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注目の2018サイ・ヤング賞は21勝のスネルとERA1.70のデグロムに決定

2018サイ・ヤング賞決定

現地2018年11月14日、楽しみにしていた今季のサイ・ヤング賞が発表されました!

ア・リーグはレイズのブレイク・スネル(Blake Snell )、ナ・リーグはメッツのジェイコブ・デグロム(Jacob deGrom )が受賞しました!二人ともキャリア初の受賞です。

Congratulations!

そして今季の特徴は2人ともERA 2.00以下。

それぞれ見ていきたいと思います。

サイ・ヤング賞の投票

投票は30人の記者が行い、サイ・ヤング賞の場合は1位から5位まで記載します(ルーキーと監督は3位まででした)。獲得ポイントは1位から5位へ5、4、3、2、1と下がっていきます。

実は大接戦だったAL

ア・リーグのブレイク・スネルは「予想通り」という結果ではありますが、実は投票は大接戦でありました。筆者は先日、バーランダーのスピンレートの記事を書いた時に、あらためてバーランダーの凄さを思い知ったので、接戦となったこの投票結果は正当な感じがしていいと思いました。

結果

【2018 AL Cy Young Vote】

Name/Team :  1st – 2nd – 3rd – 4th – 5th = Total

  • B・スネル  / TBR  : 17-11-2-0-0 = 169 pt
  • バーランダー/HOU : 13-13-3-1-0 = 154 pt
  • C・クルーバー/CLE : 0-4-12-7-5 =71 pt
  • C・セール  / BOS   :  0-2-8-12-3 = 59 pt
  • G・コール / HOU   : 0-0-3-4-9 = 26 pt
  • T・バウアー / CLE  : 0-0-1-3-4 = 13 pt
  • B・トライネン/OAK: 0-0-1-3-4 = 13 pt
  • E・ディアス /  SEA : 0-0-0-0-4 = 4 pt
  • L・セベリーノ/NYY: 0-0-0-0-1 = 1 pt

2018 RS ピッチング・ランク

今季のレギュラーシーズンの成績を下記の記事から抜粋しますとこのような成績でした。

【ERA】
Starter Only
ブレイク・スネル(TBR)1.89
トレバー・バウアー(CLE)2.26
ジャスティン・バーランダー(HOU)2.52
【Win】ブレイク・スネル(TBR)21
コーリー・クルーバー(CLE)20
ルイス・セベリーノ(NYY)19
【Strike Outs】ジャスティン・バーランダー(HOU)290
ゲリット・コール(HOU)276
クリス・セール(BOS)237
【Saves/ERA】エドウィン・ディアス (SEA) 57 / 1.96
クレイグ・キンブレル(BOS)42 / 2.74
ブレイク・トライネン(OAK)38 / 0.78
【WHIP】ジャスティン・バーランダー(HOU)0.90
ブレイク・スネル(TBR)0.97
コーリー・クルーバー(CLE)0.99

勝利数、イニング数、ERAのどの要素を重んじるかは記者の投手観によると思います。決め方としては例えば勝利数とERAが近ければ、イニング数の要素を足すとか、そのような考え方で決定しているはずです。記者の人たちなのでもっとすごいデータも持ち合わせているとは思います。

抜群だったスネルの成績

今回の結果を見ると、スネルが勝利数、ERAともに抜群でした。イニング数は少ないのですが、考え方によってはとても効率的に勝っているとも言えるのでやはりスネルの受賞でよかったと思います。

トライネンとディアスのクローザーにも票が入っていて、これも何か嬉しさを感じました。

バーランダー妻の反応がCUT4にも取り上げられていたのがちょっとツボでした。

Kate Upton wasn't upset Justin Verlander came up short in Cy Young voting this time -- having a new baby helps
The Official Site of Major League Baseball

ナ・リーグはデグロムが圧勝

ナ・リーグは難しかったと思います。それぞれの記者の中で決定プロセスがあって、かなり迷って出した答えだったと思います。しかし、その迷いを吹き払ったら、行くべきところに集まった。そんな投票となりました。

ナ・リーグ得票結果

【2018 NL Cy Young Vote】

Name/Team :  1st – 2nd – 3rd – 4th – 5th = Total

  • J・デグロム / NYM   : 29-1-0-0-0 = 207 pt
  • M・シャーザー/WSH : 1-29-0-0-0 = 123 pt
  • A・ノラ / PHI          : 0-0-27-2-1 = 86 pt
  • フリーランド /COL  : 0-0-2-17-9 = 49 pt
  • P・コービン / ARI    : 0-0-0-7-9 = 23 pt
  • M・マイコラス/ CLE : 0-0-1-1-8 = 13 pt
  • J・ヘイダー / MIL     : 0-0-0-1-2 = 4 pt
  • フェルティネビッツ/ATL : 0-0-0-1-1 = 3 pt
  • J・レスター / CHC   : 0-0-0-1-0 = 2 pt

