HOT STOVE for 2020
現地2019年12月11日、トロント・ブルージェイズはアスレチックスからFAとなっていた右腕のタナー・ロアーク(Tanner Roark)を獲得しました。ローテーションを補いたいクラブが多数ある中、今季の早いディール決定の流れを受けて、ブルージェイズが人気高となったロアークを早めに抑えました。
2年Mディール
契約は2年(2020-21)/$24M。オプションなどはまだ明らかになっていません。判明しましたら追記致します。
ロアークは初FAもQO適用外だった
今回、タナー・ロアークは初FAだったので、普通ならクラブ側からクオリファイング・オファーが出そうなものですが、今回彼は適用外となりました。理由はトレードデッドラインでレッズからアスレチックスへ移籍していたためです。適用外の根拠はこちら。
- 過去にQOの提示なし(=1度オファーを受けたら、2度めのQOはない)
- シーズン全期間を通して所属球団にいること。(移籍してきた人は対象外)
2019年のサラリーは調停を避け、$10Mだったので、今回のディールは均等割りだったとしても$12Mですから良い契約となりましたね。
2019年のタナー・ロアーク
タナー・ロアークと言えば、WBC2017で日本とのセミファイナルでアメリカのスターターだった投手。日本の打者は打ちあぐねていましたね。その意味で日本でも有名な投手かもしれません。
2019シーズンは31スタートで165.1イニングを投げ、10勝10敗、ERA 4.35、奪三振158、WARは2.0。アスレチックスに移籍後は10試合で4勝3敗、ERA 4.58。
ナショナルズ時代には15勝以上を2度
なおタナー・ロアークはナショナルズ時代の2014シーズンと2016シーズンにそれぞれ15勝10敗、16勝10敗をマーク。キャリア7年で4度の二桁勝利があります。
ブルージェイズのトップ2
タナー・ロアークの加入により、ブルージェイズは今オフ補強の2人がローテーションのトップ2となりそうです。もう一人はブルワーズから移籍してきた右腕のチェイス・アンダーソンです。
- チェイス・アンダーソン
- タナー・ロアーク
- マット・シューメーカー
- トレント・ソーントン
- ライアン・ボルッキ(L)
- アンソニー・ケイ(L)
- ジェイコブ・ワゲスパック(Jacob Waguespack)
ブルージェイズ、トゥロのサラリーでマイナスM
ブルージェイズは過去1度も贅沢税の基準額を超えたことはありませんが、それでも重くのしかかっているのが、トロイ・トゥロウィツキーのサラリー。もうトゥロは引退してしまいましたが、ブルージェイズがトゥロウィツキーの放出を決めたのが1年前の2018年のウインターミーティングでのことでした。
リリース決定時、ブルージェイズには2019年と20年の2年間のサラリー$34Mに加え、バイアウト分の$4Mも入れた合計$38Mもの支払いが残っていました。贅沢税の計算上は2020年も$19Mが残ることになります。
念のため、ブルージェイズの現地2019年12月11日時点での贅沢税上のサラリーはトゥロウィツキーの$19Mを加えて合計$95.4M。
選手の中でもっとも高額なサラリーはタナー・ロアークの$12Mになりました。これよりも上を行くトゥロウィツキーの焦げ付き度(言葉は悪いですが)はすごいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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