スポンサーリンク

【MLB2020FA】MILで2度復活!のジョーダン・ライルズがレンジャーズと2年16Mドルの契約をゲット!

ライルズ、高評価の2年M

 実力を発揮できずに思うような活躍ができなかった選手が、頭角を現して好条件の契約を勝ち取るというストーリーはやはり目にするだけで嬉しくなってしまいます。

 逆転のサクセス・ストーリーという意味ではドリュー・ポメランツもそうでした。マイク・ムスターカスは実力は発揮しつつも、市場の動向に振り回されてしまったケースになるかと思います。

契約内容

 ジョーダン・ライルズ(Jordan Lyles)とレンジャーズが合意した内容は2年/$16M。フィジカルチェックの結果後にオプションなどの詳細が判明するかと思います。

 筆者が注目したいのはブルワーズでの2度の復活。

ライルズ、2年連続でブルワーズで復活

 もともとジョーダン・ライルズは2008年ドラフトのアストロズ1巡目指名の投手。2020年は29才のシーズンを迎えます。筆者はロッキーズのイメージが強いのですが、2013年12月にアストロズがデクスター・ファウラーを獲得したトレードでロッキーズへ移籍。

20才でデビュー

 前後しますが、高卒でアストロズと契約したライルズは20才のシーズンである2011年にメジャーデビューしました。しかもセプテンバー・コールアップではなく、5月31日のデビューです。この年は結局2勝8敗、ERA 5.36という成績で、苦しみながらも15スタート、94.0イニングに登板したのでした。この時期はアストロズのいわゆる暗黒時代で2011シーズンはナ・リーグセントラル(当時)の最下位に沈みました。

ロッキーズをリリース、パドレスへ

 その後も二桁勝利を上げることなく、なんと2017年8月1日にロッキーズをリリースされたのでした。ただ、FAとしてすぐにパドレスとサイン。マイナー契約です。2017年はパドレスで1勝3敗、ERA 9.39。そのオフにFAとなり、再びパドレスとサイン。

 2018年はスターター、中継ぎをこなし、24試合、8スタートで2勝4敗を上げるも6月に肘痛を発症。アウトライト・ウェーバーとなったところを2018年8月にブルワーズがクレームオフ(獲得)したのでした。

2018年、ブルワーズで1度目の復活

 ブルワーズに移籍して以降、11試合に登板。すべてリリーフでしたが、16.1イニングでERA 3.31を記録。残念ながらポストシーズンのロスターには入れませんでしたが、十分に自信を遂げた復活でした。2018年10月にFA。12月にパイレーツと契約を結んだのでした。1年/$2.05M。

2019年、パイレーツで先発に復帰するも・・・

 パイレーツでは先発に復帰しましたが、17スタートで5勝7敗、ERA 5.36。パイレーツはごたごたしたチーム状態であったとも言えますが、ライルズの今ひとつな出来もパイレーツの不調の要因の一つでもありました。開幕から右半身の痛みがあったり、左ハムストリングス痛を患ったりと怪我にも悩まされてはいました。

2019年のTDLで再びブルワーズへ

 結局、2019年のトレードデッドラインで再びブルワーズへ。右腕のコディー・ポンスとのトレードでした。

2019年後半、ブルワーズで再び輝く

 ブルワーズへの2度目の移籍後、先発不足で頭を痛めていたチームに貢献。11スタート、58.2イニングでなんと7勝1敗、ERA 2.45の成績に!オープナーを多用したブルワーズでしたが、ライルズの登板はブルペンの休養日とばかりに最長で7.0イニング、最短で4.1イニングを任せる安定感を出したのでした。

 結局、2019シーズンはキャリア初の二桁となる12勝8敗、ERA 4.15、141イニング、WAR 1.7に。

 ブルワーズくらいに勝率が高くて、切羽詰まった役割だとうまく行く選手なのかもしれませんね。

大幅なサラリーアップ

 ライルズのこれまでのサラリーの最高額は2016年11月に調停を避けてロッキーズとサインした1年/3.175M。

 2019年は上記の通り、パイレーツと1年/$2.05Mでブルワーズが残り期間を引き継いだ格好となっています。

 そして2020-21年の2年で$16Mですから、均等割であったとしても2020年は$8M。2019年のラスト2ヶ月で見事に4倍の価値をもたらしたのでした。

レンジャーズのローテション

 ライルズはレンジャーズではスターター候補です。マイク・マイナー、ランス・リン、そして12月6日に正式サインとなったカイル・ギブソンに続く4人目のスターター候補です。

