スポンサーリンク

【MLB2021】”完璧!” ブルワーズのリリーバー、J.P.ファイヤライゼンが14試合でERA0.00

目立たないから取り上げておきたい

 現地2021年4月29日(木)、この日は結構色々なトピックがありました、例えば、前日に97mphのファストボールを顔に受けたブライス・ハーパーが欠場したお話、SNSでも話題になっていたブルワーズのコルテン・ウォンとルイス・ウリアスの今季1番かっこいいアメージングなダブルプレーがあったこと、あるいはトレバー・バウアーが好投するも援護がなかったなど・・・まあブルワーズ周りのお話が多いとも言えますが、その中で目立たないものの、非常に重要な役割をしっかりこなしている選手の話題を取り上げておきたいと思います。

ブルワーズのブルペンといえば、ヘイダー

 まず、ミルウォーキー・ブルワーズのブルペンと言えば、やはりクローザーのジョシュ・ヘイダー。今季も安定した活躍を見せ、すでに6SV。現地2021年4月29日時点ではパドレスのマーク・マランソンが8SVで両リーグ通じてSVポイントではトップを走っていますが、ヘイダーの存在感の大きさはやはりは見逃せませんね。

 ちなみに非常にスレンダーに見えるジョシュ・ヘイダー。小さく見えなくもないですが、実は身長は6フィート3インチ、190cmもあります。

セット・アップと言えばデビン・ウィリアムス

 そしてジョシュ・ヘイダーへつなぐセットアップ・ロールを任されているのが、デビン・ウィリアムス(Devin Williams)。TV中継ではウィリアムズと発音しているブロードキャスターも多く、もう実際はその人次第で、表記ゆれもありますが、ここではウィリアムと濁らないパターンで表記しておきたいと思います。

 デビン・ウィリアムスは2020年22試合でERA0.33でNL ROYを獲得。

  2019年のフューチャー・ゲームにも出ていました。

 今季は現地2021年4月29日までにすでにERA4.66となっていますが、これはそれだけ厳しい場面でマウンドに立っているという面もあるので、額面通りにとらえるわけにはいきませんね。

プレ・セットアップのJ.P. ファイヤライゼン

 そして、そのセットアップのデビン・ウィリアムスの前で投げているのが、J.P. ファイヤライゼン(J.P. Feyereisen)です。セットアップの前に投げるということで、プレ・セットアップと表現していますが、これは筆者の造語のようなものです。

 このJ.P. ファイヤライゼンがアメージングな投球を続けています。

7回の男

 ジョシュ・ヘイダーが9回を、デビン・ウィリアムスがセット・アップで8回を。そしてJ.P. ファイヤライゼンはその前を投げていることから、「7回の男」でもあります。

14試合でERA0.00

 そのJ.P.ファイヤライゼンですが、今季は現地2021年4月29日のドジャース戦を含め、14試合、13.0イニングに登板し、ERAは0.00。完璧です。

6連続ホールド中

 正確に言うと、失点は2あります。4月7日のカブス戦、4月18日のパイレーツ戦でそれぞれ1失点。ただし、前の投手が出したランナーを還した失点であったため、ER(自責点)はJ.P.ファイヤライゼンについていないということです。

ゲームに出てほぼ打たれていない

 また4月18日のパイレーツ戦では敗戦投手になっているのですが、延長10回からの登板で、つまりはランナー2塁からスタートのタイブレークでの登板でありました。

 14試合、13.0イニングを投げて被安打がたったの4。しかも、ここまで1登板につき、被安打2以上を打たれたことがありません。つまり14試合で10試合はヒットレス。ERがないので、もちろんHRはありません。長打は敗戦投手になったパイレーツ戦で打たれた2塁打のみ。与えたフォアボールは7。4月19日から4月29日まで6登板で6連続ホールド中です。

 そして奪三振は13。

武器は落差のあるチェンジアップ

 最大の武器はなんと言ってもチェンジアップ。落差が大きいです。縦方向に3.8inch(9.652cm)という数字も出ていますが、もっと落ちているように見えます。シンカーのように左打者からすれば、逃げていくように落ちていくという理想的なチェンジアップ。速く、大きな変化をするのが特徴です。

 デビン・ウィリアムスも素晴らしいチェンジアップの使い手ですが、似ています。ファストボールは4シームとシンカーで94mph(151.27kmh)。チェンジアップが88mph(141.62kmh)ほどですから10kmの球速差と落差。これはかなりやっかいですね。

 あとはスライダーも投げます。

J.P.ファイヤライゼンとは

 彗星のように表れたブルワーズのブルペンの救世主ですが、1993年2月7日生まれの28才。ミルウォーキーのあるウィスコンシン州のネイティブですので、この活躍でファンの心も掴んでいます。

