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【MLB2022ポストシーズン】12チームによる新フォーマットをあらためて

CBA交渉で12クラブによる争いに

 現地2022年4月26日、シーズンが開幕して20日を迎えようとしています。ここまで約3週間、色々と見えてきたものがありますね。それらは後述することにして、こんな開幕早々の段階においても、応援するクラブの状況が気になったりするのはやはり華やかで盛大なポストシーズンに出られるのかどうかをついつい意識してしまうからではないでしょうか?

 そのポストシーズンですが、2022年から変わります。これはCBA(Collective Bargaining Agreement)交渉の結果、今までの10クラブから12クラブに拡大しました。

 CBA交渉では14クラブ案を推すオーナー側と14クラブでは多いという選手会側が対立。これが交渉のカードに使われたりもしましたが、結果、12クラブによる争いで決着したのは記憶に新しいところです。

 今更の感もありますが、あらためて12クラブによるポストシーズンのフォーマットについて記載しておきたいと思います。

DS進出への4クラブを決める争い

 ポストシーズンのフォーマットは、要はDS(ディビジョン・シリーズ)に進出する各リーグの4クラブをいかに決めるか?という争いです。ワールドシリーズで雌雄を決するには、リーグの決戦で勝ち抜いた2クラブが必要で、その下にはそれぞれ4クラブが必要。

 特例であった2020年を除いて、今までは各リーグで5クラブ、計10クラブが参加してきました。地区優勝を決めたクラブにベネフィットをもたらすフォーマットです。各リーグともに3クラブが地区優勝と同時にDS進出が決定。残り1枠をワイルドカードの2チームで争うというやり方でした。

 今季から各リーグで6クラブ、計12クラブになったということは、ワイルドカードに当たるものを増やす必要が出てきたということですね。

新フォーマット

 新しいフォーマットですが、まず下記の要領でポストシーズンに進出する12クラブが決まります。

12クラブ(各リーグ6クラブ)

  • 【AL】3 ディビジョン・ウィナー(地区優勝)
  • 【AL】3 ワイルドカード(地区優勝以外のベスト勝率3クラブ)
  • 【NL】3 ディビジョン・ウィナー(地区優勝)
  • 【NL】3 ワイルドカード(地区優勝以外のベスト勝率3クラブ)

 選手会側がこだわった地区優勝の報酬。上記のようにまずは地区優勝かどうかで各リーグとも3クラブずつにわかれます。

シード

 そして上記の各リーグ6クラブは下記のシードに振り分けられます。

  • No. 1 シード: リーグのベスト勝率(地区優勝のベスト勝率)
  • No. 2 シード: 地区優勝のうち勝率2位
  • No. 3 シード: 地区優勝のうち勝率3位
  • No. 4 シード 地区優勝以外のべスト勝率
  • No. 5 シード: 地区優勝以外の勝率2位
  • No. 6 シード 地区優勝以外の勝率3位

【自動でDSへ】

No. 1 シード: リーグのベスト勝率(地区優勝のベスト勝率)
No. 2 シード: 地区優勝のうち勝率2位

 地区優勝のうち、上位2クラブは自動でディビジョン・シリーズへ。ワイルドカード・シリーズなしのいわゆるゴースト・ゲームです。TV放映権による収益が欲しいオーナー側はゴースト・ゲームを嫌がりましたが、それは無理な話ですね。

ワイルドカード・シリーズ

 ひょっとしたら、このラウンドでの名称は変わるかもしれませんが、取り急ぎ、2020年の時の呼び名で記します。以下のクラブがワイルドカード・シリーズを戦います。ワイルドカード・シリーズはこれまでは1戦での決着でしたが、3ゲームシリーズです。つまり2戦先勝。そして

【ワイルドカードシリーズその1】

  • No. 3 シード: 地区優勝のうち勝率3位(ホームアドバンテージ)
  • No. 6 シード 地区優勝以外の勝率3位 

 地区優勝の勝率3位がワイルドカード・シリーズを戦います。NO.6シードと戦います。なお、地区優勝3位のNO. 3シードのクラブに勝利数のアドバンテージはありません。

【ワイルドカードシリーズその2】

  • No. 4 シード: 地区優勝以外のべスト勝率(ホームアドバンテージ)
  • No. 5 シード 地区優勝以外の勝率2位

 ここでワイルドカードらしい組み合わせでNO.4とNO.5で争います。

DS(地区シリーズ)

 DSの組み合わせは下記の通り。ここではシードの入れ替えなどはありません。

 NO.1シードはNO.6シードの入っているワイルドカードシリーズの勝者と戦いそうに思うのですが、そうではありません。なぜなら、そこには地区優勝のNO.3シードが入っているからです。NO.4とNO.5であれば、ともにワイルドカード枠なので、一応、NO.1シードにはそのような優位性が考慮されています。

【DS その1】

  • No. 1 (ホーム・フィールド・アドバンテージ)
  • No. 4 & No. 5 の勝者

【DS その2】

  • No. 2 (ホーム・フィールド・アドバンテージ)
  • No. 3 & No. 6 の勝者

 これらを勝ち抜いた後は、LCS(リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ)、WS(ワールドシリーズ)へ勝ち上がります。

2021シーズンをこれに当てはめると?

 サンプルとして2021シーズンの成績でシミュレートします。

シード

【2021AL勝率トップ 6】

  1. TBR: 100-62/ .617【地区優勝】
  2. HOU: 95-67 / .586【地区優勝】
  3. CWS: 93-69 / .574【地区優勝】
  4. BOS: 92-70 / .568
  5. NYY: 92-70 / .568
  6. TOR: 91-71 / .562

【2021 NL勝率トップ 6】

  1. SFG: 107-55/ .660【地区優勝】
  2. MIL: 95-67 / .586【地区優勝】
  3. ATL: 88-73 / .547【地区優勝】
  4. LAD: 106-56/ .654
  5. STL: 90-72/ .556
  6. CIN: 83-79/ .512

ワイルドカード

【AL】

  • NO.6 TOR @ NO.3 CWS
  • NO.5 NYY @ NO. 4 BOS

【NL】

  • NO.6 CIN @ NO.3 ATL
  • NO.5 STL @ NO. 4 LAD

DS組み合わせ

 DSは以下の組み合わせになります。

【AL】

  • NYY vs BOSの勝者 @ NO. 1 TBR
  • TOR vs CWSの勝者 @ NO. 2 HOU

【NL】

  • STL vs LADの勝者 @ NO. 1 SFG
  • CIN vs ATLの勝者 @ NO. 2 MIL

2022年の開幕後20試合の状況

 まず、ナ・リーグですが、これまでどんなに良い補強してもあまり信用できなかったメッツが、今季はいいスタートを切っています。開幕前にエースのジェイコブ・デグロムが肩のトラブルにより離脱し、またも期待を裏切るのか!と思われましたが、19試合を終えて、14勝5敗。今季は実力通りの成果を出しています。これでデグロムが復帰すればどうなる!?という成績。

 メッツが一人旅に出そうでしたが、ドジャースもしっかりと12勝5敗でついて来ています。そしてバスター・ポージーが引退して司令塔が不在になったジャイアンツでしたが、13勝5敗と現時点でドジャースを上回る成果を出しています。さすがにザイディ社長は天才というしかありません。

 ア・リーグに目を移すと、西地区のマリナーズ、エンゼルスの元気の良さが目立ちますね。エンゼルスは今季は戦力的に大チャンスのシーズンです。楽しみですね。東地区は前評判通りにブルージェイズが一歩リード。中地区は混沌としています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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