Award満載のレジェンド6名がHOFに
現地2021年12月5日、ベテランズ委員会による野球殿堂の投票が行われ、ギル・ホッジス(Gil Hodges)、ジム・カート(Jim Kaat)、ミニー・ミノーソ(Minnie Minoso,)、トニー・オリバ(Tony Oliva)、バック・オニール(Buck O’Neil)、バド・ファウラー(Bud Fowler)の6名のHOF(Hall of Fame「野球殿堂」)入りが決定いたしました。
おめでとうございます。
From the Golden Era Ballot, Gil Hodges, Jim Kaat, Minnie Miñoso and Tony Oliva have been elected to the National Baseball Hall of Fame. pic.twitter.com/WkrbXrPKw4
— MLB (@MLB) December 6, 2021
From the Golden Era Ballot, Gil Hodges, Jim Kaat, Minnie Miñoso and Tony Oliva have been elected to the National Baseball Hall of Fame. pic.twitter.com/WkrbXrPKw4
— MLB (@MLB) December 6, 2021
こういったレジェンド達が築いた礎の上に、現役のプレーヤー達もあるわけで、今回のロックアウトのおかげでレジェンド達の名に敬意を表する気分になりました。調べると本当にすごい選手ばかり。
BBWAAの投票で漏れた選手を再考
今回の投票は、BBWAA(全米野球記者協会)が投票したのではなく、ベテランズ委員会(ERA Comitteeとも言います)が投票した結果です。
BBWAAの投票の対象は、10年以上プレーし、引退してから5年以上経過した選手。そういった選手達を最大10年持ち越しで投票します。
その中には当然漏れる選手がいる訳で、たとえば得票が5%未満だった選手や、10年の繰越期間を経過しても選ばれなかった選手、そして引退してから21年以上経過した選手達です。そういった選手のHOF入りを再審査するのがベテランズ委員会。
【ベテランズ員会投票】4つの年代区分
そしてベテランズ委員会は4つの時代に区分して監督・コーチ・審判・功労者の投票を行います。4つの時代区分とは以下の通り。今回、HOF入りとなったレジェンドは、GOLDEN AGEとEARLY BASEBALLの区分です。
- TODAY’S GAME (1988 TO PRESENT)
- 頻度は5年に2度
- MODERN BASEBALL (1970-1987)
- 頻度は5年に2度
- GOLDEN DAYS (1950-1969)
- 頻度は5年に1度
- 2020年はコロナパンデミックで投票がキャンセル
- 今回HOF入りとなった4名はこの年代:ギル・ホッジス、ジム・カート、ミニー・ミノーソ、トニー・オリバ
- EARLY BASEBALL (PRIOR TO 1950)
- 頻度は10年に1度
- 2020年はコロナパンデミックで投票がキャンセル
- 今回HOF入りとなった2名はこの年代:バック・オニール、バド・ファウラー
このように3と4は投票の頻度が非常に限られています。どうしてもHOF入りしたいと思っていてもあまりに長いので、もう諦めて忘れていた頃に突如の吉報という、そんなサイクルです。
今回の6名のうちご存命なのは、ジム・カートとトニー・オリバのお二人のみ。ともに83才で、かつて1962-73でツインズでチームメイトでした。
選手紹介
ギル・ホッジス
8-time All-Star, 3-time Gold Glover, 2 World Series titles as a player, manager of the 1969 World Series champion @Mets and now a HALL OF FAMER!
— MLB Network (@MLBNetwork) December 6, 2021
Gil Hodges Jr. joined us to discuss his father’s election to the @baseballhall. pic.twitter.com/CtwUfsgRBy
1943年から1963年までMLBでプレー。途中、1944年と1945年は兵役によりブランクがあります。ブルックリン・ドジャースとロサンゼルス・ドジャースで計16年、ニューヨーク・メッツで2年プレー。1B&OF、右投げ右打ち。オールスター8度、ワールドシリーズ制覇2度、ゴールドグラブ賞3度。1921安打、370 HR。
ジム・カート
Jim Kaat: 16 time Gold Glove winner. He won it every year from 1962-1977 & he used the same glove for 15 years. pic.twitter.com/magpyVxvQI
— Jeff (@MNTwinsZealot) December 5, 2021
ツインズの左腕ですね。1959年から1983年まで通算25シーズン。ワシントン・セネターズでメジャー・デビューを果たし、最も長く在籍したのはツインズの15シーズン。その他、カージナルスで4シーズン、ホワイトソックスで3シーズン、ヤンキースで2シーズンを過ごしました。
通算283勝237敗、ERAは3.45。奪三振は2,461。1965年に41スタートで25勝13敗、304.2イニングを投げています。
オールスター3度、1982年ワールドシリーズ制覇(STL)、ゴールドグラブ賞受賞はなんと16!!!
ミニー・ミノーソ
キューバ出身の3B、OF。1948年から1980年までプレー。途中、ブランクもあります。通算2110安打、195HR、216盗塁。オールスター13回、1947ワールドシリーズ制覇(ニューヨーク・キューバンズ=ナショナル・ニグロ・ローグII)、ゴールドグラブ賞3度受賞。
トニー・オリバ
1973: Tony Oliva with an extremely quick bat drives in Rod Carew at Arlington Stadium. #MNTwins pic.twitter.com/jH8wPDXDWu
— Stirrups Now! (@uniformcritic) December 4, 2021
オリバもキューバ出身。右投げ左打ちのOF。ツインズで15シーズン。通算1917安打、HR 220、通段打率が.302。1962年にはシーズン217安打、打率.323をマーク。1964年のROY受賞者。オールスターは8度出場、ゴールドグラブ賞1度、バッティング・タイトルは3度受賞。
バック・オニール
ニグロ・リーグの1Bで1937年から1948年までプレー。主にカンザスシティ・モナークスに所属。
バド・ファウラー
1878年から1895年までプレー。まさにアーリー・ベースボールの時代の選手で、投手と1B、2Bを守っていたという選手。
以上の6名は2022年7月24日に、BBWAAで選出される選手とともにセレモニーに参加します。
お読みいただき、ありがとうございました。
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