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【MLBレコード2021】タイガースの右腕、スペンサー・ターンブルがノーヒッターを達成

キャリア初CG、SOがノーヒッター

 現地2021年5月18日(火)、MLBファンが大谷選手に夢中になっている中、同じ西海岸のゲームで素晴らしい記録が生まれました。

 デトロイト・タイガースの右腕、スペンサー・ターンブル(Spencer Turnbull)が、シアトルのT-Mobileパークでマリナーズ相手にノーヒットノーランを達成しました!ターンブルはキャリア初完投(CG: Complete Game)が、初シャットアウト(SO: Shut Out)であり、初ノーヒットノーランにもなりました。

Congratulations!

2021シーズン早くも5度目

 2021シーズンのノーヒットノーランはこれで5度目です(ダブルヘッダーゆえに7イニングでのノーヒットノーラン達成となったマディソン・バンガーナーはここではカウントせず)。

【2021シーズンのノーヒットノーラン達成】

  1. ジョー・マスグローブ (SDP) : 現地2021年4月9日 @ TEX
  2. カルロス・ロドン(CWS): 現地2021年4月14日 vs CLE
  3. ジョン・ミーンズ(BAL): 現地2021年5月5日 @SEA
  4. ウェイド・マイリー(CIN): 現地2021年5月7日 @CLE
  5. スペンサー・ターンブル(DET): 現地2021年5月18日 @SEA

参考:マディソン・バンガーナー(ARI): 現地2021年4月25日 @ATL

2021は最多ノーヒッターのシーズンとなるか?

 なお、カレンダー通りの5月18日までに5度もノーヒットノーランを達成したシーズンは1917年のみ。もうすこしわかりやすい指標で行けば、シングル・シーズンでの最多は8度で、1884年。これは古すぎるので、1900年以降の近代野球で行きますと、7度が最高で、1990、1991、2012、2015年の4シーズンで達成しています。今季はこの7度の壁を超えるかもしれませんね。もし、バンガーナーの7イニングも入れていれば、あと1度で達成というすごいペースです。

タイガース史上8人目

 そして伝統あるデトロイト・タイガース史上、8人目のノーヒットノーラン達成となりました。1人目のジョージ・マリンから2人目のバージャル・トラクスまでなんと40年も空いています。伝統あるクラブはこの隔たりの年月が恐ろしいですね。すごい歴史です。そして今回のターンブルの達成は、ジャスティン・バーランダーの2度めのノーヒットノーランから実に10年ぶり。

【デトロイト・タイガース歴代ノーヒッター】

  1. ジョージ・マリン(George Mullin): 1912/7/4 vs STL
  2. バージャル・トラクス(Virgil Trucks): 1952/5/15 vs WAS(セネターズ)
  3. バージャル・トラクス(Virgil Trucks): 1952/8/25 vs NYY
  4. ジム・バニング(Jim Bunning) : 1958/7/20 vs BOS(レッドソックス)
  5. ジャック・モリス(Jack Morris):1984/4/7 vs CWS
  6. ジャスティン・バーランダー(Justin Verlander) : 2007/6/12 vs MIL
  7. ジャスティン・バーランダー(Justin Verlander) : 2011/5/7 vs TOR
  8. スペンサー・ターンブル(Spencer Turnbull) : 2021/5/18

2019年、涙の3勝17敗

 スペンサー・ターンブルは、1992年9月18日生まれの28才。2014年アマチュア・ドラフトのタイガースの2巡目指名でプロ入り。2015年にクラスAで11勝3敗、ERA 3.01を上げたものの、2016年、2017年は伸び悩み、デビューは2018年で25才のシーズンでした。

ローテーションとして機能したことが災い

 そして2019シーズン、スペンサー・ターンブルはローテーションとして機能。30試合に先発し、148.1イニングを投げました。しかし、これがかえって災いし、3勝17敗、ERA 4.61という成績に。

 ただ、この年のデトロイト・タイガースは47勝114敗。スペンサー・ターンブルだけでなく、ほかの投手もかなり厳しい成績となりました。

  • マシュー・ボイド: 9勝12敗
  • ダニエル・ノリス:3勝13敗
  • ジョーダン・ジマーマン: 1勝13敗

 唯一よかったのはクローザーのシェーン・グリーンの38試合、ERA 1.18くらいです。そのシェーン・グリーンもトレードデッドラインでブレーブスに移籍し、デトロイト・タイガースの厳しいシーズンは終わりました。

2020シーズンは4勝4敗

 そして翌2020シーズンは11試合に先発し、4勝4敗、ERA 3.97と、なんとか前年を挽回。

2021シーズンはCOVID ILスタート

 今季はスプリング・トレーニングでCOVID-19に感染。ILからスタートとなり、シーズンデビューは4月21日のパイレーツとのダブルヘッダーのGame2から。

 以降、このノーヒットノーランのゲームを含め、6試合で3勝2敗、ERA 2.88、HR 9は0.3、BB 9は2.1、SO 9は8.1。

4シームを軸

 4シームがMid-90、シンカーもそれくらい。スライダー、カーブ、チェンジアップを投げます。軸はあくまでも4シームで、投球の40%近く。そして独特のリズム感のフォームが特徴ですね。一度グラブを止めてしまうような動きが入り、通常ならそこで腕に力が入ってリリース時に一気に力が集中できなさそうなのですが、タイミングを外す役割もあるのかもしれませんね。

9回117球、9 SO

 この日のスペンサー・ターンブルは、9回を投げ、117球、2 BB、9 SO。ファストボールを50球投げて、30スイングさせ、そのうち空振りが12。Mid-90の球速で、ファストボールが多かったのに、ノーヒットノーランを達成するとはやはり変化球も効果的に使ったということが出ていますね。

ゲームは5-0のスコアでタイガースが勝ちました。

マリナーズ、5月2度めのノーノー

 さて、マリナーズですが、今月2度めのノーヒットノーランを食らうことに。インディアンスも30日以内に2度のノーヒットノーランを決められましたが、打率下位の2クラブが同じような目にあいました。

 ここのところ、タイガースはリビルド失敗と言われたりしておりましたが、今回のターンブルのノーヒットノーランは少なくとも若いタレントあふれる投手達を刺激したのではないかと思います。あとはミゲル・カブレラが少し上がってくれば楽になるのですが。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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