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【MLB2020】インディアンス、シェーン・ビーバー、3戦3勝!逆転を呼び込み、ERA未だ0.83!

貫禄さえただようピッチング

 現地2020年8月4日はインディアンスのシェーン・ビーバーの登板日。過去2戦に登板し、2勝0敗、無失点を継続していた25才の若きエースの3戦目の登板に興味津々でした。

 この日は過去2戦とは違った展開になったものの、味方の反撃までしっかり堪え、逆転勝利で3勝目を上げました。

ゲリット・コール、ソニー・グレイとともに 

 現地2020年8月4日時点で、3戦3勝となっているのは、ヤンキースのゲリット・コール、レッズのソニー・グレイそしてインディアンスのシェーン・ビーバーの3名のみ。ひょっとしたらここにツインズの前田健太投手も入ってくるかもしれません。

 ゲリット・コールに関してはもうさすがとしか言いようがないですね。まだスライダーに抜け球も見られ、本調子でないことをうかがわせるものの、恐ろしいばかりに結果を残しています。ERA2.55。

 そして今季素晴らしいのはレッズのソニー・グレイ。2020年のレッズのオープニングを担いましたが、それ以降も勢いが継続。3試合、18.2イニングを投げ、ERAはなんと0.96。元所属先のヤンキースが見たら泣きそうなくらい素晴らしい成績ですが、ヤンキースを出た選手は往々にして良い結果を出します。これはヤンキースで勝負の厳しさを経験したからでしょうか!?

ビーバーのERAは0.83 !

 そして本日取り上げるシェーン・ビーバーのERAはそのソニー・グレイを上回ります。21.2イニングを投げ、なんとERAは0.83!

我慢が実を結んだ3勝目

 現地2020年8月4日の3戦目のピッチングですが、これは我慢が引き寄せた勝利で、称賛の拍手を贈りたいほどの価値のある投球でした。

リードを許す展開に

 過去2戦、無失点を継続していたシェーン・ビーバーでしたが、この日はいきなり失点を喫してしまいます。

 1回裏、今季絶好調のニコラス・カステヤーノスにCFへの大きなソロHRを許し、0-1に。今季初失点、初被本塁打でした。カステヤーノスは今季早くも6号。アーロン・ジャッジと並んでいます。

 さらに中盤の4回裏には、昨シーズン49HRのユーへニオ・スアレスにも一発を浴び、0-2とリードを拡げられる展開に。スアレスは今季初HRです。

レッズ、タイラー・マーリーが6回1ヒッター

 この日、シェーン・ビーバーを苦しめたのは味方打線を徹底的に封じたレッズ先発のタイラー・マーリー。

 タイラー・マーリーの序盤3イニングは決して良くはなかったです。ただ、フォアボールなどで毎回ランナーを背負うも、打たれたヒットはオスカー・メルカドの1本のみ。

 これで並に乗ったのか、中盤の3イニングはいずれも三者凡退に斬ってとりました。タイラー・マーリーは6イニング、1ヒッター、スコアレス、与四球2、与死球1、奪三振6。この数字はむしろシェーン・ビーバーを上回るものでした。

レッズ、リレーに失敗 

 6回を終了し、2−0のスコアでレッズがリードという展開でしたが、シェーン・ビーバーの我慢の投球が身を結びました。

 7回表、レッズはペドロ・ストロップにスイッチ。これが裏目に出ました。ペドロ・ストロップはエラーと四球で2アウト満塁のピンチを作ったあと、セイザー・ヘルナンデスにラッキーな当たりの内野安打を打たれ1失点。ちょうど一塁手と投手と二塁手の間に転がる当たりでした。ジョーイ・ボットが処理するも、1Bベースカバーに入ったストロップが捕球ミス。これでスコアは1-2に。

 ここでペドロ・ストロップは降板。後を引き継いだのはルーカス・シムズでしたが、この流れを断ち切ることが出来ずに押し出し四球で失点1。

 これでゲームは2−2のタイスコアになりました。タイラー・マーリーが好投していただけにこれはレッズとしては悔しい展開に。

フランミル・レイエスが勝ち越しHR

 そして8回表のインディアンスの攻撃。レッズのマウンドはネイト・ジョーンズ。インディアンスは先頭のカルロス・サンタナが四球で歩き、まだ流れをキープ。

 つづくフランミル・レイエスは今季絶不調。ここは下手をするとダブルプレーで一気にレッズに流れが傾きそうな場面でもありました。しかし、フランミル・レイエスはこの打席は粘りました。6球目、シンカーを豪快に叩き、これがCF超えの2ランHRとなり、インディアンスが一気に4−2と勝ち越しに成功。

 フランミル・レイエスはこれでスランプ脱出と行きたいところですね。

インディアンスは好リレー

 シェーン・ビーバーは8回裏、2アウト後にジョーイ・ボットにシングルを打たれたところで交代。

 7.2イニングで被安打5、失点2、自責点2、与四球2、奪三振8、被本塁打2。

 ビーバー降板後は、期待のジェームズ・カリンチャックが打者一人を抑え、そして最終回はブラッド・ハンドが三者凡退に仕留め、インディアンスが4−2で逆転勝利をおさめたゲームでした。

 まさにシェーン・ビーバーが呼び込んだ逆転勝利と言っていいでしょう。

奪三振35!

 シェーン・ビーバーのこの試合以前の成績はご覧の通りです。

  • 7/24 (ロイヤルズ):6回、被安打4、無失点、与四球1、奪三振14!
  • 7/30 (ツインズ):8回、被安打3、無失点、与四球0、奪三振13

 2戦目はツインズを相手に13奪三振ですから、価値がありますね。

 奪三振は3戦合わせて35! SO 9はなんと14.5!開幕3試合で35奪三振はランディー・ジョンソンを抜き3位です。

 ファストボールは95mph平均で、際立って速い訳ではありませんが、伸びがあります。そしてあの縦に落ちるスライダーは非常に効果的。これを当てる打者は当分出てきそうにない、、、そんなふうに思わせる投球でした。

 次の投球も楽しみです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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