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【MLB2022】エリック・ラウラーの13奪三振とシュワーバーの猛抗議

緊迫した 投手戦の”1 – 0″ゲーム

 4月のファイナル・ウィークを控えた現地2022年4月24日、MLBは週末の3ゲームシリーズの最終戦が各地で行われました。

 各ゲームともに際立ったポイントがありました。例えば、エンゼルスは6−0とリードしながらも、オリオールズに追いつかれ、なんとか勝ち越して7-6で勝利したことや、レッズのニック・ロードロがカージナルスのアダム・ウェインライトに投げ勝ったこと。

 カーショウの3連勝、ベリンジャーの2HR、ツインズのバイロン・バクストンのサヨナラ3ランHR、シェーン・マクラナハン、ヘスス・ルザルドそしてコール・アービンの好投などフィールド上にいいプレーが溢れ出ました。ただ、残念なこともあって、一部のヤンキース・ファンがガーディアンズの選手に飲み物の容器を投げつけたこと。これはひどかったですね。その人達は品性のかけらもなかったです。

 そんな中、もっとも熱心に見てしまったのが、ブルワーズ@フィリーズ戦。

ラウラー、ノラが好投

 ブルワーズの先発はエリック・ラウラー、フィリーズの先発はアーロン・ノラ。

 ブルワーズはここ数年の実力どおり、今季もナ・リーグ中地区で首位争いをしようかという位置につけております。

 一方のフィリーズは超強力打線で開幕2試合は良いスタートを切ったものの、それ以降のシリーズはいずれも負け越しが続いているという状態。ここで勝って、開幕カード以来のシリーズ・ウィンを成し遂げたいところでした。

ラウラーが13K

 ブルワーズ先発のエリック・ラウラーは、mid-90 mphの4シームを筆頭に、90-91mphほどのカットボール、86-88mphほどのスライダー、同じ程度のスピードのチェンジアップそして78-80mph前後の緩いカーブと打者に4つの速度帯を意識させるテクニック満載の投球を披露。さすがのフィリーズ打線も手が出ずという状態に。

 ラウラーは6回、98球を投げて被安打5、失点0、与四球1、奪三振13と三振の山を築きました。特にカットボールがすごかったですね。

ラウラーは今季投げるたびによくなっている

 この日が今季3度めの登板となったエリック・ラウラーは、1戦目こそ5回途中で、4失点(ERは3)を喫したものの、前回のパイレーツ戦では6イニングで1失点、そして今回も6イニングで無失点と2戦連続でクオリティー・スタートを切り、投げるたびによくなっています。

ノラは7回1ヒッター

 数字で行くと、フィリーズのアーロン・ノラの方が、ラウラーより良かったです。ノラは7回を投げきり、被安打がたったの1。無失点で、奪三振は9を数えました。今日はスピン量が多かったのだと思いますが、ボールが伸びてましたね!

ブルワーズが9回に1点を勝ち越し

 フィリーズはノラの後は、元メッツのジェウリス・ファミリアが8回を無失点に抑え、9回は今季新加入のコーリー・クネイブルにスイッチ。元ブルワーズのリリーフ・エースですね。

 クネイブルは2本のシングルと犠牲フライで、ブルワーズに勝ち越しを許してしまいます(1-0)。その後もあぶない状況だったのですが、なんとか最少失点の1点で抑え、味方打線にサヨナラ勝利を託します。

 ブルワーズはラウラーの後は、ブラッド・ボックスバーガーが登板。7回を完璧に抑えました。8回はエアー・ベンダーことデビン・ウィリアムスがこれまた無失点に抑え、最後はクローザーのジョシュ・ヘイダーにスイッチ。

 最終回、反撃を試みたフィリーズでしたが、ヘイダーに3人で斬って取られ、ゲームセット。ブルワーズが1-0の渋いスコアで勝利し、シリーズ勝ち越しも決めました。

フィリーズ、5回にあと1本が出ず

 エリック・ラウラーの好投もあり、フィリーズ打撃陣はなかなか仕事をさせてもらえなかったのですが、5回裏に最大のチャンスが到来。

 先頭のカイル・シュワーバーが二塁打で出塁。ノーアウトで得点圏のチャンスです。さらにアレク・ボームが四球を選び、1,2塁に。つづくヨハン・カマーゴが三振に倒れて1アウト。

 つづく、マット・ビアリングは強い当たりのCF前シングルを放ちます。

 ここは2塁ランナーのシュワーバーがホームに突っ込んでもらいたかったですが、躊躇しました。膝の悪いシュワーバーがランナーであったこと、さらに打順のめぐりもよくて、セグラ、ホスキンスと回るターンだったので、無理はしませんでした。この判断は賢明だったと思います。1アウト満塁のチャンスです。

 しかし、ジーン・セグラは3塁ポップフライに。ダブルプレーよりはましでしたが、残念でしたね。さらに、リース・ホスキンスも三振に打ち取られ、得点ならず。痛かったですね。

投手の好投とバッド・コール

 このゲームは投手の出来が素晴らしかったというのは間違いのないところです。ただ、1-0でスコアで終わったゲームだっただろうか?と思うようなアンパイアのバッド・コールもありました。主審はアンヘル・エルナンデス氏。

 こちらはブルワーズ投手陣のストライク・コール。変化球とその軌道も考慮に入れる必要はあるものの、ご覧のように枠外のストライク・コールも目立ちます。

 フィリーズ投手陣に対するコールはこちら。こちたもやはり枠外が見られますね。

猛抗議のカイル・シュワーバー 

 まずはカイル・シュワーバーの抗議の模様から。9回裏に3-2カウントからストライク判定をされた後の猛抗議です。

 下記はこの日、カイル・シュワーバーがストライク・コールされたことにより三振となった2球のロケーション。

 高い方が、6回裏に三振となった時のコールで、この時は2アウトからJT・リアルミュートが二塁打を放ち、1打同点のチャンスでカイル・シュワーバーに回ってきたのです。悠然とボールとして見送ったものがストライクとなり、三振でチャンスが潰えました。

 低い方が9回裏の猛抗議の時のコール。この日、カイル・シュワーバーは2度もバッド・コールされたのでした。

 こういうのがあるとロボ・アンパイアをとなるのですが、まだ精度が疑問視されています。あれから2年が経過していますが、コロナ・パンデミックの影響もあり、まだまだ精度を上げているところです。

 アンパイアも文句ばかり言われて大変なのは事実ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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