2018 NL ピッチング・ランク

今季のナ・リーグのピッチングの上位です。

【ERA】
Starter Only
ジェイコブ・デグロム(NYM)1.70
アーロン・ノラ(CLE)2.37
マックス・シャーザー(WSH)2.53
【Win】ジョン・レスター(CHC)18
マックス・シャーザー(WSH)18
マイルズ・マイコラス(STL)18
アーロン・ノラ(PHI) 17
カイル・フリーランド(COL) 17
【Strike Outs】マックス・シャーザー(WSH)300
ジェイコブ・デグロム(NYM)269
パトリック・コービン(ARI)246
【Saves/ERA】ウェイド・デービス (COL) 43 / 4.13
ケンリー・ジャンセン(LAD)38 / 3.01
フェリペ・バスケス(PIT)37 / 2.70
【WHIP】マックス・シャーザー(WSH)0.91
ジェイコブ・デグロム(NYM)0.91
アーロン・ノラ(PHI)0.97

投票結果はデグロムの圧勝でした。

歴代の低いERA受賞者

10勝9敗という勝利数の少なさが気にかかるところでしたが、ERA 1.70はサイ・ヤング賞歴代6番目の低さが評価されたようです。

【歴代Lowest ERA 】

  1. ボブ・ギブソン /STL : 1.12 in 1968
  2. ドワイト・グッデン/ NYM :  1.53 in 1985
  3. グレッグ・マダックス/ATL:  1.56 in 1994
  4. グレッグ・マダックス/ATL:  1.63  in 1995
  5. ディーン・チャンス/LAA:  1.65  in 1964
  6. ジェイコブ・デグロム/NYM: 1.70 in 2018

少ない勝利数での受賞者

ちなみに直近のサイ・ヤング賞受賞者で勝利数が少なかったケースは、2010年のマリナーズのフェリックス・ヘルナンデスの13勝、ジャイアンツのティム・リンスカムが2009年に受賞した15勝7敗などがあります。

また、2003年にクローザーで受賞したドジャースのエリック・ガニエはクローザーゆえ2勝3敗での受賞です。

もう少し遡ると1981年のドジャースのフェルナンド・バレンズエラの13勝(1981年はストライキでシーズンが短かった)、1974年のマイク・マーシャル(LAD)の15勝12敗、1977年のスパーキー・ライル (NYY)の13勝5敗などがありました。

2018デグロムの戦歴

今季のデグロムの打線の援護がなかった戦歴もあげておきます。

RkDateOppInngsW/LDRIPERA
1Mar 31STLGS-6W(1-0)995.21.59
2Apr 5@ WSNGS-6W(2-0)46.01.54
3Apr 10@ MIAGS-6 46.03.06
4Apr 16WSNGS-8 57.13.24
5Apr 21@ ATLGS-7 47.02.53
6Apr 27@ SDPGS-8W(3-0)57.12.06
7May 2ATLGS-4 44.01.87
8May 13@ PHIGS-1 101.01.83
9May 18ARIGS-7W(4-0)47.01.75
10May 23MIAGS-7 47.01.54
11May 28(1)@ ATLGS-7 47.01.52
12Jun 2CHCGS-7 47.01.49
13Jun 8NYYGS-8L(4-1)58.01.57
14Jun 13@ ATLGS-7L(4-2)47.01.55
15Jun 18@ COLGS-8W(5-2)48.01.51
16Jun 23LADGS-6L(5-3)46.01.69
17Jun 30@ MIAGS-6L(5-4)66.01.84
18Jul 6TBRGS-8 58.01.79
19Jul 11PHIGS-8 48.01.68
20Jul 23SDPGS-8L(5-5)118.01.71
21Jul 28@ PITGS-7L(5-6)47.01.82
22Aug 3ATLGS-8L(5-7)58.01.85
23Aug 8CINGS-6W(6-7)46.01.77
24Aug 13@ NYYGS-7W(7-7)46.21.81
25Aug 18@ PHICGW(8-7)49.01.71
26Aug 23SFGGS-6L(8-8)46.01.71
27Aug 28@ CHCGS-8 48.01.68
28Sep 3@ LADGS-6 56.01.68
29Sep 11MIAGS-7L(8-9)77.01.71
30Sep 16@ BOSGS-7 47.01.78
31Sep 21@ WSNGS-7W(9-9)47.01.77
32Sep 26ATLGS-8W(10-9)48.01.70
    W-L:10-94.4217.01.70

筆者はIPは仕事量という点で結構重要だと思っているので、シャーザーにあげてもと思っていたので、ちょっと残念でしたが、デグロムの孤軍奮闘ぶりはやはり称賛に値しますね。

お読みいただき、ありがとうございました。

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