スポンサーリンク

【MLB契約2022】ブレーブス、スペンサー・ストライダーと6年/75Mドルで長期契約

ブレーブス、またしても未FAと長期で契約

 現地2022年10月10日、11日から始まるフィリーズとのNLDSを前にアトランタ・ブレーブスが大きなニュースを発表しました。

 今季、非常にインパクトのある奪三振率をマークした豪腕ルーキー、スペンサー・ストライダーと6年/$75Mで契約したと発表しました。

 大きな試合を前に発表してクラブの士気を上げるのもうまいですね。

契約内容

 まず、スペンサー・ストライダーですが、MLBデビューは2021年10月1日。今季は当然、ルーキー・ステータスです。今季のMLSはシーズン開始前が0.003でしたから、まだ1.003ほどです。

  • 6年/$75M保証 (2023-28) + 2029 クラブOption。
    • 支払い:
      • $1M(2023
      • $1M (2024)
      • $4M (2025)
      • $20M(2026)
      • $22M (2027)
      • $22M(2028)
      • + $22M (2029) クラブOption ($5M バイアウト)

 2022年10月28日の誕生日で24才になるスペンサー・ストライダーは、2023シーズンもそのまま24才としてカウントすると、2028年までの6シーズンということは29才までの契約ということに。そして30才となるシーズンに$22Mのクラブオプションで、クラブ側が更新しないと場合のバイアウトが$5Mとなっています。

ブレーブスの上手な契約

 調停前の選手はメジャー最低年俸が基本となり、ご覧のように推移します。

 2022シーズン前のCBAで激しく争ったミニマム・サラリーは下記の金額で推移します。

 ミニマム・サラリーは交渉の大きなトピックとなり、下記のようにアップしました。

  • 1年目:$0.700M
  • 2年目:$0.720M
  • 3年目: $0.740M
  • 4年目:$0.760M
  • 5年目:$0.780M

 活躍する選手が調停ステータスを得れば、これらよりもっと高額で契約しますが、調停前であればこれが基準となります。つまり、若いうちは、$1Mを超えることはないのが現状。

 ブレーブスはFA前の選手の待遇を良くする契約にしているのです。そうすることで良い選手を囲い込むことが出来ますし、尚且つサラリーの抑制にも成功します。

 クラブ側のデメリットはメジャー最低年俸しか払わなくていいものを余計に払うことにはなりますし、調停ステータスとなったときに果たしてこれより高いのかどうか?は未来のことなのでわからないので、高い設定の可能性もあります。

 それでも、$30MのサラリーとなるFAの選手を獲得するより安いですし、仮にさらなる更新をしたとしても、ベースが安くなっていますから、更新も容易です。結果的に安いのです!

 選手側にとって見れば、FA前に$1Mを超えるのもありがたいですし、調定ステータスでグンと上がる設定が($20Mも!)確約されているというのは非常にありがたいところです。30才で初FAとなってサラリーを叩かれるよりは若いうちにもらっておく方が絶対にお得です。

 このやり方で成功しているのはロナルド・アクーニャ・Jr.のケースです。8 年/$100M (2019-26) + 2027-28 クラブオプションで、2019年4月2日にサインしました。

【アクーニャのサラリー】

  • 2019: $1M
  • 2020: $1M
  • 2021: $5M
  • 2022: $15M
  • 2023: $17M
  • 2024: $17M
  • 2025: $17M
  • 2026: $17M
  • 2027: $17M (クラブオプション or $10Mバイアウト)
  • 2028: $17M (クラブオプション)

 金額の上がり方はアクーニャの設定とよく似ています。4年目以降はストライダーの方が高いのは、投手と野手の違いかと思います。投手の場合は肩肘の故障のリスクがあるので、期間は短めになりがち。

 アクーニャは2018年のルーキーイヤーに27HR、打率.293でROYを受賞。2年目のシーズン前に延長契約となりました。2年目のシーズンである2019年はさらに飛躍し、41HR、打率.280をマークしました。

 ブレーブスは活躍の実態とサラリーが比例するように努力しているとも言えます。

スペンサー・ストライダーとは?

