ブレーブスはエース復帰で巻き返しへ
現地2025年4月16日、ロジャース・センターで行われたブレーブス@ブルージェイズ戦で、ブレーブスのエース、スペンサー・ストライダー(Spencer Strider)が復帰。2024年4月5日に登板して以来、376日ぶりの復帰マウンドで5イニングを投げて5三振を奪い、ゲームメイクに成功しました。
しかし、チームはブルージェイズ先発のクリス・バシットに大苦戦。援護がもらえず、復帰後即初勝利とはなりませんでした。
インターナル・ブレース手術で約1年で復帰
2024年、ブレーブスは開幕戦を雨で流し、1日遅れの3月29日にスタート。 その開幕ゲームの先発を任されたのがスペンサー・ストライダーです。2023年に20勝5敗、ERA 3.86、281奪三振を記録したのを受けての堂々の開幕投手。
そのスペンサー・ストライダーはフィリーズを相手に5回を投げ、2失点を喫したものの、8三振を奪う好投を披露。惜しくも勝利投手にはなれませんでしたが、チームの勝利に貢献しました。
つづく第2戦はブレーブスのホーム・オープナーで、4月5日のDバックス戦に先発。ところが、4イニングを投げて5失点とラフ・アウティングとなり、肘に違和感を覚えたとチームスタッフに告げて降板する事態に。ストライダーはすぐにMRI検査を受けることとなり、その結果、右肘の靭帯の損傷が見つかり、セカンドオピニオンも聞いてから、インターナル・ブレース手術を受けることとなりました。彼の手術日は2024年4月12日。
当然、シーズン・エンディングとなったのですが、術日からわずか1年と4日で復帰マウンドに。後述しますが、彼はリハビリ登板が短かったというのもありますが、インターナル・ブレース手術は、トミー・ジョン手術と違い、こうも早く復帰できるのか!という好例でもあります。
通算500K達成も満足せず
2021年にデビューしたスペンサー・ストライダーはこれまで三振の山を築き、2024年の2試合に登板した時点で通算奪三振数は495。
復帰後、即奪三振
この日は初球、ボー・ビシェットの内角高めに96.7mphの4シームを投げ込み、シーズン・デビューの口火を切りました。2球目もインハイの4シームで97.1mph。3球目は対角線を攻めるようにアウトローにスライダーを決め、復帰後即奪三振という衝撃のシーズン・デビューを果たしました。
そして5回にはアディソン・バーガーからこの日5つ目の三振を奪い、見事に通算500奪三振を達成。
わずか334イニングの登板で500奪三振を達成というのは先発登板の割合が50%以上の投手の中では史上最速記録となっております。
マイナーで三振の山
ストライダーはマイナーで3試合のみの登板でメジャーに上がってきたわけですが、それはもう今のブレーブスのチーム事情もあったのでしょう。
13.2イニングで27奪三振を記録しました。特に最後のリハビリ登板では、わずか5.1イニングで13奪三振を記録するなど復帰前に大きな話題となりました。
ゲレロに打たれる
この日、喫した失点は3回裏のゲレロ・Jr.によるタイムリーと6回に先頭で打席にはいったゲレロ・JrによるソロHRの2失点。6回裏はその後、四球を出したところで登板。アウトを奪ってないので記録的には5.0 IPとなりました。
復帰は早かったか?
心配なのは復帰が2ヶ月ほど早かったのではないか?という点です。
マイナーで3度の登板だけでメジャーに復帰したのですが、1-2回こそ96-97mph前後を記録したものの、3回以降は94-95mphがメインの速度帯に。
これは投球腕のスタミナの面もあることですが、手術前には102mphなど平気で記録してきたことを考えるとまだ万全ではない感じがします。
この日は97球を記録。上で投げるのも下で投げるのも投げることには変わりはないとは言え、上で投げるのはやはり相当腕にも負担がかかることになりますから、少し間を空けながら、徐々に上げて行ってほしいところです。
ブレーブスは今季はオールスターのホスト。それまでにストライダーが本調子になればいいのですが、あまり無理はしないでほしいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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