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【MLB 2022 ポストシーズン・シェア】チャンプのアストロズに過去最高の516,347ドルのボーナス!

景気の良かった2022年のPS

 現地2022年11月23日のこととなりますが、書き逃していたのでこのタイミングで記しておきます。

 2022シーズンはアストロズとフィリーズがワールドシリーズに進出し、アストロズが4勝2敗でチャンプとなりました。

 そして23日、今季のポストシーズン・シェアが確定。アストロズの選手には一人当たり$516,347のボーナスが支払われることになりました。

 ちょっと詳細を見てみたいと思います。

ポストシーズン・シェアとは?

 ポストシーズン・シェアとは、ポストシーズンに出場したクラブの選手が受け取る出来るボーナスのこと。

 詳細は下記のリンクに記しております。

 簡単に書くと、原資は何かというとプレーオフのゲート収入。このゲート収入は開催したフランチャイズのクラブがすべて持って行かれるのではなくて、下記の配分でポストシーズン・シェアに割当てられます。ポストシーズンはWCSなら最短で2試合、DSなら3試合、CS、WSなら最短で4試合で決着がついてしまいますが、それを想定して、まずはポストシーズンシェアに割当てる分を確保。これがそれぞれのシリーズの最初の数試合のゲート収入の60%。シリーズが深くなればなるほど、ポストシーズン・シェアに割り当てる分がなくなりますから、そうなるとクラブ側へより多く利益が転がるようになっています。

【2022プレーオフのプレーヤーズ・プールの構成】

  • ワイルドカード・シリーズ: Game1-2のゲート収入の60%
  • DS(地区シリーズ):Game 1-3のゲート収入の60%
  • LCS (リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ):Game 1-4のゲート収入の60%
  • WS(ワールドシリーズ): Game 1-4のゲート収入の60%

 そして上記の収入がポストシーズンに出場した全12クラブに配賦されるボーナスの総額。

 そしてその総額を、プレーヤーズ・プールと言い、WSチャンプ→WS敗退→NLCS/ALCS敗退、NLDS/ALDS敗退、AL/NL WCS敗退の順で各クラブに配賦する訳です。その配賦割合は強い順。

 そして各クラブに割当てられた額は、各クラブでさらに配賦されます。その配賦の際に、実際の貢献度に差があることから、1年を通じて頑張った人には満額、トレードで途中から入ってきた人、あるいはマイナーから途中で上がってきた人にはそれより落ちる額で、というふうに割り当てます。それを株のようにFull Share/ Patial Share/ 現金支給というふうな割合いで落とし込んで配るのです。

 その割当は揉めたりしないようにどうやらコミッショナー・オフィスで、なんからのフォーマットでもって誰がフルシェアで、だれがパーシャル・シェアでというふうに決めるようです。その計算式などはアン・ディスクローズです。

2022年の総額は過去最高額の107.5M

 プレーヤーズ・プールの総額2021年は$90.47Mだったのですが、2022年は$107.5 Mにまで伸びました。

 今季は史上初めて12クラブによるプレーオフを開催したのですが、2クラブ増えたのでポストシーズン・シェアは減るのかと思いましたが、3ゲームシリーズのワイルドカード・シリーズがALとNLで2カード出来たこともあり、試合数が増えました。よって、その影響もあって総額も増えております。

 そしてこの額は過去最高額です。

アストロズには38.7Mドル

 プレーヤーズ・プール総額$107.5 Mのうち、WSチャンプのアストロズには$38.7Mドルが割り当てられることになりました。

アストロズのフルシェア(満額)は516Kドル

 そして、アストロズのフルシェア、つまり満額は$516,347ということになりました。これをJPY 140/USDで換算したなら、ざっと7230万円ほどです。大きいですね!

 ちなみにアストロズは$38.7Mを59のFull Sharesと14.14のPatial Shares、$0.94Mの現金支払に分けたところ、満額が$516,347になったということです。これがPer Shareになります。

 Pertianl ShareがFull Shareからどれだけ欠けているのわからないのですが、結構少ないかもしれません。というのはFull Shareだけで$516,347 x 59名でざっと$30.5Mほどを占めることになるからです。

 なお、アストロズの今回のFull Shareは過去最高額。ちなみに2021年にワールドシリーズを制したブレーブスのポストシーズン・シェアのFull Shareは1人あたりおよそ$397Kでした。

フィリーズは満額で296Kドル

ワールドシリーズで敗退したフィリーズは$25.8Mドルを受領し、それを72のFull Share、15.03のPertial Share、そして$0.002Mの現金報酬に分けました。Full Shareは$296, 255に。

 今年の他のプレーオフチームの一人当たりのFull Shareは次の通り。

  • アストロズ:516,347ドル(ワールドシリーズ王者)
  • フィリーズ:296,255ドル(ワールドシリーズ進出)
  • パドレス:152,709ドル(NLCS)
  • ヤンキース:145,820ドル(ALCS)
  • ガーディアンズ:45,795ドル(ALDS)
  • ブレーブス:44,878ドル(NLDS)
  • マリナーズ:42,221ドル(ALDS)
  • ドジャース:36,148ドル(NLDS)
  • カージナルス:10,351ドル(NLWC)
  • ブルージェイズ:10,007ドル(ALWC)
  • メッツ:9,480ドル(NLWC)
  • レイズ: $8,387 (ALWC)

 日本円で考えると、WSチャンプは7230万円ほどで、WS進出で4150万円ほど。そしてワイルドカードシリーズ敗退で132万円ほどというのがポストシーズンのボーナスということになりました。

 努力がサラリー以外でこのような形でプラスされるのは嬉しいことでしょうね。それこそ頑張った報酬です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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