スポンサーリンク

【MLB2024FA】ナショナルズがエディー・ロザリオを獲得!2021 NLCS MVP受賞者

ナッツ、ベテラン有力OFを格安で獲得

 現地2024年3月6日、ワシントン・ナショナルズはブレーブスからFAとなっていたOFのエディー・ロザリオ(Eddie Rosario)とマイナー契約でサインしました。このレベルの選手がFAとしてまだ残っていたというのも驚きですが、ナショナルズはかなり格安で獲得したことになります。

スプリット・コントラクトでMAX 4Mドル

 両者はマイナー・契約でサインしています。しかし、そうであってもメジャーに上がった場合のサラリーが設定されているのがスプリット・コントラクトと言われる形態で、おそらくナッツはエディー・ロザリオを開幕ロスターに加えることになるでしょう。ゆえにメジャーに上がった場合の契約が重要になります。

【契約内容】

  • マイナー・ディール(スプリット・コントラクト)
    • メジャー・ロスターとなった場合
      • ベース・サラリー:$2M(2024)
      • インセンティブ:$2M

 インセンティブの基準の設定は現時点は不明ですが、仮にこれをフルにクリアーしたことになると、最大で$4Mの契約ということになります。2023年のサラリーが$9Mだったロザリオをこの金額で獲得できたナッツは非常に良いディールを成立させたと言って良いと思います。

エディー・ロザリオとは

 エディー・ロザリオは1991年9月28日生まれの32才。プエルトリコ出身で、WBCでもプエルトリコ代表として活躍しています。右投げ左打ちのOFです。

 プエルトリコなので、USのアマチュア・ドラフトの対象地域となり、ドラフトは2010年のツインズの4巡目指名。デビューは5年後の2015年で23才のときです。ルーキー・イヤーでOFのポジションを奪ったロザリオは、122試合に出場し、.267/.289/.459、HR 13、二塁打 18、三塁打 15、RBI 50、SB 11をマークし、ROYで6位に入る活躍を見せました。

 ツインズには2020シーズンまで在籍。この間、6シーズンで697試合二出場し、738安打を放ち、.277/.310/.478、HR 119、RBI 388をマーク。特に2019年はAVG .276、HR 32、RBI 109と際立った活躍を見せ、MVP投票にも名を連ねるほどの活躍(18位)。また2020年も新型コロナウイルスのパンデミックによりシーズンが60試合に短縮された中、57試合に出場してAVG.257、HR 13、RBI 42、OPS+117をマークするなど堅実な活躍を見せました。

ツインズからノンテンダーFA

 しかし、ゲート収入が途絶えた多くのクラブはこのオフにリビルドを実施。ツインズも例外ではなく、サラリー高騰が予想されたロザリオは、ノンテンダーFAの対象となってしまいます。

ブレーブスで活躍

 ノンテンダーFAとなったロザリオは2021年2月4日にクリーブランド・インディアンスと契約。オフェンス力を期待されたものの、前半を終えた時点で.254/.296/.289、HR 7とあまり芳しくない結果に。7月1日に腹部を傷めてIL入り。またインディアンス自体も地区優勝から遠ざかり、ホワイトソックスに置いて行かれる形となったため、トレード・デッドラインで「売り」を選択。エディー・ロザリオは、カンフー・パンダことパブロ・サンドバルとともにブレーブスに移籍することになったのでした。

 ブレーブスはこの年、ロナルド・アクーニャ・Jr.を右膝ACL断裂で欠いてしまい、決め手のないままOFを回していたため、ロザリオの獲得はそこを埋めるのにマッチしていました。後はロザリオがどれだけ打てるかにかかっていましたが、これが見事にハマったのです。

 ブレーブス移籍後のロザリオは、33試合に出場し、.271/.330/.573、HR 7、RBI 16をマーク。ジャイアンツ戦ではサイクル安打も達成。ちなみに、ロザリオはサイクル安打を達成した史上初のプエルトリコ人選手となりました。しかも合計5球で4安打をマーク。

 さらに、ロザリオはポストシーズンでスターとなる活躍を見せ、NLDSではAVG .308、ドジャースとのNLCSではAVG .560、HR 3、RBI 9をマークし、NLCS MVPを受賞。アストロズとのWSでは22打数5安打(打率.227)と大きく貢献できませんでしたが、この補強は本当にハマりましたね。

