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【MLB 2023】レッドソックス、ラファエル・デバースと調停を避けて1年/17.5Mドルで合意(追記あり)

追記:レッドソックス、デバースとの契約延長へ

 現地2023年1月4日、レッドソックスはラファエル・デバースと11 年/$331M (2023-33)で契約延長に合意しました。

 その1日前の出来事ということで記事を読んでいただければ幸いです。

長期契約に向けまずは2023年の契約で合意

 現地2023年1月3日、ボストン・レッドソックスは3Bのラファエル デバーズ(Rafael Devers)と調停を避けて1年で合意しました。

1/13 調停のデッドラインに向けて

 クラブと調停資格のある選手が 2023シーズンのサラリーを提出する期限が1月13日。選手は支払われるべきと考えるものを提出し、クラブはプレーヤーに支払われるべきであると考えるものをファイルします。 調停資格のある選手の大多数は、この提出期限前に契約に同意します。「調停を避けて」というのがそれです。

 今回のデバースの件も双方合意のもとで2023年のサラリーに合意したということになります。

調停合意からの上書きに期待

 今回の合意内容は1年/$17.5M(2023)。ちなみにデバースの2022年のサラリーは1 year/$11.2Mでしたので、$6.3Mアップです。

 1994年10月24日生まれのデバースは現時点で26 歳。2023 シーズン終了後にFA資格に到達する予定です。

 レッドソックスは生え抜きのムーキー・ベッツをトレードで失い、さらに今オフはデバースの良き兄貴分であるザンダー・ボガーツもFAでパドレスに移籍しました。これでデバースがいなくなれば、2018年のワールドシリーズを支えた攻撃陣の生え抜きがいなくなってしまう状況です。

 このオフシーズンは、ボガーツだけでなく、RHPのネイサン・エオバルディが去り、JD・マルチネスもFAでドジャースに。

【YOUTUBE】Red Sox All-Access: Episode 4 | Building the Offense

 刷新したところでは、OFでオリックスから移籍の吉田正孝選手、3Bのジャスティン・ターナー、ローテーションのコーリー・クルーバー、リリーフのケンリー・ジャンセン、クリス・マーティン、ジョーリー・ロドリゲスを獲得。これだけを見てもかなりの新陳代謝ぶりです。

 レッド ソックスは 2022年、ALイースト最下位に終わりました。相次ぐ主力の流出に2023年1月2日にフェンウェイ パークで開催されたNHLのウィンター・クラシックでは、オーナーのジョン・ヘンリーがファンから大ブーイングを受けました。ファンはわかっていますね。

 オールスターに2 度選出されたデバースの2022年の成績は打率. 295、OBP .258、SLG .531、27HR、 88 RBI。 2017年のデビューから2022年までの6シーズン通算では、打率 .283、OBP .342、SLG .512、HR 139、RBI 455。二塁打は2019年が54でMLBトップで2022シーズンも42をマーク。2021年はシルバー・スラッガー賞も受賞。まさに攻撃の核となる選手です。

長期契約への足がかりに

 これまでの報道ではレッドソックスとデバースとの契約延長の交渉はかなり難航しており、両者に大きなギャップがあると言われておりました。

 今回のデバースの調停ファイナル・イヤーの契約合意は、両当事者間で話し合いを続けている兆候でもあります。

 デバースを失うことは、打線の核を失うだけでなく、ライバルに持って行かれるということでもあり、自ら銃口を向けるようなもの。

 長期契約は確かにリスクもあります。

 あのアルバート・プホルズでさえここ数年はかなり厳しいコンディションで、最後に30HRを放ったのは2016年(31HR)まで遡るほど。このシーズンの年齢は36才で、引退した2022年は42才のシーズンでした。

 おそらくデバースは10年以上の契約を望んでいると思われ、37才以降までの契約となると、最後は厳しい姿になるかもしれません。しかし、ムーキーやボガーツが不在となった今、デバースと大きな契約を結ぶことで、フランチャイズの良き伝統を維持したいところです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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