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【MLB2023】「飛びすぎる!」MEXシリーズは11HR、27得点の乱打戦!ダルビッシュ投手は要注意で!

メキシコシティーでのSFG @ SDP戦(Game1)

 これほどまでに開催地の地理的条件が反映されるのか!と驚かされたのが、メキシコシティーで開催されたジャイアンツ@パドレス戦。

 サンフランシスコ・ジャイアンツとサンディエゴ・パドレスは、MLBワールドツアーの一環として現地2023年4月29日から30日にかけて、メキシコ・シティー・シリーズを行います。

メキシコ・シリーズとは

 メキシコ・シリーズはMLBのワールドツアーの一環で、野球の主要な市場で国際試合を行うというMLBの取り組みの1つです。レギュラーシーズンのゲームを行うことに意味があり、日本でもイチロー選手の引退ゲームなどがありましたが、そのメキシコ版です。

MLBのメキシコ・シリーズは6度目

 MLBは1996年8月にモンテレイで行われたパドレスとメッツとの3ゲームシリーズを皮切りに、これまでメキシコで計5度のシリーズを開催しています。

 1999年にはパドレスとロッキーズがモンテレイで1試合を行い、2018年にはパドレスとドジャースが3ゲームシリーズを同地で。また、2019年にはカージナルスvsレッズ戦、アストロズ vs エンゼルス戦が、それぞれモンテレイで2試合ずつ行われ、今回でシリーズ開催は6度目。そして試合数としては、今回で12試合目と13試合目のレギュラーシーズン・ゲームとなります。

初のメキシコ・シティーでの開催

 そして、モンテレイ以外の地域で行われるのは今回が初めて。今回のメキシコ・シティーは言わずと知れたメキシコの首都。メキシコ国内最大の都市であり、首都圏の人口は2200万人に迫ります。

 そして心配されていたのが、標高2000m超えでの地の開催でした。

予想以上のHRパレード

 さて、ゲームの方ですが、ジャイアンツの先発はショーン・マナエア、パドレスの先発はジョー・マスグローブ。実績あるこの2人が先発したにもかかわらず、大荒れとなりました。

5回終了時点で10-8!

1回表、ジャイアンツは、タイロ・エストラーダに2塁打が飛び出すも無得点。一方、1回裏のパドレスの攻撃も先頭のフェルナンド・タティス・Jr.がSSゴロで倒れて凡退し、2番のマニー・マチャードの2塁打が出たのをきっかけに2得点を上げましたが、これはショーン・マナエアの調子が今ひとつ良くないのか?という感じで、立ち上がりを見る限り、心配されていた乱打戦は杞憂かと思われました。

 ところが、3回表からゲームHRフェスタへの変貌します!

【SFG】B・クロフォード、打ち直しでHR

 3回表、ブランドン・クロフォードは1-2カウントからスライダー、チェンジアップを2球連続でファウル。そして6球目、低めのスライダーに対応したクロフォードの打球はほぼライナーのような低い弾道。これがRFのポールぎりぎりに入ったHRに見えたのですが、RFのタティスがファウルをアピール。VTRレビューの結果、確かにポールの黄色の上を通過する白いボールが見えたので、ファウルに。

 その直後、打ち直しとなったクロフォードはカーブに見事に対応。これが左中間スタンドに入る文句無しのHRとなり、ジャイアンツが1点を返しました。

 この一連の流れで「おやおや!?」と思ったのがファウル判定になったクロフォードの低い弾道。あれが入るのか?という当たりでした。これで「このスタジアムは飛ぶ!」ということを誰もが確信したと思います。さらに、直後のボールを完璧にHRにしたクロフォード。言ってみれば、1打席で2度HR打ったようなもので、さらなる選手たちの確信を深めた打席となりました。

11HRの乱打戦

 このゲームでHRを放ったのは計10名。そして放たれたHRの数は11本。

【SFG】

  1. ブランドン・クロフォード(3回表)
  2. ラーモント・ウェイド・Jr.(LaMonte Wade Jr./3回表)
  3. ミッチ・ハニガー(4回表)
  4. ブレイク・サボル(7回表)
  5. デービッド・ビヤー(7回表)

【SDP】

  1. ネルソン・クルーズ(3回裏)
  2. フアン・ソト(4回裏)
  3. ザンダー・ボガーツ(4回裏)
  4. フェルナンド・タティス・Jr.(5回裏)
  5. マニー・マチャード(5回裏)
  6. マニー・マチャード(7回裏)

 1試合のHRレコードは2019年にDバックスとフィリーズが記録した13HR。今回はそれに迫る勢いでした。

 また1試合で10名の選手が放ったのは、MLBタイ記録で、上述のDバックス & フィリーズ戦と、2015年のメッツ & フィリーズ戦で記録されたものに並びました。

【YOUTUBE】Mexico City slugfest! Padres, Giants combine for 11 homers in first game of Mexico City Series!