 ドラフトは2014年のインディアンスの16巡目。

2016年、ヤンキースへ

 ドラフトから2年後の2016年のトレードデッドラインで、クリント・フレイジャー、ベン・ヘラー、ユストゥス・シェフィールドらとともにヤンキースへ移籍。そう、インディアンスが左腕のアンドリュー・ミラーを獲得したトレードです。アンドリュー・ミラーはポストシーズンで大活躍。2016 ALCSのMVPを獲りました。

 2016年オフにAFL(アリゾナ・フォール・リーグ)に参加。14.0イニングでERAは2.57。ただ、ヤンキースではデビューに至りませんでした。

2019年にブルワーズへ 

 そして、2019年9月にマイナー選手とインターナショナル・ボーナス・スロットとのトレードでブルワーズに移籍。

2020シーズン、デビュー

 デビューは2020シーズンの開幕となった7月24日。2020年は6試合、9.1イニングでERAは5.79。

VTRも少ない

 中継ぎ投手はゲームで重要な役割を果たしているものの、ゲーム全体を見たときにどうしても、目立たない存在になりがち。VTRでも得点シーンやクロージングのシーンがメインでどうしてもスルーされがち。よってVTRも少ないです。

 J.P. ファイヤライゼンには活躍してもらうほかありません。

 ブルワーズも育ててきますね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLBトレードDL2024】マリナーズ、レイズからランディー・アロウザリナを獲得
【MLBトレードDL2024】Dバックスがブルペン補強に動く!マイアミからA.J. パックを獲得!
【MLB2024】レッドソックス、アレックス・コーラと3年の契約延長!
【MLB2024】ドジャース、SSの緊急補強でニック・アーメッドとメジャー契約でサイン
【MLBトレード2024噂】打撃不振が続くマリナーズ、オリオールズのライアン・マウントキャッスルに手を出すか?!
【MLB2024】ドジャース、ジェームス・パクストンをDFA!25才の右腕を招集
【MLB2024】ブレーブス、今度はオジー・アルビーズが長期離脱!マックス・フリードもILへ
【MLB2024】勝率5割超え、NLウエスト2位で上昇気流に乗ったDバックスはトレードDLでバイヤーへ
【MLB2024】レッドソックス、終盤に大失速し、逆転負け!またもピベッタの好投を活かせず
【MLB2024】ジェイコブ・ウィルソン、守備と打撃で華麗にMLBデビューを果たすも、故障で途中交代
【MLB2024】「マイナーで打ちまくり!」A’sのNO.1プロスペクト、ジェイコブ・ウィルソンがメジャー・デビューへ
【MLB2024】大苦戦のホワイトソックス、来季を見据え、ワールドシリーズ捕手のマーティン・マルドナードをDFAに
【MLBオールスター2024】大谷が先制3ランHRを放つも、MVPは決勝2ランのジャレン・デュランが受賞
【MLB移籍2024】ロイヤルズ、ハンター・ハービー獲得でリリーバーのERA改善を狙う!
【MLBオールスター】2024HRダービーを制したのはテオスカー・ヘルナンデス
【MLBドラフト2024】左右両投げでともに95mph以上!ジュランジェロ・セインチェ(Jurrangelo Cijntje)はマリナーズがピック!
【MLBドラフト2024】ガーディアンズ・ピックの全体1位はオージー生まれのトラビス・バザーナ!2Bでは史上初
【MLBオールスター】2024フューチャーズ・ゲームはレッズのキャム・コリアーがMVP
【MLB2024】フューチャーズ・ゲームのプレ・イベント、「スキル・ショーケース」が初めて開催される
【MLB2024】フィリーズがウィット・メリフィールドをリリース!目的はA’sのあの人?(追記あり)
【MLB2024】O’sのブランドン・ハイド監督がキャースタッドへの頭部死球に激昂!ベンチ・クリアー案件に
【MLB2024】ブルージェイズ、ケビン・キアマイアーをウェーバーにかける
【MLB2024】今永がまた輝く!オリオールズを相手に6回スコアレスで8勝目!ERAは再び2点台に
【MLB2024】メッツ、フィル・メイトンをレイズからトレードで獲得
【MLB2024】注目カードのドジャース@フィリーズ戦Gm1は、フィリーズが圧勝!マーシャン、ターナーが併せて6安打!
【MLBトレードDL噂2024】マイアミ、クローザーのタナー・スコットに加え、ジャズ・チザム・Jr.も放出の可能性大
【MLB2024】オールスターのピッチャーとリザーブが明らかに!今永、ポール・スキーンズ、ジャレン・デュランらが選出
【MLB2024】ラファエル・デバースが27才でキャリア通算1000安打を達成!得意のゲリット・コールからHRも(追記)
【MLB2024】ダルビッシュ投手がリストリクティッド・リスト入り
【MLB2024】ウィル・スミスが3HRと大爆発!ドジャース、逆転でブルワーズに勝利(追記あり)
タイトルとURLをコピーしました