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【MLB2020】回復具合がミステリアスなヨエニス・セスペデス、メッツのDH候補に(追記あり)

まもなくスプリングトレーニング2.0

 こんばんは。

 まもなくスプリングトレーニング2.0が各クラブのホームスタジアムで始まります。楽しみですね。

 フロリダ、アリゾナの施設が新型コロナウィルスのアウトブレイクで閉鎖になった以上、ホームスタジアムを使うのが妥当ではありますが、ソーシャル・デディスタンスのことを考えると複数面のグランドがあるスプリングトレーニング地を使いたいところではあります。状況が状況だけに仕方ありません。

球場により調整に差?

 開閉式のドーム球場は言うに及ばず、新しいスタジアムはそれなりに施設が整っているので、雨が降っても体を動かせるスペースもあるのでしょうが、例えば屋外の古いスタジアムであるフェンウェイなどはどうするのでしょうか?リグレーもそうですが、ウェイト施設と最低限のバッティング・ゲージくらいになるかもしれませんね。

総勢60名 

 スプリングトレーニングはロスター40名+ロスター外20名の計60名で動きますから、こういった施設面で案外、調整の差が出てくるかもしれません。カリフォルニア当たりは屋外であっても年間の降雨量が少ないので問題ありませんが、やはり東部地区、五大湖の当たりに集中している中地区は雨もそれなりに振りますから、調整具合が気になりますね。

セスペデスがメッツでのファイナルイヤー 

 調整具合と言えば、気になるのがメッツのヨエニス・セスペデス(Yoenis Céspedes )。 

 2015年7月31日にマイケル・フルマーとのトレードでタイガースからメッツへ移籍してきたセスペデス。2015年オフにFAとなり、2016年1月にメッツと3年$75M(2016-18)でサイン。この契約は2016年終了後にオプトアウトが設定されていたのでFAとなりましたが、2016年11月にメッツとすぐに再契約。その際にメッツと結んだのが現契約で、4年/$110M(2017-2020)。

 2020年が契約上ファイナルイヤーなのですが、ここ3年はご覧の成績。

  • 2017: 81試合/BA .292/ OBP .352/SLG .540/ HR 17/RBI 42
  • 2018: 38試合/BA .262/ OBP .325/SLG .496/ HR 9/RBI 29
  • 2019: 全休

 下半身の怪我がつづき、現地2019年5月19日(土)には調整中だったにもかかわらず、プライベートで大怪我。自身の牧場の穴に右足を取られ足首を骨折したのでした。 

 2019年はトレード候補として名前も上がりましたが、いかんせん回復具合がまったくわからなかったので、トレードの話も立ち消えました。

セスペデスの回復具合

 2019年の夏にメッツのマイナーのコーチがBPセッションをツイッターにアップしましたが、すぐに削除されました。セスペデスの回復に関しては、メッツ自体が明るみにしなかったとも言えるでしょう。これはトレードのカードとしての目的、そして何より戦力の補充としてベールに包んでいたいという思惑もあったように思います。

 そしてパブリックな情報としてはスプリングトレーニング中の2月23日に、85%という具体的な数字でもってランニングできる状態という報道もありました。

 しかし、打席でのセスペデスを目の当たりにすることなく、新型コロナウィルスのパンデミックでスプリングトレーニングが中断されました。

 よって、セスペデスの回復具合はベールに包まれたままでした。

3月10日にはダッシュ可、ストローマンとBP

 ベースボールが消えた2020年3月前半。セスペデスのリハビリの進捗状況が入りました。ニューヨーク・スポーツメディアのデービッド・レノン氏によると、3月9日時点でフルスピードでの直線ダッシュは可能な状態に。ただ、コーナーリングを伴う動きは控えていたようです。

 ニュアンスから読み解くなら、もう動きを周囲がセーブしていたくらいにやる気に満ちたものを感じます。

 そして、この時期にマーカス・ストローマンとBPセッションを行なうまでに。

パンデミック中もハードに練習

 またニューヨーク・ポストのマイク・プーマ氏がメッツの関係者から取得した情報によれば、セスペデスはパンデミック中もコーチを伴い、熱心にリハビリ。ベースランニングもこなせるほどに回復。やはり周囲がセーブをかけなれけばいけないほど熱心だったとのことです。

開幕準備はOKと見て良い

 そして肝心の状態ですが、7月23日か24日にセットされている開幕にはどうやら間に合う可能性が大という見方をして良いようです。

 もっとも7月1日のスプリングトレーニングでその状況が明らかになるとは思います。

ユニバーサルDHでセスペデスが候補に

 2020年はナ・リーグもDHを導入することになりましたが、メッツ幹部が考えているのが、セスペデスをDHの候補にするプラン。

 これだけ意欲もあり、回復具合も順調ならやはり使いたくなりますよね。

 そうなると問題はゲームでの感覚。こちらはBPセッションである程度まではカバーできるでしょうが、さすがに1年以上公式戦の打席に立っていないので、ここはある程度場数を踏む必要が生まれそうです。

数試合のオープン戦でカバーできるか?

 おそらくスプリングトレーニングの後半にはオープン戦も組まれます。ただ、開幕まで3週間ほどですから、その数は10試合も組まれるかどうか。おそらく数試合になると思われます。その中で他の選手の出場機会もあるので、セスペデスのプレート・アピアランスは10あるかどうか。

 そこでどれだけ集中してチューンナップして開幕に臨めるかがキーとなりそうです。

メッツのOFはすべてDH候補

 なおメッツには、セスペデスの他に良い外野手が複数いますが、J.D.デービス、ブランドン・ニモ、マイケル・コンフォートらもDH候補です。

 メッツでのファイナル・イヤーが60試合の短いシーズンとなってしまったセスペデス。今季、どう臨むのか注目したいと思います。

 ヨエニス・セスペデスは1985年10月18日生まれの34才(現地2020年6月26日時点)。今季、メッツがポストシーズンに進めば、その最中に35才となります。

 2015年には35HR、105RBIという数字を残したセスペデス。彼の復活がみたいところですね。

追記:セスペデス、開幕OK 

 現地2020年7月11日の情報です。ヨエニス・セスペデスの回復具合がついに明らかとなりました。結論から申し上げますと、開幕OKの状態に。打撃の方はストローマンとのLIVE BPを行ったりと回復は順調のようでしたが、問題はベースランニングでした。

 しかし、現地2020年7月11日、その姿が公開されました。問題のコーナーリングもこなしています。これが実践で送球との競争になって、無意識に全力疾走となった場合にどこまで大丈夫なのかは不明ですが、意識して少しセーブした走り方をすれば問題なさそうです。

 さらに守備にもつけるとなると、外野3人の誰かをDHにも使えるのでメッツの攻撃力はアップします。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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