ブルペンが打たれてヒヤヒヤするも初勝利!
今春のWBCで日本チームに大きな影響を与えたくれたダルビッシュ投手。自身のチューンナップよりも日本チームを優先した形となったので、今季は数日遅れて開幕6戦目の現地4月4日のDバックス戦でシーズン・デビュー。初登板は、5回1失点とゲームメイクしたものの、降板後にゲームが荒れて6-8とチームも敗れて初勝利はならず。
【前回登板】MIL戦で完全復調
今季3戦目となった16日のブルワーズ戦では、ウェイド・マイリーとの壮絶な投手戦を展開。
【前回登板】新ルールの牽制制限に捕まる
惜しかったのは2回表の守備で、バントヒットで出塁を許したギャレット・ミッチェルを1塁に置き、ブライアン・アンダーソンの打席で、1球目の前にサイン交換がうまく行かずにピッチ・クロック対応でプレートを外します。
そして1球目を投じてボール。さらに、2球目の前に1塁へ牽制。この時、主審からはこれが2度めの牽制であるというアラートも入りました。2球目はストライク。
そして3球目を投げる前にダルビッシュ投手はもう一度1塁へ牽制を入れてしまいます。この時、1Bアンパイアー及び主審から3度目の牽制になるということでボークを宣告されてしまいます。
新ルールでは、プレート外しもカウントされることになっており、1打席につき2度までという上限があります。ダルビッシュ投手は初球の前のプレート外しはカウントされていないと思っていて、ところが、これも実際はカウントされていたため、2度めの牽制を実施したところで、計3度のプレートの離脱ということでランナーに自動進塁を許したのでした。
- ランナーがいる場合、ピッチャーがピックオフ(牽制)を試みるか、ラバー(ピッチャー・プレート)を踏み外すとタイマーはリセットされる。
- 投手は対戦する打者一人つき、2回の離脱が許される。離脱とは、牽制、あるいは牽制の偽投(MLBでは2塁への牽制でよくやります)、あるいはプレート外しのこと。言ってみれば、牽制は2回まで。
- 走者が進塁した場合、この回数はリセットされる。(仮にバント失敗で走者が同じ塁に残った場合は、打者が変わるのでリセットされる認識です)
- 3回目のピックオフの試みが成功しなかった場合、ボークとして、走者は自動的に1つ進塁する。
これがきっかけとなり、3盗も許した後にブライアン・アンダーソンに犠牲フライを打たれて1失点。結局、これが決勝点になり、1-0の緊迫したゲームで負けがついてしまいました。しかし、このゲームでは12奪三振。もう完全に調子を取り戻したと言ってよい投球内容でした。
そんな完全復調となったダルビッシュ投手が現地2023年4月23日のDバックス戦好投!今季初勝利を上げました!
【今回登板】6回途中で1失点の好投
調子の良いDバックス打線を相手にダルビッシュは、1、2回をダブルプレーなどもあり、3人ずつで斬って取ります。この日は前回登板ほど調子はよくなかったからか、非常に丁寧な投球でした。
初ヒットを許したのは4回裏の先頭のケーテル・マルテの打席。6球目のスライダーが甘く入ったところをRFに弾き返され、3塁打を打たれてしまいます。
この後、エバン・ロンゴリアに犠牲フライを打たれて1失点。
5回表、この日活発だったパドレス打線は、マット・カーペンターのソロHRで1点を追加し、5-1とリードを拡大。
リードを拡げてもらった直後の5回裏は、2三振を含む三者凡退で、しっかりと流れをキープします。
【今回登板】6回に緊急降板
6回裏、ダルビッシュ投手は1アウト2、3塁のピンチを招くも、エバン・ロンゴリアから三振を奪い2アウト。あと1人で6イニング目を投げ切るというところまでこぎつけますが、ペイビン・スミスを迎えて2球投じたところでトラブルが発生。明らかに足を故障したような動作を見せたダルビッシュ投手。トレーナーなども駆けつけ、様子も見ましたが降板となってしまいました。
ダルビッシュ投手は5.2イニングを投げ、球数は102。結構、Dバックス打線に粘られました。被安打2、失点1、BB 5、SO 5、HR 0という成績で、ブレント・ハニーウェル・Jr.にマウンドを託します。
ブルペンが4失点
7回表に2アウトからボガーツの四球でチャンスをつないだパドレスはジェイク・クロネンワースとマット・カーペンダーの2者連続ダブルで2点を追加。7-1とリードを拡げます。
ところが、7回裏にブレント・ハニーウェル・Jr.がアレク・トーマスとニック・アーメッドに2者連続HRを浴びて2失点。
さらに、8回裏には度胸満点のはずのティム・ヒルもジェイク・マッカーシーにHRを打たれるなど2失点で7-5と2点差にまで詰め寄られます。
危うくダルビッシュ投手の勝利投手も吹き飛びそうになったのですが、9回裏にはジョシュ・ヘイダーが登板。3者凡退に斬って取り、パドレスが7-5のスコアで勝利。ダルビッシュ投手に無事に初勝利がつきました。
ハムストリングスの痙攣
太ももを傷めたような動きをしたダルビッシュ投手は、ハムストリングスをやったのかと心配になりましたが、ゲーム後のボブ・メルビン監督の話しでは、太ももの痙攣ということで、大事には至らなかったようです。
メキシコシティーでのSFG戦へ
さらにメルビン監督は、ダルビッシュ投手は、Day to Day、つまり数日の休みでなんとかなりそう怪我だとのことで、30日にメキシコシティーで行われるジャイアンツとのゲームに先発する予定であるとも明かしました。
よって、大事には至らなかったと見て良さそうですが、パワーを溜め込む箇所だけに心配は心配ですね。一応、情報のアップデートは欲しいところです。
とにかくダルビッシュ投手に初勝利がついて何よりです。パドレスはこれで勝率を5割に戻しました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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