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【WBC2023決勝】最後はダルビッシュ→大谷のリレー!日本、総力戦でアメリカに勝利し、3度目のWBC制覇

【FINAL】USA 2 @ 3 日本 

 現地2023年3月21日、WBC 2023 ファイナルがマイアミで行われ、侍ジャパンがチーム一丸、まさに総力戦でアメリカに勝利。見事に2009年大会以来の世界一の座に返り咲きました。

 2006年、2009年大会同様、今大会も日本中が大熱狂となりました。

真に強かった日本

 今大会の各チームのロスターを見ればいかに各国が本気でタイトルを取りにきていたかがよくわかります。その最たる例がドミニカ共和国でした。

World Baseball Classic Teams | MLB.com
The teams participating in the 2023 World Baseball Classic.

 決勝戦で相まみえたアメリカも強烈な打線を組んできました。ベネズエラ、プエルトリコ、メキシコなどもそうです。コロンビアも強かったですね。

 そんな中、他を圧倒させるというより、どこと対戦しても負けない強さを発揮した日本は真の意味で強いチームだったと思います。

 なお、過去日本がタイトルを取った2006年、2009年大会は各国は良いメンバーを組んでいなかったという意見もありますが、そんなことはありません。確かに契約を優先して出場を見送る選手が今よりは多かった面はあります。しかし、各国ともになかなかのロスターでした。たとえば2006年のUSAにはジーター、A・ロッド、ロジャー・クレメンス、ケン・グリフィー・Jr.、チッパー・ジョーンズがいましたし、ジーターとチッパーは2009年にも出場。ロイ・オズワルド、ジェイク・ピービーも2009年のロスターです。さらに、2009年のプエルトリコの捕手は、イヴァン・ロドリゲスとヤディアー・モリーナです。そのタイミングで可能な限りベストに近いメンバーを選んできておりました。

決勝は日本のホーム・ゲーム!

 さて、この決勝戦。筆者はてっきり、アメリカのホーム(後攻め)かと思っていました。

 ところがホワイト・ジャージを着用し、後攻めだったのは日本。これには驚きました。どうやら勝率でホーム・フィールド・アドバンテージを決めていたようですね。侍ジャパンは全勝でアメリカは1敗でしたから、そうなったようです。

 それにしても侍ジャパンのホーム用の白のジャージはテカテカと光って豪華に見えましたね。ミズノ社製なので何か生地を特殊な編み方で作っているのでしょうか?技術のすごさを感じておりました。

スタメン

 両チームのスタメンはご覧の通り。日本は準決勝と同じで、バッテリーだけが変わりました。

 アメリカの上位はおなじみの顔ぶれ。下位に変更があり、セドリック・マリンズを起用。左腕の今永投手の先発に対して、左打席のマリンズです。どうせ左打席ならカイル・タッカーの方が打率が.333で当たっていたのですが、数日前に自打球で足首を傷めていたがゆえにマリンズとなったようです。

今永投手がゲームメイク

 先発の今永投手がしっかりとゲームメイクしてくれました。怖かったのはランナーを溜めてからの一発で、さすがの今永投手もこのリスクだけは要注意でしたが、2回表にトレイ・ターナー(PHI)からソロHRを浴びた1点のみでしのいでくれました。

 その後、J.T.リアルミュート(PHI)とティム・アンダーソン(CWS)を置いて、ムーキー(LAD)にLFへ良い角度の打球を打たれてしまいましたが、幸いにも打球は伸びずにLFフライに。これは一瞬ヒヤリとした打球でした。

村上様が即座に同点ソロHR

 2回裏、日本は失点直後に村上選手がすぐに取り返したのが良かったです。イニングの先頭で初球の92.4mphの4シームを仕留めました。アッパー・デックまで飛びましたね。

 日本はこの後にも岡本選手と源田選手のシングル、中村選手の四球で満塁のチャンスを作り、アメリカはここで先発のメリル・ケリーを諦めました。左打者がつづくということでアメリカは左腕のアーロン・ループ(LAA)を投入。

 変わりばな、ヌートバー選手が1Bゴロを放ち、その間に岡本選手がホームインし、2点目。渋い形で勝ち越しに成功(USA 1-2 JPN)。

 日本の追加点は予想以上に早く入りました。4回裏、先頭の岡本選手が、3回表から登板となったカイル・フリーランド(COL)の2球目の甘いスライダーを叩き、これが左中間スタンドに入るソロHRとなり、日本が1-3とリードを拡大。

シュワーバーに一発

 3-1のスコアで進んだ8回表、カイル・シュワーバーがダルビッシュ投手からこれまたアッパーデックに入る特大のHRを放ち、3-2と1点差に。

 この打席でカイル・シュワーバーはファウルで6球も粘り、計10球目、スプリットが甘く入ったところを見逃しませんでした。シュワーバーはヘッドの遠心力をうまく使うので、腕が伸びないコースに投げたいところなのですが、今回はバットの軌道の一番良いところに行ってしまいました。