 22才の左腕、コルビー・アラード(Kolby Allard )、23才の左腕、ブロック・バーク(Brock Burke)が5人目の枠を争うような格好となっています。

 レンジャーズはゲリット・コールも狙っていますが、さてどうなるのでしょうか!エージェントのボラス氏がまたウインターミーティングで注目を集めそうです。そして出揃った条件で2月後半あたりに決定というブライス・ハーパーの時と同じようなスケジュールになるのでしょうか!? 注目ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2024】タナー・ハウクがシャットアウト勝利!試合時間はたったの1時間49 分!
【MLB2024】ムーキー・ベッツが5-5! 過去のキャリアハイの打率.346、安打数 214を超えるシーズンになるか!
【MLB2024】マイケル・ローレンツェンのレンジャーズ・デビューはスコアレス投球!
【MLB2024】カブスの鈴木誠也選手が10 Day ILへ(右腹斜筋)
【MLB2024】カブス・今永投手が2勝目!ERA は未だ0.00 !鈴木誠也選手が勝ち越し援護弾!
【MLB2024】アスレチックス、投手陣が改善!P・ブラックバーンは19.1 IPスコアレス、メイソン・ミラーは104mphを記録
【MLB2024】ホワイトソックスは試練が続く!3Bのヨアン・モンカダが少なくとも3ヶ月の離脱へ(右内転筋)
【MLB2024】レッドソックスのトレバー・ストーリーが左肩手術で今季終了!ニック・ピベッタも肘痛を発症
【MLB2024】レッドソックス、セダン・ラファエラと8年/50Mドルで延長契約
【MLB2024】日食(Solar eclipse)
【MLB2024】スティーブン・ストラスバーグの引退が正式に決まる!
【MLB2024】UCL損傷の投手が続出!シェーン・ビーバー、スペンサー・ストライダー、エウリー・ペレス、J・ロアイシガら(追記あり2)
【MLB2024】山本由伸投手、2度の満塁のピンチを乗り越え、メジャー初勝利!5.0 IP、8 K!
【MLB2024】カブス、ドジャースに打ち勝つ!鈴木選手は3 RBI、大谷選手は今季2号
【MLB2024】「出ました!」大谷選手、爆音とともに今季第1号HR!
【MLB2024】「お待たせ!」と言わんばかりにブライス・ハーパーがグランドスラムを含む3HR
【MLB2024】早くもノーヒット・ノーランが成立!アストロズのロネル・ブランコがキャリア8戦目の先発で偉業を達成
【MLB2024】パイレーツがルーキー・ジャレッド・ジョーンズの好投もあり開幕4連勝
【MLB2024】山本由伸投手がホーム・デビュー!途中からの降雨にもかかわらずスコアレス投球で好投
【MLB2024】ブレーブスが連勝スタート!フィリーズは先発のノラがラフ・スタートで大敗
【MLB開幕2024】”球際に強すぎ”!ブルワーズのジャクソン・チューリオがデビュー戦で輝く
【MLB2024開幕】レッドソックス、タイラー・オニールの5シーズン連続開幕HRなどで勝利
【MLB】2024シーズンが開幕!オープニング投手一覧!CWSはギャレット・クロシェを起用
【MLB2024FA】最後の有力FA、ジョーダン・モンゴメリーはDバックスに決定!1年/25Mドル保証+オプションで合意
【MLB2024】トラウトの400HR、翔平の200 HRなど、2024シーズンに到達しそうなマイルストーン一覧!
【MLB2024】ロッキーズが22才のSS、エジキエル・トーバーと7年の契約延長
【MLB】賭博などの不正行為を規定したMLBルール21とは?
【MLBプロスペクト2024】オリオールズがジャクソン・ホリデー、ヘストン・キャースタッドの開幕マイナーを決定
【MLB2024】壮絶な打撃戦となった海外開幕2戦目はパドレスが勝利!山本投手はデビュー戦で苦戦
【MLB2024FA】レンジャーズがマイケル・ローレンツェンと1年契約で合意
タイトルとURLをコピーしました