現地2018年10月31日、ハロウィンの日にレッドソックスが地元ボストンでワールドシリーズ制覇の凱旋パレードを行いました。
このパレードですが、とても可愛いシーンがあったのでご紹介したいなと思いまして記事にしました。
全体をコンパクトにまとめた動画です↓。
上の動画を眺めながら、「選手達が着ているNew Balanceのダウンベストがかっこいいな」と思いつつ、オーナーのお顔を初めて見ました。
さて、もしも”ポストシーズン全体のMVP”という賞があるのなら、私はぜひともこの人に上げたいです。それはネイサン・イオバルディ。結構共感いただいている自信があるのですが、どうでしょうか??
イベントではその熱投ぶりにマイクを向けられ、心情を語っております。インタビュアーがベテランで気の利く人であったため、お子さんにも2度ほどマイクを向けたのですが、上手に受け応えしております。可愛いシーンですのでこれはぜひともご覧になっていただきたいです。
一度目の”Hello”はタイミングがずれてマイクが向けられていないときに発したのですが、その言い直し具合と真面目に”Hello”と言っているのが結構ツボです。最後の”Go, Red Sox”も可愛いです。
毎年、何かしら沸かせてくれる優勝パレード。去年のアストロズはバーランダーが挙式でイタリアにいたことから、全員でセルフィーを撮ってバーランダーに送信というシーンがありました。2016年には108年ぶりの優勝に沸いたシカゴの街が500万人もの観衆で埋め尽くされた光景そのものが圧巻でした。
今年はそういう意味ではネイサン・イオバルディのお子さんがNo.1で、かなり場を持っていった感があります。
最後だけをつまんだシーンです↓。
ポストシーズンをちょっと振り返ってみますと、イオバルディはレッドソックスのポストシーズンの悪く傾きかけた流れを2度立ち直らせたというのが大きかったと思うんです。
まずNLDS。イオバルディはGame3に登板したのですが、どういう流れだったかというと、Game1はクリス・セールで勝ったものの、「やはり病み上がりか?」という不安も残した登板でした。そしてGame2ではデービッド・プライスがこけて1勝1敗に。エース二人が今ひとつという印象で「このままヤンキースに敗れるのではないか?」という不安が残ったまま始まったGame3にイオバルディは7回被安打5、失点1と安定した投球を披露。流れを引き寄せました。この日は打線も爆発。この1勝は大きかったと思うんですね。
そしてALCSにおいてもです。やはりGame3に登板したのですが、CSはGame1はアストロズがバーランダーで先勝。「やっぱりアストロズは強いや!」という雰囲気が蔓延しました。Game2はなんとかレッドソックスが勝利して1勝1敗のタイに持ち込んだとはいえ、先発したプライスがやはり崩れ、このままの先発陣でWSまで勝てるのか?という雰囲気が漂っていたのも事実です。
そこにGame3で登板したのがイオバルディ。6回を被安打2、失点2でしっかりと抑え、「いける!」という雰囲気を出してくれたのです。
もうベンチの絶大な信頼を獲得したイオバルディはフル回転すべく、CSではGame5にも登板。キンブレルへのセットアップとして7回2アウトから登板し、1.1イニングを被安打1、無失点に抑え、WS切符のパンチアウトに貢献しました。
WSではゲームの要所中の要所に起用されることに。Game1では8回に登板して1勝目を確実なものにし、Game2にも8回に登板。いずれもセットアップの役割を果たし、連勝に貢献しました。
そして延長18回のあのGame3ですね。
もともとGame4の先発が予定されていましたが、急遽延長12回から登板。7イニング目となる18回まで投げぬきました。18回は先頭のマンシーにHRを打たれたので記録的には6イニングの登板で、97球の熱投。敗れたとは言え、感動すら覚える投球でした。今思い出しても泣きそうです。
本当にイオバルディが要所要所で締めてくれたからこそ、プライスも生き返った訳ですし、打線にもいい影響を受け、WSチャンプを獲れたと思います。もちろんベニンテンディーやジョー・ケリー、JBJ、そしてピアースの活躍も大きかったのですが、イオバルディが影のMVPと言ってもいいと思います。
その辺の流れをわかってか、デービッド・プライスも「彼がいなきゃチャンプになってなかったよ」という意味のツイートをアップしております。
ちょっと残念なシーンも
ただこのパレードには残念なシーンもありました。コーラ監督に向かってビールを投げつけた観客がいたのです。あろうことか、となりにいたコーラさんの抜群に可愛いお嬢さんにまで飲み物がかかってしまうというハプニングも。楽しんでいる最中に冷水を浴びせるなんて、ひどい話です。どうやらその投げつけた犯人は逮捕されたとのこと。ただの酔っぱらいです。そしてワールドシリーズ・トロフィーもこの無責任な逮捕者のせいで傷がついてしまう事態になりました(後日トロフィーは修復されました)。
スウィート・キャロライン
これは見ものです↓。音量だけご注意願います。
D・プライスとC・セールは残留
FAのデービッド・プライスはOpt Out(途中解除)せず、レッドソックスに残ることが決定。クラブオプションだったクリス・セールも慰留されて来季もレッドソックスで投げることが決定しております。
あとはイオバルディとキンブレルですね。イオバルディは残りそうに思いますが、ただ、今回のポストシーズンでの好投により市場の評価がうなぎのぼりですので、大枚を積んで獲得したいというクラブが現れてもおかしくはありません。そうなるとさすがのリッチ球団のBOSも予算との戦いになってきます。
あとキンブレルも資金次第というところでしょうか。本人も納得の金額をBOSが出せるかどうか。
さらに内野手のヌネスにも残ってもらいたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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