ホワイトソックスの動向は?
現地2021年7月9日、MLBはオールスター前の最後のシリーズに突入。現地11日をもって前半戦が終了となります。
現地2021年7月9日、オリオールズを12-1のスコアで破ったア・リーグ中地区首位のホワイトソックス。シーズン成績を52勝35敗で勝率を.598とし、44勝42敗の2位インディアンスに7.5ゲーム差をつけて独走状態。
しかし、心配はつきもので、トレードデッドラインで大きく動きそうです。
アダム・イートンをDFAに
驚いたのは、現地2021年7月7日に、OFのアダム・イートンをDFAにしたことです。2019年のプレーオフ・ヒーローの一人となったアダム・イートンは、特別なシーズンとなった2020年はナショナルズとの契約が残っていたため、ナショナルズでプレー。41試合で、打率.226、OBP .285、SLG .384、HR 4、RBI 17をマーク。
2021年はクラブ・オプションが$10.5Mの残っていたものの、ナショナルズはこれを拒否。FAとなりました。
そして2020年のウィンター・ミーティング期間中、ホワイトソックスが1年/総額$7M(2021)で獲得。2022年は$8.5Mクラブオプション( $1Mバイアウト)がついていました。
イーロイ、ロバートが大怪我
ホワイトソックスが緊急事態に陥ったのは、そもそもは外野の2人の有望選手の怪我による離脱。イーロイ・ヒメネスは現地2021年3月24日のカクタス・リーグで大胸筋を断裂。
ルイス・ロバートはシーズン開幕後、1ヶ月が経過した現地2021年5月2日に、右股関節屈筋を断裂。復帰まで12-16週間と言われました。
最新情報では、イーロイ・ヒメネスは現地2021年7月9日、リハビリをスタートさせました。ルイス・ロバートは怪我を発症した時点ではシーズン・エンディングと見られていて、更新情報はまだ入っていません。イーロイがゆとりをもった復帰スケジュールではシーズン終了に間に合うかどうか。
そんな中、頼りにされたのがベテランOFのアダム・イートン。打撃力もさることながら、守備にはやはり安定感があります。少なくとも彼が守っていれば、そこで大きなミスは考えられません。
しかし、強力なプロスペクト2人を欠いたホワイトソックスはやはり打撃力がダウン。ところがアダム・イートンは打撃で数字がついてこなかったのです。
アダム・イートン、打撃が伸びず、DFA
アダム・イートンがDFAとなった理由が打撃の数字。今季は58試合に出場し、打率.201、OBP .298、SLG .344、OPSは.642。OPS+は78。HRは5、二塁打は8。
メジャーの厳しいところですが、とにかく打撃陣は打たないと生き残れません。これが一時的な数字の悪化だったとしても、きびしく見られるのが通例。アダム・イートンはDFAとなったのでした。おそらく、このままFAとなるでしょう。
アダム・エンゲルが復帰
アダム・イートンがDFAとなったことでホワイトソックスは外野にはアダム・エンゲルを10 Day ILから復帰させました。アダム・エンゲルは6月22日に、右足のハムストリングスを傷めて欠場していました。
OFはアダム・エンゲルが機能
そのアダム・エンゲルが現地2021年7月9日のオリオールズ戦で、HRも放ちまずは機能しています。ホワイトソックスはシーズン途中で補強したビリー・ハミルトン、ブライアン・グッドウィンがいい働きを見せており、LFはルーキーのアンドリュー・ボーンを起用してなんとか外野は回せています。
ヤズマニ・グランダールが膝を手術
外野はフル機能ではなくとも、なんとかなりそうな目安のついたホワイトソックスですが、今度は正捕手のヤズマニ・グランダールが現地5日のツインズ戦で膝を負傷。右膝の腱を断裂し、7日に手術を行いました。
そして復帰のタイムスケジュールが出て、4週から6週。1ヶ月から1ヶ月半ですから、8月半ばくらいまでは欠場ということに。
ヤーミンがいる?
では、今季ようやく日の目を見て、センセーショナルな活躍を見せていたヤーミン・メルセデスが捕手だから、彼を起用すれば?というところでしたが、ホワイトソックスはすでに現地2日にヤーミン・メルセデスをトリプルAに落としています。
ヤーミン、6月は大失速
ヤーミン・メルセデスはシーズン開始38試合で、打率.368、OBP .417、SLG .571という素晴らしい成績を残しました。
しかし、6月は大失速。18試合で打率.159、OBP .221、SLG .190と壊滅的な数字となり、現地2日にトリプルAにオプションされたのでした。
ヤーミンのロスターの穴は、ジェイク・バーガーが埋めることに。ジェイク・バーガーはフューチャーゲームにも選ばれていたのですが、昇格によりキャンセルに。
捕手の枠には現地6日、トリプルAからセビー・ザバラを上げることで埋めました。
CWS、7月は5割ライン
まだ7月初旬ですが、ホワイトソックスの現地2021年7月8日までの成績は4勝3敗。5月に19勝10敗と快調だった成績は、6月は14勝11敗。やはり戦力ダウンの影響は出ていると首脳陣は判断している模様。強いので5割は上回ってはいます。
TDLで大きく動く
よって、ホワイトソックスは今月末が期限とされているトレードデッドラインに向けて、大きく動きそうです。やはりバットはほしいでしょうね。
カブスが売りモードに
まだどうなるかわかりませんが、トレード界隈ではカブスが現地2021年7月9日、売りモードに入ることに決まったともっぱらの噂。
レウリー・ガルシアをうまく起用
SSのティム・アンダーソンを筆頭に、ヨアン・モンカダ、ホセ・アブレイユ、レウリー・ガルシアと内野は強いままのホワイトソックス。カブスはクリス・ブライアント、アンソニー・リッゾそしてハビアー・バイエスがこのTDLで動くかもしないと噂されています。
バットを優先なら、ユーティリティーのレウリー・ガルシアをOFに起用し、内野にカブスの三遊間のうちどちらかを入れるか??
あるいは売りモードとされているツインズのネルソン・クルーズをDHで獲得するか?はたまた、まだ売りモードになるかどうかは決まっていないナショナルズからいいバットを獲得するのか?
非常に注目のクラブとなっています。ここ数週間のホワイトソックスの状況にご注目を。
お読みいただき、ありがとうございました。
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