 2021年オフにブレーブスと2 年/$18M (2022-23)+オプションでサイン。

 2022年には打撃不調になり、その原因が視力にあったことで手術を実施。出場試合も80試合にとどまり、AVG.212、OBP .259 と急落。

 2023年は若干数字を戻し、142試合で、.255/.305/.450、、HR 21、RBI RBI 74。しかし、オフにクラブオプションを拒否され、FAとなっていました。

ナッツ、OFの層を厚くする

 ナショナルズのOFは、CFにビクター・ロブレス、RFにレーン・トーマスが務め、LFあるいはDHでエディー・ ロサリオ、ジェシー・ウィンカー、ジョーイ・ギャロ、あるいはジョーイ・メネセスが入ると予想されており、かなり層が厚くなりました。

OBPが改善すれば

 エディー・ロザリオはとにかく早打ち。そしてBBが少ない選手で、これだけの活躍をしながら、OBPが.300を切るシーズンがしばしば。この辺もFAとして残っていた理由かと思います。ここが改善すれば良いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2024-25FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されるであろう選手たち
【NLCS2024】トミー・エドマンが4RBI!ドジャースがメッツを下してWSへ!大谷も初のWS!
【ALCS2024】”Guards Ball”が閉幕!延長で力尽きる!NYYは2009年以来のWS進出(Gm5)
【ALCS2024】ガーディアンズ、前日の再現ならず!3敗目を喫し、崖っぷちへ(Gm4)
【NLCS2024】メッツが14安打12得点で快勝!ドジャースは敗戦パターンで地元での決戦へ(Gm5)
【NLCS2024】ドジャースがWSへ王手!山本が好投、大谷はリードオフHRを放つ!(Gm4)
【ALCS2024】J・ノエル、D・フライの殊勲のHRでガーディアンズがミラクルなサヨナラ勝利!(Gm3)
【NLCS2024】ドジャース、W・ビューラーが好投して2勝目!大谷はRFへ豪快な一発!(Gm3)
【ALCS2024】ガーディアンズ、得意のパターンに持ち込めずに連敗!(Gm2)
【ALCS2024】ガーディアンズ、ほぼ自滅で初戦を落とす(Gm1)
【NLCS2024】リンドーア、ビエントスに一発!メッツがシリーズ・タイに!LADはやはりマナエアに苦戦
【NLCS2024】ドジャースが9得点で初戦に勝利!大谷はRBIシングルとウォール直撃の二塁打を放つ!
【ALDS2024】レーン・トーマスがGS!ガーディアンズがタリク・スクーバルを攻略してALCSへ
【NLDS2024】ダルビッシュvs山本のマッチアップでの決戦は、ドジャースがHR攻勢で勝利し、NLCSへ
【ALDS2024】ガーディアンズ、打線が復活して接戦に勝利!デービッド・フライのスクイズが決勝点に!
【ALDS2024】ロイヤルズ、反撃及ばずALDSで敗退(Gm4)
【ALDS2024】ロイヤルズ、セス・ルーゴが好投するも、ジャンカルロ・スタントンにやられる!
【NLDS2024】メッツ、フランシスコ・リンドーアがNLCSを決めるGSを放ち勝利!
【NLDS2024】ドジャース、ブルペン・ゲームで完勝!大谷は追加点となるタイムリー(Gm4)
【ALDS2024】タイガース、シャットアウト勝利でALCSに王手!チームERAはDSでNO.1
【NLDS2024】大量失点にはGSで応酬!壮絶なゲームはパドレスがリードを守りきり、NLCSへ王手
【NLDS2024】メッツがショーン・マナエアの好投で王手!マナエアはシーズン中にモデルチェンジ!
【ALDS2024】タイガース、タリク・スクーバルの圧巻投球とケリー・カーペンターの3ランHRで勝利
【ALDS2024】ロイヤルズがシリーズ・タイに。コール・レーガンズが好投、サルディーにも一発!
【NLDS2024】ダルビッシュが7回1失点の好投!パドレスが完勝してシリーズ・タイに!大谷は封じられる!
【NLDS2024】ニック・カステヤーノスがサヨナラ安打を放ち、フィリーズがシリーズ・タイに
【MLB2025】テリー・フランコーナがレッズの監督に就任
【NLDS2024】大谷が同点HR!ドジャースが前半の打ち合いを制し、パドレスに先勝
【2024ALDS】中盤のシーソーゲームを制したのはヤンキース。ロイヤルズは終盤に失速
【2024NLDS】メッツ、投手陣がゲームメイクし、8回に逆転!フィリーズはブルペンが崩れる(Gm1)
タイトルとURLをコピーしました