 ダルビッシュ投手はこの1点でしのぎ、最終回は大谷選手にリレー。

最後は大谷VSトラウト 

 準々決勝でのイタリア戦を最後に大谷選手はシーズンの開幕から逆算して、もうWBCでは投げない見込みとなっていましたが、この日は中盤からブルペンとダグアウトを往復する動きを見せます。

 そして9回表、最後のマウンドに大谷選手が上がりました。大谷選手は、先頭のジェフ・マクニールに四球。さすがに2022 NLバッティング・キング(Av .326)だけあって、選球眼が良かったですね。

 次打者はムーキー。結構、あぶないターンでもあったのですが、大谷選手は球威で圧し、ムーキーを4-6-3のダブルプレーに仕留め、一気に2アウト。源田選手のスローイングが美しかったです。

 そして最後はチームの中心選手同士の対決に。大谷選手はマイク・トラウトに対して、4シームで圧します。スイングを奪った2球目と4球目はかなり危ないボールだったのですが、100mphでトラウトのスイングを上回りました。

 6球目、最後は大きく曲がるスウィーパーで空振り三振。侍ジャパンが見事にアメリカを下してWBCを制したのでした。

【Game Score】

【YOUTUBE】FULL FINAL INNING: Team Japan finishes off Team USA to win the World Baseball Classic!

鉄壁のリレー!

この日の投手陣の頑張りはご覧の通り。BBが7人で4つだけ。長打のあるアメリカ打線が相手ですから、際どいところにも投げる必要があり、自ずとボールカウントが増えるものですが、それをわずか4つだけにまとめているという凄さ。

PitcherIPHRERBBSOHRERA
今永(W, 1-0)24110213.00
戸郷(H, 2)20002201.8
高橋宏斗(H, 1)12000203.00
伊藤大海(H, 2)10000100.00
翁田大勢(H, 1)11001000.00
ダルビッシュ(H, 1)12110016.00
大谷(S, 1)10001101.86
Totals9922482
FINALの投手リレー

 若い戸郷投手、高橋宏斗投手の投球もすごかったです。二人ともトラウトから三振を奪っています。高橋宏斗投手はもう完全にメジャーのスカウトのターゲットとなりましたね。

伊藤投手、ERA 0.00

 今大会、抜群の安定感を見せた伊藤投手は、結果、ERAは0.00。計3試合、2.1イニングで被安打0、BB0、SO3という完璧な投球。すごすぎますね。しかもいずれも厳しい場面でのマウンドです。

 なお、大勢投手も4試合、4.0イニングを投げて、ERAは0.00。

決勝のリリーフはRHP ONLY

 アメリカ打線が右打者が多いということで、日本のブルペンは右投手のみの起用となりました。今永投手から2イニングで4安打を放っていますから、この判断で正解ですね。

 個人の興味としては宮城投手、高橋奎二投手がアメリカ打線に対峙するところも見てみたかったです。

日本のチームERA は2.29

 日本の投手陣のERAは2.29。どこよりも多くのイニング数を投げた上でのこの数字です。どれだけ品質の高い投球をしてきたかということですね。

(TEAM ERA)

  1. 日本:2.29 / 63.0 IP
  2. ドミニカ共和国:2.73 / 33.0 IP
  3. プエルトリコ:3.35 / 43.0 IP
  4. ベネズエラ: 3.40 / 45.0 IP
  5. メキシコ: 3.83 / 54.0 IP
  6. USA : 4.20 / 60.0 IP

スプリット&フォークが威力を発揮

 その日本の投手陣の大きな武器となったのがスプリット、フォームの落ちるボール。この日登板した投手は皆どちらかを投げていたと思います(伊藤大海投手はスライダーがメインですが)。

 いくらアメリカ打線とはいえ、落ちるボールには苦戦していましたね。

 アメリカの投手は指の間を広げるグリップは肘の腱に負担をかけるということで、それらを敬遠しがちです。よって打者もカット、2シームなど横の対策の方に重きを置くので、余計に効果があったのではないかと思っております。

エンゼルスが勝てないのがおかしい

 蛇足みたいなものですが、このWBCでエンゼルスのメンバーが大活躍。大谷選手(日本)、マイク・トラウト、アーロン・ループ(アメリカ)、パトリック・サンドバル(メキシコ)、ジオ・ウルシェラ(コロンビア)、ルイス・レンヒーフォ(ベネズエラ)、デービッド・フレッチャー(イタリア)など。

 これで勝てない方がおかしいので、今季は頑張ってもらいたいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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