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【MLB2020】21才のフェルナンド・タティス・ジュニア(パドレス)、両リーグ通じてHR、RBIトップへ!(追記あり)

タティス・Jr、ただいまHRとRBIの2冠

 現地2020年8月17日からパドレス@レンジャーズ戦が始まりました。インターリーグの対戦になりますが、通常のレギュラー・シーズンであればあまり見られないカード。

 実際、2019シーズンは組まれておりませんでした。2018シーズンには6試合行われ、4勝2敗とレンジャーズが勝ち越しております。

タティス・ジュニア、7RBI、2HR

 その貴重なカードの初戦、ゲームはかなり荒れた展開になったのですが、7RBI、2HRと活躍したのがパドレスだけでなく、MLB全体の中でも期待されているプロスペクトSS、フェルナンド・タティス・ジュニア(Fernando Tatis Jr.)です。

今季はヘルシー

 フェルナンド・タティス・ジュニアは2019シーズンに20才でデビュー。もうほぼ19才と言ってもいい、20才と85日でのデビューでした。開幕からゲームに出て、途中なんどか離脱しました。

 さすがに体が出来ていない20才でMLBのSSを任されたのですから、慣れの期間は必要です。

 一番大きな怪我となったのが、腰。ちょうど今から1年前の2019年8月16日にスイングの際に腰を痛め、シーズンエンディングとなってしまいました。

 もう明らかに疲れでしたね。

 2020シーズンはここまで開幕から24試合すべてに出場。非常に調子が良いです。

 なお、フェルナンド・タティス・ジュニアは2019シーズンでルーキーステータスを超えております。

ゲーム展開

 さて、ゲーム展開ですが、レンジャーズ先発のジョーダン・ライルズが4回までに7失点と乱調。

 特に2イニング目は顕著で、先頭のエリック・ホズマーに四球を出したあと、タイ・フランスにシングル、ジェイク・クロネンワースにタイムリーダブル、ジュリクソン・プロファーにもタイムリー・ダブル、ジョシュ・ネイラーにタイムリー・シングルと4者連続安打を浴びました。

 さらに送りバントで1アウトを奪うも、トレント・グリシャムにシングルを打たれ、このイニングだけで5失点とゲームメイクに失敗しました。

タティス・Jr.、レンジャーズの反撃の意欲を折る3ランとGS

 6イニングを終えて7−3とパドレスがリードしていたものの、レンジャーズは中盤に徐々に反撃。いい流れを作りかけたのですが、その流れを一気にパドレスに戻したのはフェルナンド・タティス・ジュニアでした。

 レンジャーズのマウンドはジェシー・チャベス。先頭に四球を与えたあと、次打者のトレント・グリシャムにシングルを打たれ、嫌な雰囲気に。

 ここでパッターはフェルナンド・タティス・ジュニア。勝負は早かったです。2球目のシンカーを叩き、これが3ランHRに。パドレスはこのHRで10−3とスコアを二桁に乗せ、レンジャーズの反撃の流れを自軍に戻しました。

 タティス・ジュニアは続く8回表にも打席が回り、フアン・ニカシオからグランドスラムを放ち、14-3に。

 8回裏にレンジャーズが1点を返すも、スコア14−4でパドレスが打ち勝ちました。

MLB Gameday: Padres 14, Rangers 4 Final Score (08/17/2020)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

 フェルナンド・タティス・ジュニアはこのゲーム、5打数2安打、2HR、7RBIと大いに活躍、チームの勝利に貢献しました。

 マニー・マチャードは5−0。

タティス・ジュニア、HR数トップ

 この日の2本のHRでフェルナンド・タティス・ジュニアは両リーグ通じてHR数トップに。

【MLB2020HR数ランキング】 現地2020年8月17日時点

  • フェルナンド・タティス・ジュニア(SDP):11
  • マイク・トラウト(LAA):10
  • ムーキー・ベッツ(LAD):9
  • アーロン・ジャッジ(NYY):9
  • ニコラス・カステヤーノス(CIN):8
  • ネルソン・クルーズ(MIN):8
  • マット・オルソン(OAK):8
  • JT・リアルミュート(PHI):8

 ナ・リーグ内で見てみると、ベッツ、カステヤーノスと争う展開ですね。

RBIもトップ

 なお、フェルナンド・タティス・ジュニアはRBIもトップ。ダントツです。

【MLB2020 RBIランキング】現地2020年8月17日時点

  • フェルナンド・タティス・ジュニア(SDP):28
  • ネルソン・クルーズ(MIN):23
  • チャーリー・ブラックモン(COL):22
  • アンソニー・サンタンダー(BAL):22
  • ムーキー・ベッツ(LAD):21
  • カイル・シーガー(SEA):21
  • アーロン・ジャッジ(NYY):20
  • ブランドン・ラウ(TBR):20
  • JT・リアルミュート(PHI):20
  • マイク・トラウト(LAA):20
  • ニコラス・カステヤーノス(CIN):19
  • ペドロ・セベリーノ(BAL):19

 フェルナンド・タティス・ジュニアは、打率.305、OBP .383、SLG .726、OPS 1.109(現地2020年8月17日時点)。

 マニー・マチャードでなく、フェルナンド・タティス・ジュニアが今のところ、パドレスの打撃陣を引っ張っています。

 パドレスに関してはまた別途記事にしたいと思います。

追記:Unwritten Rule

 フェルナンド・タティス・ジュニアのグランドスラムをめぐって、レンジャーズ投手陣がヒートアップしていたことを追記したいと思います。

 彼らが怒ったのはグランドスラムを放ったシチュエーション。具体的には8回でスコアが10-3と7点差がついた状況で、フェルナンド・タティス・ジュニアがカウント3ボール0ストライクでグランドスラムを放ったこと。

 これ以上、恥をかかすなということになるでしょうか。

 タティス・ジュニアのグランドスラムが不文律に反するということで、イアン・ジバウトは次打者のマニー・マチャードに対して、背中を通るボールを意図的に投げました。

 現地2020年8月18日、この行為に対して処分がくだされました。

  • イアン・ジバウト:故意の報復ビーン・ボールで3試合のサスペンション(出場停止)と金額非公開の罰金。
  • クリス・ウッドワード(レンジャーズ監督):ジバウトの行為に対する監督の責任として1試合のサスペンションと金額非公開の罰金。

 この行為が行われた直後、アンパイアーが集まったものの、退場処分などはなく、このままゲームが流れました。そして翌日に処分と。

 ちょっと後味の悪い結果が付きましたね。タティス・ジュニアにしてみれば、調子が良いので打った、、、ただそれだけのことです。

 お読みいただき、ありがとうございました。 

 

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