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【MLB2022】レイズ、タイラー・グラスノーと2024年まで、2年/30.35Mドルの延長契約 

今後2年間、左右のエースを確立

 現地2022年8月26日、タンパベイ・レイズは現在、トミー・ジョン手術のリハビリの過程にあるタイラー・グラスノー(Tyler Glasnow)と2年の延長契約を結んだと発表しました。

 今季のレイズは左腕のシェーン・マクラナハンが、サイ・ヤング賞候補にも上がる活躍を見せており、現地2022年8月26日時点で、11勝5敗、ERA 2.20、奪三振182をマーク。タイラー・グラスノー抜きのローテーションで69勝59敗でア・リーグ東地区2位で、首位ヤンキースとは7.5ゲーム差。

 1ヶ月と2週間というシーズンの残りから考えて、地区優勝はかなり厳しいですが、ワイルドカード・スポットでア・リーグ1位に入っており、ポストシーズン進出はほぼ手中にしています。

 タイラー・グラスノーが復帰すれば、レイズは2023年と2024年は、シェーン・マクラナハンとともに左右のダブルエース体制ということに。これは地区ライバルにとってはかなりの脅威となります。

契約内容

 エクステンション契約の内容は以下の通り。

  • 2年/ $30.35M(2023-2024)
    • 2023: $5.35M  / 2024: $25M 

 タイラー・グラスノーの2022年のサラリーは$5.1M。これはロックアウト明けの2022年3月22日にサインした内容になっています。ちなみに2021年は$4Mでした。

トミー・ジョン手術は2021年8月

 タイラー・グラスノーは上述の通り、現時点はトミー・ジョン手術のリハビリの過程にあります。

 2021シーズンは4月の開幕から6月14日まで計14試合に登板し、88.0イニングを投げ、5勝2敗、ERA 2.66、奪三振123。

 最後の登板の後にUCLの部分断裂が発覚。手術なしの可能性も考えていましたが、結局、8月4日にトミー・ジョン手術を実施することになり、現在に至ります。

 シーズンを棒に振ることから、手術まで約2ヶ月弱を要して熟考を重ねました。完全に断裂していたなら即決断したと思いますが、難しいところでしたが、復帰時期を計算して踏み切る決断をしたのでしょう。

 やや横道に逸れましたが、2022シーズンの$5.1M はリハビリであることをわかっていながらサインした内容。レイズの合理性はこういうところにあり、力が必要であると判断した場合は思い切って資金を投入します。ワンダー・フランコも然りですね。

2024年にジャンプアップする内容

 そしてエクステンションの内容に戻りますが、2023シーズンは$5.35M 。これは2021年分も含めて期待値かと思います。ただ、金額に反映させたのが2024年で一気に$25Mにジャンプアップします。

 タイラー・グラスノーのMLSは2022年1月時点で4.158。2023年が調停のファイナル・イヤーで、2023シーズン終了後にFAになる予定でした。トミー・ジョン・リハビリ期間の今も60Day ILなのでMLSにカウントされています。

 レイズとしては、復帰して1年でFAで出て行かれるより、2年の延長にしてもう1年囲い込んだ方が、FAで複数年、$100M以上の契約を結ぶよりはいいという非常に合理的に判断したと思われます。

やはり合理的!

 調停資格の時期にかなりの金額を稼ぐ選手もいますが、グラスノーの場合は2022年と2023年の2年間は怪我で金額が飛び上がることはありません。むしろ下がる要素があったくらいです。レイズ側とすればその間は金額を抑えることが出来たので、2024年のジャンプアップはその穴埋めとして考えてもそれほど苦にならない金額になります。

 2022年から2024年までの3年の総額は$35.45M。これを1年の単価にした場合、$11.8Mです。グラスノーがヘルシーなら2022年と2023年はこれに近い額になっていたはずです。それに2023年終了後のFA資格取得時にはクオリファイング・オファーを出すでしょうから、それよりも安い金額にもなります。

  • $5.1M (2022)+$5.35M (2023) + $25M(2024) = $35.45 →AAVで$11.8M

 レイズがそのようなコンセプトでもってサインしたかどうかはわかりませんが、合理的なサインであることは間違いありません。

LIVE BPの段階へ!

 そのタイラー・グラスノーですが、現地2022年8月23日にLIVE BPに登板しました。これはシム・ゲームよりはもう少しゲーム感覚のない登板です。日本ではなんて言うのでしょうね?シート打撃と言っていいかもしれませんが、シム・ゲームとの違いがちょっとわかりにくい面があるのですが、要はブルペン・セッションを終え、打者相手に投げたという段階です。

 そろそろマイナーでのリハビリ登板ということになりそうです。コロナ前はマイナーは8月で終了しましたが、コロナ後、フルシーズンになってからはたとえばトリプルAなどは9月いっぱいまでスケジュールがあります。ダブルAは9月18日の日曜で終わるところが多いようです。

 よって、グラスノーもこれからマイナーでの登板ということになりそうですが、トミー・ジョン手術をしてからまだ1年が経過したばかりなので、1度登板するとしばらくは間隔を空けないといけません。

 そのうちに、ロー・マイナーでの登板機会は1、2回でシーズンが終了し、仮にトリプルAでも投げるなら、さらにあと1回か2回あるかどうか?ということになり、果たして計4度から5度の登板でどうなるか?というところです。

 延長契約を結んだことで、むしろ無理はさせないのではないか?と思います。よほど調子が良ければ、ポストシーズンの登板もあるかもしれませんが、あと2年のことを考えた時に、無理に突っ込む必要はないと思いますし、ブレント・ハネーウェル・Jr.のケースを経験しているレイズとしては2次災害は絶対に防ぐと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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