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【MLB 2023 FA】フィリーズからFAのザック・エフリンはレイズと3年契約へ!

2022ポストシーズンでも活躍

 現地2022年12月1日、タンパベイ・レイズがFA右腕とディールを成立させました。

 フィリーズからFAのザック・エフリン(Zach Eflin )と3年契約で合意です。現時点ではフィジカルチェック待ちです。レイズ、なかなかの投資ですね!

 レイズはすでに2022年8月に右腕のタイラー・グラスノーと2年/$30.35Mの大型契約を結んでいますが(調停を避けてサイン)、ザック・エフリンの2023シーズンのサラリー$11Mは2023年のレイズのロスターの中で最も高いサラリーとなります。なお、タイラー・グラスノーは2022年終盤にトミー・ジョン手術から復帰。2023年が手術後初のフルシーズンとなるため$5.35Mのサラリーですが、2024年はグンと上がって$25Mです。

契約内容

 レイズとザック・エフリンは以下の内容で合意しています。

  • 3年/$40M (2023-25)
    • $11M(2023-2024)、$18M(2025)

 最終年はオプションなどではないため、レイズは上述のタイラー・グラスノーとともに、2024年、2025年の2年連続で1人のプレーヤーで贅沢税の算出のためのサラリーを押し上げることになります。

レッドソックス、敗れる

 レッドソックスは2022シーズン、レイズからFAとなったマイケル・ワカとサイン。このディールは大成功で、ワカは23スタートで127.1 IP、11勝2敗、ERA 3.32と非常に頼りになるローテーション投手となりました。

 ザック・エフリンのピッチング・スタイルはワカと割と似ており、ネイサン・イオバルディとそのマイケル・ワカをFAで流出させているレッドソックスはローテーションの一角としてオファーを出しました。

 そのオファーはレイズと同じ条件であったと言われていますが、決め手はもともとフロリダ州オーランドの出身のザック・エフリンは自宅に近いからということでレイズを選んだ模様。 

レイズには州所得税FREEのメリットも

 選手には居住地に関係なくまず連邦所得税が課せられます。これはサラリーによって決まった税率があり、それに従って賦課されます。$1Mだと何も控除しなければ、$0.53Mほど持って行かれる計算です。

 加えて州所得税や地方自治体所得税も課せられます。日本の県税や市民税みたいなものという認識で良いと思います。選手の税負担はなかなかのもの。

 ただし、アラスカ、フロリダ、ネバダ、サウスダコタ、テキサスワシントン(DCではない。シアトルのあるワシントン州)、ワイオミングの7州では州所得税がありません!

 つまり、レッドソックスのあるニュー・イングランド州よりフロリダ州の方がお得ということに。レイズ選択にはそのような要素も十分にありそうです。

ザック・エフリンとは

 ザック・エフリンは1994年4月8日生まれ。現地2022年12月1日時点では28才ですが、2023シーズンが開幕してすぐに29才になります。

 出身は上述の通り、フロリダ州オーランド。高校卒の2012年にパドレスから1巡目指名(全体33位)を受けてプロ入り。高校卒右腕の1巡目は非常に珍しいです。それだけ評価が高かったということですね。

 その後、エフリンは2022年までフィリーズでずっと過ごしてきたのですが、その前にちょっと変わったディールがありまして、それがパドレスとのサイン2年後の2014年12月18日のこと。実はエフリンはドジャースとパドレス間で成立したマット・ケンプとヤズマニ・グランダールのスワップで一旦はグランダールらとともにドジャースへ着地したのです。

 ところがドジャース移籍の翌日の2014年12月19日に、ジミー・ロリンズがドジャースへ移籍したトレードの交換要員としてフィリーズに移籍したのです。つまり、ドジャースでの在籍は24時間あったかどうか。

 そして2016シーズン半ばにメジャー・デビュー。最初の1、2シーズンは40manロースターを出たり入ったりという状態で、ともに11先発。ただ、2016年は2完投、そのうち1つがシャットアウトという片鱗も見せておりました。

【YOUTUBE】ATL@PHI: Eflin tosses complete game for first MLB win

 2018年にはついに実力を発揮。ローテーション・アームとしてMLBに定着しました。

 2018シーズンは24スタート、128.0イニングでERAは4.36。このシーズンが安定した成績を残すキッカケとなりました。2018年から22年の5シーズンの間、エフリンのERAは3.97から4.36の間をマーク。短縮シーズンとなった2020年には4勝2敗で奪三振数が70に急増。SO9は10.7をマーク。

 だいたいNO.3、NO.4先発の役割を果たしたという感じです。

2022シーズン 

 2022シーズンは最初の13回の登板まででERA 4.37、奪三振率19.6%、与四球率5.3%をマーク。6月末に右膝を傷めてILとなり、復帰まで2カ月以上かかりました。

 9月上旬に復帰の準備が整った時点で、ローテーションに戻す時間が限られていたため、ショートリリーフで登板。エフリンは、レギュラーシーズン中にリリーフで7度登場。ポストシーズンでもブルペン・ロールとなり、NLワイルドカード・シリーズで2試合、NLDS,NLCSでそれぞれ2試合ずつ、そしてワールドシリーズでは4試合に登板。計10.2 イニングでERA 3.38をマークしました。

エフリンのリスク

 なお、ザック・エフリンは膝にリスクを抱えています。2016年夏に両膝の膝蓋腱を修復する手術を2回実施。当時、エフリンは思春期から慢性的な膝の痛みと戦ってきたことを明かしました。また2019年9月にも同じ箇所の修復手術を実施。

 つまり過去6シーズンで3度も同じ箇所を故障していることに。エフリンが130.0イニングを超えたことが一度もないのはそのせいです。ただ、それでもレイズが獲得に踏み切ったのはエフリンがヘルシーであれば素晴らしく稼働するということと同時に下記の事情もあります。

レイズ、投手整備が整う

 2023年のレイズの予想ローテーションは、まずシェーン・マクラーナハンとタイラー・グラスノーの2人を軸に据え、その後にドリュー・ラスムッセン、あるいは今回獲得したザック・エフリンが続き、ジェフリー・スプリングスも加えた計5名で回してくるかと。

 さらにレイズには、2022年にAAとAAAで2.57 ERAをマークしたクラブ内トップ・プロスペクトのタジ・ブラッドリー(Taj Bradley)が控えています。東京五輪でも投げたシェーン・バズは、2022年9月にトミー・ジョン手術を受けたので、復帰は2024シーズンになりそうです。さらにはルイス・パティーニョ、ヨニー・チリノス、ジョシュ・フレミングらもおり、彼らもローテーションの谷間やマルチ・イニングのリリーフとして控えています。

 たとえザック・エフリンが膝の故障で離脱したとしても十二分に回せる人材がいるということですね。AL東を持っていきそうな布陣です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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