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【MLB移籍 FOR 2019】パクストンがヤンキース、K・スズキがナッツへ移籍

ジェームズ・パクストンがヤンキースへ

現地2018年11月19日、大きな移籍の話題が出てきました!

ここ数日、アストロズなど複数のクラブからの噂が指摘されていたマリナーズの左腕、ジェームズ・パクストン(James Paxton )がヤンキースに移籍することが決まりました。ヤンキースからマリナーズへは3人のプロスペクトが移籍します。

また、ブレーブスからFAとなっていたベテラン捕手のカート・スズキ(Kurt Suzuki )もナショナルズと2年契約が成立したと報道ベースで明らかになっています。

まずパクストンの話題から行きます。

パクストンが動いた背景

今オフ、FAでもないのにどうしてパクストンの移籍が話題になっていたのかというと、理由は2つあります。

まず1つ目は資格面で獲得側にとって絶妙のタイミングだったということ。パクストンのMLS(メジャーリーグサービスタイム)は2019年1月で4.151 年。

MLS3.00年で調停の資格を得ることが出来ますが、FAまでに3回の調停の申請をすることが出来ます。

今オフは2017年に続き、2回目の調停の権利を得ることが出来ていたのですが、FA時ほど年俸は上がるものではありません。2018年のパクストンの年俸は490万ドルで、トレードルーモアが考えるパクストンの相場は900万ドル。

相場より遥かに低いので、贅沢税の問題を抱えるヤンキースとしては需要が一致しました。パクストンのFA取得は最速で2021年です。

そして2点目として、マリナーズのジェリー・ディポートGMは今オフ、プロスペクトを集めることでチームをリビルド(再建)することを公表し、すでに正捕手のM・ズニーノのレイズへの移籍を決めています。

2019年で30才になるパクストンもやはりその対象となっていた訳で、本人も若返りによってチームを去ることは承知の上でした。

アストロズはプロスペクトを出すことを渋った

有望な移籍先と見られていたのがアストロズですが、マリナーズが求めたフォレスト・ウィットリーを出すことをためらい、ディール成立とはなりませんでした。

フォレスト・ウィットリーは2016アマチュア・ドラフトでアストロズから1巡目(全体17位)で指名された逸材。MLB.comのトップ・プロスペクト・ランキングはPre-2018で9位だった右腕です。今AFLでも36Kを上げ、NO.1の奪三振数でした。これは出したくないのもわかります。

パクストンのプロフィール

ジェームズ・パクストンのプロフィールについて軽く触れておきます。1988年11月6日生まれ(30才になったばかり)、193センチの長身で左投げ左打ち。生まれはカナダで、ニックネームの”The Big Maple”はそこから来ています。

2009年のアマチュアドラフトでブルージェイズから1巡目指名を受けるも、代理人のS・ボラス氏が契約金で高いボールを投げすぎて、おそらく相思相愛だったブルージェイズと契約が決裂。2010年にマリナーズから4巡目指名を受けてプロ入りしました。

MLBデビュー

メジャーデビューは2013年。2018年までの通算成績は41勝26敗、3.42 ERA、SO 9は9.5。キャリア・ハイは2017年の24試合、136イニングで12勝5敗。2018年は28試合、160.1イニング、11勝6敗、3.76 ERAという成績でした。

完投も2試合あり、そのうちの1試合は完封です。その完封した試合は2018年5月8日に成し遂げたブルージェイズ戦でのノーヒットノーラン。

パクストンの魅力

パクストンの魅力はとにかくファストボール。常時、97-98mphほど出て、同じ球速帯でシンカーもあります。右打者から逃げて行きます。カットボール、スライダーもあります。NO-NOの時の記事にも書きましたが、バッターからすればアンディー・ペティットのように左斜め上からボールが来ますから、とても打ちにくいはずです。

こちら、いい動画なのでぜひご覧ください↓

ヤンキースの新ローテ

これでヤンキースのローテーションは、ルイス・セベリーノ、田中投手、C.C.サバシア、そしてパクストンとなり、左が2枚となりました。ソニー・グレイはキャッシュマンGMによるとトレードに出す意向のようです。あとはFAのハップがどうなるか?にも注目しておきたいです。

SEAにはNYY NO.1プロスペクトが移籍

若手を入れてリビルドしようとするマリナーズにはいい選手が来ました。

【マリナーズ獲得】

J・シェフィールド

シェフィールドは現地2018年11月20日の時点で31位にランクされているトップ・プロスペクト左腕。2018年9月にデビュー済みです。ヤンキース内でもNo. 1プロスペクトでしたが、マリナーズに移っても早速、チームのNo.1プロスペクトとなっております。

2014年CLE1巡目(全体31番目)の指名でプロ入り。2016年、NYYがCLE からクリント・フレイジャーを獲得した際に一緒に移籍。あのアンドリュー・ミラーがCLEに行ったトレードです。ホセ・キンタナに似たとてもきれいなフォームで投げます。

E・スワンソン

スワンソンは25才の右腕。2018年はシングルAマイナス。過去にはトリプルAまで昇格したことがあっただけに、今季は怪我があったのかもしれません(詳細がつかめず)。ドム・トンプソン・ウィリアムズは23才の左投げ左打ちの外野手。長打力があります。

カート・スズキがナッツと2年

もう1つの移籍の話題ですが、ブレーブスからFAとなっていたカート・スズキがナショナルズと2年1,000万ドルで契約したとの報道がありました。

スズキとNats

アスレチックスでデビューして日本開幕戦でもマスクをかぶったことのあるカート・スズキは1983年10月4日生まれの35才。アスレチックスの後に所属したクラブがナショナルズでした。2012年の途中から2013年の前半まで在籍。今回は復帰ということになります。

その後、再びアスレチックスに移った後、ツインズ、そして2017年からブレーブスに所属しておりました。

ここ2年の成績

2017年は81試合出場のうち、71試合で先発出場。2018年は105試合に出場して、87試合に先発出場。DHでの先発は4試合だけでシーズンの半分以上のゲームをリードしたことになります。

ナッツの獲得の目的

ナショナルズは正捕手のマット・ウィータースがFAとなっているので、とにかくしっかりした捕手を確保したというところかと思います。カート・スズキはチャンスに強い打撃を見せるので、ナッツの勝利に貢献できると思います。

スズキの懸念点

POP TIME&Framing

捕手としての指標でやや厳しい評価を受ける面もあります。2塁送球(Pop time to 2B)が 2.08秒でMLBのレギュラー系の捕手では2番目に悪く、フレーミング(際どいボールをストライクと言わせる技術)も117人の捕手のうち下から数えた方が早いです。

つまりスローイングとキャッチングにあまりいい評価をもらえてなくて、捕手としてはどうか?という面もあるのですが、その代わりに豊富な経験と抜群のゲーム勘がありますから、来季も頑張ってもらいたいと思います。

カート・スズキがいなくなったブレーブスはリアルミュートを獲得するつもりでしょうか!? この点もどうなるか、楽しみです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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