【COVID-19プロトコル違反】 インディアンス、プレサックとクレビンジャーを数日間リストリクティッド・リストへ(追記あり)

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ローテーション右腕2人が数日離脱

 先発、リリーバーともに安定した投手力を誇り、ア・リーグ中地区をツインズ、ホワイトソックス、タイガースとともに争っているクリーブランド・インディアンスに痛恨のミスが発覚。

 現地2020年8月11日、クリーブランド・インディアンスはローテーション右腕のザック・プレサックとマイク・クレビンジャーがCOVID-19 プロトコル違反で数日間、リストリクティッド・リストに入れることを決定しました。 

 これは決して明るいニュースではありませんが、2020シーズンを後々振り返った時、こんなことがあったのだと思い出すには十分インパクトのある出来事なので記載しておきたいと思います。

ザック・プレサックの場合

 25才のザック・プレサック(Zach Plesac )は、現地2020年8月8日(土)に、ギャランティード・レート・フィールドで行われたホワイトソックス戦に登板。

 6イニングを被安打5、スコアレス、与四球1、奪三振7に抑える好投を見せ、チームの勝利に貢献(スコア:7-1)。今季初勝利を上げました。

Cleveland Indians beat Chicago White Sox (7-1). Aug 8, 2020, Attendance: Not Given, Time of Game: 3:11. Visit Baseball-Reference.com for the complete box score...

 ザック・プレサックは過去2度の登板でも好投。しかし、勝ち星がついていませんでした。 

今季初勝利にテンションが上がり外出

 今回、初勝利を上げたまではよかったものの、嬉しさが爆発してしまったザック・プレサックは友人とともにシカゴの夜へ・・・。

 今季は感染リスクを抑えるため、ビジターチームの選手は外出先のホテルから出ることを禁止されています。

72時間隔離及びテスト義務付け

 そのCOVID-19 のプロトコルをバイオレーションしたということで、クラブ側は9日(日)にザック・プレサックを車で自宅まで送還。

 そして72時間の自宅隔離処置に。さらにその3日間事故検疫を行うこととなりました。

マイク・クレビンジャーの場合

 そして現地2020年8月10日、マイク・クレビンジャーも同プロトコルを破ったことが発覚。マイク・クレビンジャーの場合は深刻で、ザック・プレサックと一緒に外出していたにも関わらず、プレサックの処分後も自主申告せず。なんとチームが用意していたチャーター便でクリーブランドに戻ってきたとのこと。

前年ルキミアから復帰のカラスコとも同乗 

 なお、このチャーター機には2019年、ルキミアで一時離脱したカルロス・カラスコも乗っていました。いわゆる持病をもった選手です。

現地2019-09-01、ルキミアと公表したカルロス・カラスコがマウンドに復帰しました。

自己検疫とテスト

 マイク・クレビンジャーもザック・プレサック同様に72時間の自宅隔離で自己検疫を行い、現地12日(水)にテストを行います。

処分

 今回、ザック・プレサックとマイク・クレビンジャーはともに72時間の自宅隔離及び自己検疫、そして12日(水)のテスト実施が課された訳ですが、同時にリストリクティッド・リストにも入れられました。

ただ、すぐに復帰はできる

 ただ、2人ともリストリクティッドからいつでもアクティベート出来、さらにチーム活動から離れている間もサラリーは発生し、なおかつMLSのカウントも有効。そしてリストリクティッド・リストに入るのも数日間のお話です。

 その点であまり重みがないようにも見えますが、リストリクティッド・リストに入れたこと自体がクラブ側が2人にお灸を据えたい意思表示とも言えるでしょう。

リストリクティッド・リストとは

 リストリクティッド・リストとは制限リストとも言いますが、実は本来はかなり重い意味合いがあり、このような場合に入ります。

  • 明白な理由がなくチームを去る場合。
  • 選手が引退の意思を表明するも復帰した場合。復帰する場合はもといたチームが選手を有する権利をもっています。
  • 選手が個人的な問題を抱えていたり、あるいは犯罪など法律を犯した場合、またはチーム内のもめごとなど野球以外のトラブルを抱えている場合。

 今回の2人は、「野球以外のトラブル」に該当するでしょうか。

リストリクティッド・リストに入った選手

 リストリクティッド・リストに入った選手の権利は以下の通り。

  • 選手は他のクラブと契約できません。ただし、新しい所属先のクラブがなんらかの補償をもといたクラブに提供した場合はその限りではない。
  • MLBと提携している他のリーグとも契約できません。NPBもだめです。提携していない独立リーグなどがあれば可能です。
  • 選手はクラブの練習参加や帯同などはできるが制限はある。
クラブ側の権利

 そしてクラブ側にはこのような権利があります。

  • ロスターから外すことが可能。
  • サラリーは払わなくてよい(支払い義務は消滅)。
  • 元いたクラブ側が選手を有している権利を保持したまま。
2020年はオプトアウトの選手もここに

 今季に関してはCOVID-19 起因でシーズンをオプトアウトした選手もこのリストに入るケースが増えています。ロレンゾ・ケインやヨエニス・セスペデスなどはここに入っています。なお、ニック・マーケイキスはこのリストからアクティベートしています。

 そもそもオプトアウトした選手がFAのような動きをすれば、他のクラブが容易に獲得できたりするので、その動きは禁止されていますが、一応、ここに入れておいて動きを封じております。

トラウトもパタニティーで休んだ時に入った

 エンゼルスのマイク・トラウトはお子さんが生まれた関係で8月2日に一時離脱しましたが、その時はパタニティーではなく、リストリクティッドに入れられました。ひょっとしたら、パタニティーの期間(72時間まで)を超える可能性も考慮してそうしたのかもしれませんが、正確な理由はちょっとわかりませんでした。すみません。

現地2020年6月23日、「おかえり、ベースボール。」MLBも2020シーズン開幕が正式に決定しました。

2人は猛反省

 とくにマイク・クレビンジャーはローテーションの柱の重みもある立場の人ですから、ちょっと軽率過ぎました。

 当の2人は猛反省をし、殊勝なコメントを出しています。チーム内を危険に晒したことに言及しています。

インディアンスの自主判断

 なお場合によっては2人の行動を隠すことも可能でした。しかし、インディアンスはプロトコルに正確に則り、ルール違反を公表。これはコンプライアンス遵守の視点もそうですし、なにより昨今のマーリンズ、カージナルスのクラブ内のクラスター感染の実例があるからこそ、きちんとした手続きを踏んだという組織としての健全性を保っていることを知らしめた形にもなっています。

ネイキンとアレンがロスターに

 2人がロスターから外れたということでインディアンスはOFのタイラー・ネイキンと左腕のローガン・アレンをロスターに追加しています。

 2人はすぐに復帰するとは思います。60試合しかないシーズンで何回もローテーションをスキップさせられません。

 ただ、復帰した際はより真剣に投げてくれるでしょう。

追記:インディアンス、断固たる処分へ

 現地2020年8月14日、インディアンスは2人にオプションの処分を課しました。ここで言うオプションはいわゆるマイナー・オプションで40manから外すことを意味し、二人はマイナーのトレーニング・サイトへ行くことになります。

 重要なローテーション右腕を戦力からはずすことはインディアンスにとってデメリットしかないものの、それほどまでにクラブ側としては断固とした処分を課したということになります。

 なお、シーズン離脱のオプトアウトとはまた違うので、念の為。

 お読みいただき、ありがとうございました。 

 

 

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