ボガーツは4カ国目のHR

 なお、パドレスのザンダー・ボガーツは、このHRでレギュラー・シーズン4カ国目のHRとなりました。アメリカはもちろん、ロジャース・センターのあるカナダ、レッドソックス時代の2019年のロンドン・シリーズでのHR、そして今回のメキシコ・シリーズでのHRです。

【豆知識】ボガーツは4カ国語を話す!

 なお、蛇足ですが、ボガーツは4か国語を話せます。Dutch(オランダ語)、 English(英語)、 Spanish(スペイン語)そして Papiamento(パピアメント語)です。

 パピアメント語とは、カリブ海のアルバ島とボネール島、そしてキュラソー島のABC諸島(それぞれの島名の頭文字を取ってABC)で話される言語のことで、 ポルトガル語とスペイン語のブレンドのような言語です。ボガーツはアルバ島の出身で、野球選手の多いキュラソー島とはまた違います。アルバはオランダ王国の構成国です。

スコア 16-11

Giants 11, Padres 16 Final Score (04/29/2023) on MLB Gameday
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

 HRフェスタとなったこのゲームは結局、ジャイアンツが13安打で11得点、パドレスが17安打で16点というとんでもないゲームとなりました。

クアーズ・フィールドより高い標高

 このゲームを見ていて、ボガーツのところで書いた2019年のロンドン・シリーズを思い出しました。

 2019年のロンドン・シリーズも壮絶な乱打戦。これは明らかに「ボールを変えた」と筆者は見ています。やはり、打撃戦の方が野球が根付いていない国の人にはわかりやすいからです。正式にそのようなコメントはありませんが、誰もがそう思ったでしょう。

 そして、今回のメキシコ・シリーズもボールを変えたのか?と思いました。ところが、WBCでもレベルの高いゲームを繰り広げ、MLBで輝かしい成績を残している選手を多数輩出しているメキシコでそのような細工は一切不要。

アルフレード ・ハープ・ ヘル・スタジアムの標高

 やはりこの原因は会場となったアルフレード ・ハープ・ ヘル・スタジアムの地理的要件が大きく影響していたようです。

 MLBでヒッターズ・パークとして有名なロッキーズのクアーズ・フィールドは標高が1マイル(1600m) ほどあり、さらに気圧も低いことから、打球がよく飛ぶスタジアムとして有名ですが、今回のアルフレード ・ハープ・ ヘル・スタジアムはその地理的要件をさらに上回る環境でした。

【Estadio Alfredo Harp Helú アルフレード ・ハープ・ ヘル・スタジアム】

  • 標高:7,320 ft → 2231.136 meters
  • 気圧:低い
  • サイズ 
    • LF: 332 feet (101 m)
    • CF: 410 feet (120 m)
    • RF: 332 feet (101 m)

 クアーズよりも飛ぶということで間違いないですね。

 なお、ペトコ・パーク、オラクル・パークの海抜は、5m程度です。

 標高と海抜の違いは、基準面からの高さが標高で、近隣の海面からの高さが海抜です。例えば、日本では国土地理院は東京湾平均海面を0mの基準面としていて、山の高さ(標高)などはここからの計測です。

ダルビッシュ投手が2戦目に登板

 なお、翌30日に行われるGame2では、ジャイアンツがアレックス・コブ、パドレスがダルビッシュ投手が先発です。

 ダルビッシュ投手は前回登板で、ハムストリングスを傷めたようでしたが、痙攣ということで大事には至らず、予定どおり投げることになりました。

 Game1を終えたジョー・マスグローブは、“I can’t say I love pitching here. But that’s one of the funnest ballgames I’ve ever been a part of.” と述べていて、ゲーム自体は楽しかったものの、ここで投げるのは正直楽しくなかったと3.1イニングで7失点の感想を述べています。

 相当飛ぶようですから、ダルビッシュ投手も気を付けてもらたいですね。

カブスとカージナルスは6月にロンドンで

 なお、今季のMLBのワールド・ツアーですが、2023年6月24日から25日にかけてカブスとカージナルスがロンドン・シリーズを行います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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