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【MLB 2021】パドレス、スーパー・プレーでドジャースの攻撃を凌ぎ、勝利!ライアン・ウェザーズが殊勲のスコアレス・ピッチ。

レベルが高すぎる試合を演じつつける両チーム

 現地2021年4月22日(木)から、ドジャー・スタジアムに場所を変えて、パドレス@ドジャースの4ゲームシリーズが始まりました。

 前回の3ゲームシリーズでは初戦からもはやポストシーズンのような戦いぶりを見せた両者。Game1では点の取り合いをドジャースが制し、Game2ではカーショウとダルビッシュ投手とのものすごい投手戦に一転。ドジャースが勝ちました。そしてGame3ではこれも接戦となり、パドレスが一矢報いたという流れ。ここまではドジャースの2勝1敗。

またもやシーソーゲーム

 新たに始まった4ゲームシリーズのGame1はこれまた接戦。どちらが勝ってもおかしくないレベルの高いゲームを取ったのはパドレス。それを実現させたのはギリギリの状況で出た驚異的なダブルプレーでした。 

 その前にこのゲームを接戦に持ち込んだ殊勲者がいます。それがパドレス先発のライアン・ウェザーズ。

ライアン・ウェザーズ、殊勲の1ヒッター・スコアレス

 パドレスの先発はライアン・ウェザーズ。ルーキーです。ドジャースはウォーカー・ビューラー。ネクスト・サイ・ヤング候補ですね。そのライアン・ウェザーズが圧が強すぎるドジャース打線を相手に好投しました。

ライアン・ウェザーズとは

 ライアン・ウェザーズ(Ryan Weathers)はパドレスが誇るトップ・プロスペクトで、チーム内ランキング5位(現地2021年4月23日時点)に入る左腕投手。1999年12月17日生まれの21才。

父はメジャーリーガー

 お父さんは元メジャーリーガーのデービッド・ウェザーズ。1991年から2009年までメジャーで19シーズンを過ごし、複数のクラブを渡りましたが、一番長かったのはレッズの6シーズン。通算73勝88敗、75SV。

ウェザーズはPSデビュー

 ライアン・ウェザーズは2018年アマチュアドラフトでパドレスから1巡目指名を受けプロ入り。全体順位は7位。評判の高かったマッケンジー・ゴア(チーム内ランク1位で2017年1巡目指名)よりも早く、2020年10月6日にドジャースとのNLDSのGame1でデビュー。ポストシーズン・デビューという2020年ならではの特別なデビューでした。このゲームでは3番手として登板。1.1イニングを打者6人でヒットレス、スコアレス、BB 2、SO1という内容で見事なデビューを果たしました。

 2021年は先発とリリーフでこのゲームを含めて5試合に登板。1勝0敗、ERA 0.59。

ウェザーズ、打たれたヒットはビューラーの1本のみ

 立ち上がりこそ力みが見られたライアン・ウェザーズ。いきなりムーキー・ベッツに四球を与えましたが、落ち着いて後続を断ち、初回を無失点に。これで乗れたというのもありましたし、思う存分力を発揮できるようになったと言っても過言ではないと思います。

ファストボールが90-95mph!で広い!

 起用な左投手。今回のウェザーズの投球を見てそう思いました。左投手独特のスライダーは85-87mph(136.7kmh-140.0kmh)といったところ。これが彼の大きな武器ですが、うまかったのはファストボールの使い方です。もちろん、コントロールが良いというのもあります。それに加えてファストボールの使い方が抜群でした。ファストボールとして4シームとシンカーを投げるのですが、この速度帯が90-95mph(144.8kmh-152.88kmh)という感じで非常に広い。8kmhほどの差。これだけ速度帯が広いと、もはやファストボールでチェンジアップを投げているような状態。しかもシンカーで横への変化もあります。

 ウェザーズはドジャース打線を翻弄。打たれたのは3回裏の先頭打者となったウォーカー・ビューラーに1、2塁間を抜かれたライト前シングルのみ。素晴らしい出来でした。

 ウェザーズは6回表、2アウトを奪ったところで降板。球数89球というのも素晴らしいですね。そして被安打1、スコアレス、1 BB、1 HBP、奪三振6でした。ゲームメイクどころの騒ぎではありませんね。

トレント・グリシャムがHR

 ウェザーズの好投に応えるべく、打線も奮起したパドレス。4回表にはイニング先頭のフェルナンド・タティス・Jr.のシングルをきっかけに、マニー・マチャードがタイムリーシングルを放って1点を先制。

