALウエストを沸かせて欲しいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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