 スペンサー・ストライダーですが、ドラフトは2020年のブレーブスの4巡目指名です。この年は5巡で終了でしたので、危うくこの逸材を逃すところでしたね。

 ハードスロー右腕は、今季はリリーフからスタート。5月30日からスターターとして登板を開始。

 リリーバーとしては11試合、24.1イニングで、1勝1敗、ERAは2.22。奪三振は37。

 スターターとしては、20試合、107.1イニングに登板。奪三振は165をかぞえました。

 シーズン通算は、31試合に登板、そのうち20試合に先発し、131.2イニングで11勝5敗、ERAは2.67、奪三振数は202、SO9は13.8。奪三振数はナ・リーグ6位です。

【YOUTUBE】Spencer Strider sets an Atlanta Braves record with 16 Ks in a game!!!!!!

NLDSはOK

 2022年9月21日以来、腹斜筋を痛めてILに入っていたスペンサー・ストライダーですが、体調は回復。10月9日(日)にマウンドからの投球を試み、問題も出ませんでした。よって、NLDSでは登板します!

 ブレーブス、このポストシーズンも強さを発揮しそうですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLBアウォード2024】シルバースラッガー賞が明らかに!大谷は2年連続3度目の受賞
【MLB2025FA】”ファイヤー・ボーラー”佐々木朗希投手のポスティング・プロセスについて
【MLB移籍FA】2025シーズンに向けたクラブ別主要FAプレーヤーリスト!注目FA選手の情報も!
【MLB2025FA】エンゼルス、ベテラン技巧派のカイル・ヘンドリクスと1年契約でサイン
【MLB2025FA】ゲリット・コールはオプトアウトを行使するも、結局残留
【MLB2024】大谷、亜脱臼を起こした左肩に関節鏡視下手術を実施し、無事に成功!
【MLB2025FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されたのはフアン・ソトら計13名
【MLB2024Awards】ゴールドグラブ賞が決定!今季は14名が初受賞(追記あり)
【MLB2024】ポストシーズン記事一覧
【MLB2024】ドジャースがセレブレーション・パレードを実施!シーズンの激しさがわかる名スピーチも
【MLBトレード2025】ホルヘ・ソレアーがエンゼルスへ、グリフィン・カニングがブレーブスへ移籍
【WS2024_Gm5】ドジャースが5点差を跳ね返して見事にWS制覇!MVPはフレディー・フリーマン
【WS2024_Gm4】F・フリーマンに4試合連続HRが出るも、ドジャースは大敗
【WS2024_Gm3】ビューラーが快投、フリーマンが3戦連続HR!ドジャースがチャンプに王手!
【WS2024_G3】大谷は左肩を守りながら出場し、得点に絡む
【2024プレーヤーズ・チョイス】POYはアーロン・ジャッジ!大谷はNLアウトスタンディングに!
【WS2024_Gm2】ドジャース、連勝!山本が7回途中1失点の好投!エドマン、テオスカー、フリーマンにHR
【WS2024_Gm2】「肩ですね・・・左」大谷、盗塁で左肩を痛める(追記あり)
【WS2024_Gm1】大谷がワールドシリーズ初安打を放つ!
【WS2024】ワールドシリーズが開幕!ドジャースがフレディー・フリーマンの逆転サヨナラGSで1勝目(Gm1)!
【MLB2024】ワールドシリーズのロスターが発表される。ドジャースはエバン・フィリップスが抜ける
【MLB2024】レイズ、ハリケーンで破壊されたトロピカーナ・フィールドの代替地も検討へ
【MLB2024】”1981WSチャンプのヒーロー”フェルナンド・バレンズエラが亡くなる
【MLB2024-25FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されるであろう選手たち(追記あり)
【NLCS2024】トミー・エドマンが4RBI!ドジャースがメッツを下してWSへ!大谷も初のWS!
【ALCS2024】”Guards Ball”が閉幕!延長で力尽きる!NYYは2009年以来のWS進出(Gm5)
【ALCS2024】ガーディアンズ、前日の再現ならず!3敗目を喫し、崖っぷちへ(Gm4)
【NLCS2024】メッツが14安打12得点で快勝!ドジャースは敗戦パターンで地元での決戦へ(Gm5)
【NLCS2024】ドジャースがWSへ王手!山本が好投、大谷はリードオフHRを放つ!(Gm4)
【ALCS2024】J・ノエル、D・フライの殊勲のHRでガーディアンズがミラクルなサヨナラ勝利!(Gm3)
タイトルとURLをコピーしました