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【MLB 2023】メッツ、バッティング・チャンプのジェフ・マクニールと4年/50Mドルで延長契約

2022シーズン、.326でバッティング・チャンプ

 ニューヨーク・メッツがゲーム・メイクに欠かせないバッティング・チャンプを長期で囲い込みを行うことにしました。

 ジェフ・マクニールと4年の契約延長に合意です。

契約内容

  • 4年/$50M(2023-2026)
    • 5年目はクラブオプションで$13.75M (最大で5年/$63.75M)
    • AAV(Average Annual Value)は$12.5M

 ジェフ・マクニールのMLSは2023年1月時点で4.069。現時点では調停の2度目のステータスです。

 2022年のNLバッティング・チャンプのジェフ・マクニールは、2023年のサラリーを$7.75Mで申請していたのに対し、メッツは$6.25Mを主張。両者は折り合いがつかず、調停裁判になると見込まれていました。

 ところが、今回のディール合意でジェフ・マクニールは今回も含めた2度の調停を避け、さらに2024シーズン終了後にFAとなるスケジュールもまたぎ、FAステータスにプラス2年を追加した契約になりました。もしもオプションが行使されれば、FAステータスになってから3年が経過した年数での契約に。

34才までの契約

 ジェフ・マクニールは1992年4月8日生まれの30才。2023シーズン開始後すぐに31才となります。今回の4年のエクステンションは34才のシーズンまでの契約となり、オプションが行使されなければ、初FAとなるのは35才のシーズンということに。

 これは本人にとっては良い内容だったと言えるのではないでしょうか。

 メッツ側から見れば、このままFAまで様子見してもという手もあったと思います。支払いスケジュールは均等でないと思いますが、AAVで$12.5Mですから、かなりコストアップというところ。それだけメッツは価値を認めているとも言えるのですが。

 AAVアップにより、それによって算出されるメッツのCB TAX(贅沢税)はさらにアップ。

メッツのCB TAX

 今オフにも決まったジャスティン・バーランダーを始め、メッツのラグジュアリー・コントラクトからはじき出された2023年のCB TAX上のサラリーはこちら。

  • マック・シャーザー:$43.333M
  • ジャスティン・バーランダー:$43.333M
  • フランシスコ・リンドーア:$33.8M
  • エドウィン・ディアス:$18.6M
  • スターリン・マルテ:$19.5M
  • ブランドン・ニモ: $20.25M
  • 千賀滉大 : $15M
  • ピート・アロンソ:$14.5M
  • カルロス・カラスコ: $14M
  • ホセ・キンタナ:$13M
  • マーク・カナ:$13.25M
  • デービッド・ロバートソン: $10M
  • エドゥアルド・エスコバー: $10M
  • ジェフ・マクニール: $12.5M
  • (ジェームス・マッキャン: $9.5M)
  • (ロビンソン・カノー: $24M- SEA支払い反映$3.75M =$20.25M)

現地2023年1月27日時点で、メッツのCB TAX上のサラリーの算出は、このジェフ・マクニールの$12.5Mを反映させて$369.9Mでほぼ$370M。2023年の基準値は$233Mですから、$137M超え。TAXだけで$100M近く行くことは間違いないでしょう。

ジェフ・マクニールとは

 ドラフトは2013年のメッツの12巡目。カリフォルニア州出身でCSU(カリフォルニア州立大学)を経てプロ入りしました。21才です。

 5年後の2018年7月末にメジャー・デビュー。この時点で26才になっていましたが、MLBの野手ではこの年齢でのデビューはよくあることです。ジェフ・マクニールはシーズン途中からのデビューにもかかわらず、2Bのレギュラーとして定着。

 9月には1989年にグレッグ・ジェフリーズが樹立したルーキーのクラブ・レコードに並ぶ36安打を放ち、一躍注目されることに。2018年は、打率.329、OBP .391、SLG .471、3 HR、11ダブル、6トリプル、19 RBI。

 2019年の前半も同様に活躍し、ASGにも選出。2019年はMLBでの初のフルシーズンで、打率.318、OBP .384、SLG .531、162安打、23 HR、38ダブル、 1トリプル、 75 RBIをマーク。OPS+は143。前年の活躍がまぐれでないことを見事に証明したシーズンでもありました。

 短縮シーズンとなった2020年も60試合中52試合に出場。またしても打率.311、OBP .383、SLG .454という高い数字を残します。

 2021年はやや落ちて、120試合で打率は、.251。

2022年のフリーマンとの激しい争い

 2022年は輝かしいシーズンとなり、174安打で、打率.326、OBP .382、SLG .454、9HR、39ダブル、1トリプル、62 RBIをマーク。

 打率はドジャースのフレディ・フリーマンと激しく争いました。

 シーズン最終日の10月5日、ジェフ・マクニールは打率を下げてなるものか!と8回の守備交代までゲームに出ず、.326をキープ。前日の10月4日のダブルヘッダーの1試合目までは.328まであったのですが、Game2で5打数1安打となり、.002下げてしまっていたのです。

 一方、フレディー・フリーマンは、158試合目のコロラド戦で2安打を放ち、.329まで上げていました。ところが、159試合から161試合の3試合はいずれも4-0。最終戦の10月5日を前に、.322まで下げていたのです。

 しかし、やはり自信のある男は違うというか、フリーマンは最終戦に大爆発。1打席目のダブルから始まり、2打席目はHR。3打席はCFへの深いフライアウトに倒れるも、4打席目にシングルを放ち、4-3と猛追。ただ、3打席目のCFフライが結局は痛い結果となり、あと1本、.001の差でジェフ・マクニールにバッティング・チャンプを譲ったのでした。

 ALではルイス・アラエスが.316の打率でチャンプに輝いたため、ジェフ・マクニールの打率はMLB NO.1になったのでした。

 2022年は2度めのASGにも出場。

 メッツはシーズン101勝を挙げ、ブレーブスと同じ勝利数でフィニッシュとなりましたが、直接対決で9勝10敗と負け越したため、ディビジョン・タイトルはブレーブスに譲りました。

 ジェフ・マクニールにとっては自身の活躍が直接的にチームの勝利数に反映しただけに、非常に嬉しいシーズンになったと思います。

 シーズンを終え、ジェフ・マクニールはNLの2Bとしてシルバー・スラッガー賞を受賞しました。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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