 さらに、6回表にはトレント・グリシャムがライトへソロHRを放ち、2−0。パドレス打線もウォーカー・ビューラーに手こずり、4安打しか浴びせられなかったものの、なんとかウェザーズの好投に応えました。

 ウォーカー・ビューラーは7イニングを投げきり、被安打4、失点2、BB 0、奪三振9。

シェルドン・ノイジーが同点HR

 非常にまずい展開となったドジャース。7回表、パドレスが2番手オースティン・アダムスから3番手のエミリオ・パガンに代わったところで反撃開始。

 イニング先頭のA.J.ポロックがまずはソロHRを放ち、1-2に。

 そして、ようやく日の目を見ることとなったシェルドン・ノイジーがバック・トゥ・バックとなるソロHRをレフトに放ち、ドジャースは一気に2−2のタイスコアに持ち込みます。

 つづくルーク・ラリーもシングルで続き、エミリオ・パガンが炎上しそうになりましたが、パドレスベンチは1アウトを取ったところで、右腕のナビル・クリスマットにスイッチ。2020年、カージナルスでデビューした26才の右腕です。クリスマットは、ムーキー、シーガーといううるさい1、2番を冷静に抑え、パドレスは逆転されることなく終盤に。

ブレイク・トライネンが捕まる

 8回表、ドジャースのマウンドにはブレイク・トライネンが上がりました。ところが、ジュリクソン・プロファーとビクター・カラティーニに連続ヒットを浴び、ノーアウト1、3塁のピンチに。ここでフェルナンド・タティス・Jr.。タティス・Jr.の当たりは、6-4-3のダブルプレー。この間に好走塁で3塁を陥れていたジュリクソン・プロファーが生還し、パドレスが1点を勝ち越し。3−2に。ブレイク・トライネンは大量点を与えそうなピッチングでしたが1点で凌ぎました。

スーパープレー

 お待たせしました。問題の8回裏です。このような凌ぎ合いが続いていたこのゲーム。流れを分断したのはパドレスの二遊間のスーパー・プレーでした。

 8回裏、パドレスのマウンドは前のイニングで好投したナビル・クリスマット。その勢いを継続させたいところでしたが、先頭のジャスティン・ターナーに粘られた上でシングルを許し、まず先頭打者を出してしまいました。ウィル・スミスにも2ストライクを奪いながらもカーブを叩かれ、二塁打に。ノーアウトランナー2、3塁という大ピンチを迎えます。

 パドレス・ベンチはここでたまらず左腕サイドスローのティム・ヒルに交代。左VS左でマックス・マンシーを2Bゴロに仕留め1アウト。

 つづくバッターはHRを放っているA.J.ポロック。パドレスベンチはベテランとの勝負を避け、申告敬遠にし、1アウト満塁というドジャースにとっては最大のチャンスに。ここがゲームの最大の山という場面ができました。

 迎えるバッターはこちらもHRを放っているシェルドン・ノイジー。これでドジャースが勝ち越すだろうと誰もが思ったと思います。それをしのいだのが二遊間のスーパー・プレー。

 2-1カウントからノイジーが放った当たりは鋭い2Bライナー。これをジェイク・クロネンワースが後ろにそらしてたまるかとボールを体近辺に抑え、ダブルプレーを狙います。よく抑えたとともにボールがやや逸れて送球しずらい体制だったのですが、それをフェルナンド・タティス・Jr.が1塁へ剛速球。そしてそのややライト側にそれた送球をエリック・ホズマーが体制を崩さずに捕球。最後は崩れましたが、しっかりとベースについていたことをアピール。VTR判定となりましたが、ダブルプレーが成立し、パドレスが最大の山をスーパー・プレーで凌ぎました。

 9回裏、なにか起こりそうな雰囲気をクローザーのマーク・マランソンが3人で抑えゲーム・セット。パドレスが3−2で勝利したというこれまた、すごいゲームでした。

 シリーズ初戦を取ったパドレス。これで勢いに乗るでしょうか!?

 Game2はダルビッシュ投手とクレイトン・カーショウのセカンド・マッチアップです。

今後の直接対決

 このシリーズが終わると、両者の直接対決は6月21日からペトコで始まる3ゲームシリーズまで飛んでしまいます。そしてその後は、8月24日から25日まで同じくペトコでの3ゲームシリーズ、そして9月にドジャー・スタジアムでの6試合ということになります。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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