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【MLB2021】大谷選手、9勝目ならず!オリオールズは連敗を19でストップ

大谷選手、19度目の登板も1番P

 現地2021年8月25日は大谷選手の登板日。ボルチモアへの遠征でカムデン・ヤーズでオリオールズと対戦しました。

 この日も大谷選手は1番投手でスタメンに名を連ねました。

9勝目をかけての登板

 目下19連敗中のオリオールズを相手に9勝目なるか?という登板でした。

 思えば大谷選手は6月30日時点で3勝1敗。登板しても勝てずという日々が続きました。この時点ではさすがに今季、10勝は厳しいか?と思われました。しかし、7月以降はあれよあれよという間に5勝をマーク。しかも、7月26日のロッキーズ戦からは4戦4勝と絶好調。この日勝てば9勝目。もう10勝がそこまで見えてきました。

 オリオールズは得点(ALワースト2位)も、失点(MLBワースト)も低迷。いいチャンスでもありました。ただ、そろそろ連敗を脱却する時期に来ているということと、打線の中には安打数がAL2位(145安打)のセドリック・マリンズや、オールスターのトレイ・マンシーニ、打率.261のライアン・マウントキャッスルもおり油断できないというプレーヤーがおります。

初回に2被弾

 そんなオリオールズを相手に、初回、大谷選手はリードオフのセドリック・マリンズを迎え、なんと初球HRを許してしまいます。93.1mphの4シームがインコース寄りのベルト付近に行きました。オリオールズはなんとか連敗を脱出するために、この日は特に意識して積極姿勢を出してきました。

 さらに2アウト後、アンソニー・サンタンダーにも93.3mphの4シームを叩かれ、ソロHRに。1イニング2被弾は初めてのことです。

 2点を先制された大谷選手でしたが、立ち上がりは抑え気味に入るといういつものペース配分をキープ。

 2イニング目もカット、スライダーが中心で4シームは92-3mphに押さえて投球。三者凡退に斬って取り、リズムを取り戻しました。

 3回裏はシングルを1本許したものの、無失点。トレイ・マンシーニに対してはここではじめて97.1mphの4シームを見せました。

エンゼルス打線、4回までに6得点で援護

 エンゼルス打線ですが、大谷選手が1回裏に2点を先制された直後の2回表、ブランドン・マーシュの2点タイムリーシングルですかさず同点に。

 さらに、4回表には、ジャレッド・ウォルシュのソロHRとブランドン・マーシュのメジャー第1号となる3ランHRで4点を追加。6-2とし、大谷選手を援護します。

4回裏に3被弾目

 しかし、大谷選手は4回裏、先頭のアンソニー・サンタンダーにシングル、さらにDJ・スチュアートに2ランHRを浴び、6-4と2点差に追いつかれます。

 大谷選手は5回を投げきり、降板。84球でストライクが56球。被安打5、失点4、奪三振7という内容でした。与四球は0。自責点4が響き、ERAは3.00に。

 なお、シーズンの奪三振数は127となりました。

 2点差で勝利投手の権利をもってマウンドを折りた大谷選手でしたが、この日はリリーバー陣は2点では不十分でした。

リリーバー陣が炎上

 6回からは左腕のホセ・キハーダ(José Quijada)が登板。トリプルAのソルトレイク・ビーズからのコールアップ。キハーダはテンポよく2アウトを奪うも、3人めに四球を出したところで交代。3番手にはマイク・メイヤーズ。メイヤーズは6回の残り1アウトを取り、6回は無失点。

 しかし、7回裏、イニングまたぎとなったメイヤーズはランナー2人を貯めて降板。4番手はジェイク・ペトリッカ。ペトリッカは33才のベテラン右腕。25日にトリプルAからコールアップされたばかり。2014年にはホワイトソックスで14セーブを上げたこともある右腕なのですが、7回裏は内野ゴロの間に1点を失い、これは致し方ないところもありますが、スコアは6−5の1点差。

 8回裏には先頭から2連打を浴び、敬遠で満塁にした後、押出四球で1失点。これで6-6の同点に。ペトリッカはここで降板。5番手はジェームズ・ホイト。34才のベテラン右腕で、2017年にはアストロズで43試合に登板したことのある実績を持っています。こちらも22日にトリプルAのビーズからコールアップ。ホイトは代わってすぐに三振を奪い、1アウトを取りますが、つづくバッターに押し出し四球を与え、6-7と勝ち越されます。確かに厳しい場面での登板ではありました。さらに、ピンチヒッターのオースティン・ヘイズに2点タイムリー二塁打を浴び、6-9と3点差をつけられてしまいます。

 その後に変わったのはサム・セルマン。トレードデッドラインでジャイアンツから獲得した左腕ですが、犠牲フライを打たれてさらに1点を献上。スコアは6-10に。結局、エンゼルスは8回裏に5失点し、大谷選手の勝ちが消えるどころか、チームも逆転負けを喫することに。

 実績のあるベテラン勢の起用でしたが、どの投手も厳しい場面での登板となったため、結果を出せず、炎上。エンゼルスのリリーバー受難はまだ続きそうですね。

 エンゼルスはこれで63勝65敗でまたしても負けが先行。シーズンを通じて5割をキープできるかどうかの戦いになってきました。

オリオールズ、連敗は19でストップ

 オリオールズはこの勝利で連敗を19でストップ。オリオールズの連敗記録は7位タイです。

  1. 【23連敗】1961 フィリーズ
  2. 【21連敗】1988 オリオールズ
  3. 【20連敗】
    • 1969 エクスポス
    • 1943 アスレチックス
    • 1916 アスレチックス
    • 1906 ボストン・アメリカンズ
  1. 【19連敗】
    • 2021 オリオールズ
    • 2005 ロイヤルズ
    • 1975 タイガース
    • 1914 レッズ
    • 1906 ボストン・ビーンイータース(Beaneaters)

 なんとか連敗を脱出したオリオールズ。8月はやっと2勝目です。ただ、大谷戦での勝利で盛り上がったようです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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