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【MLB移籍2021】レッドソックス、ブルペンのアップグレードにヤンキースからアダム・オッタビーノを獲得

BOS & NYY間の久々のトレード

 現地2021年1月25日、驚きましたね!レッドソックスはまだブルペンの補強が終わっていないものの、まさかライバルのヤンキースからそれを実現するとは夢にも思いませんでした。

オッタビーノのブルックリン生まれ

 しかも、今回のトレードで動くことになったアダム・オッタビーノ(Adam Ottavino )はブルックリン育ちで、言わばニューヨーク・ネイティブ。2年前の2019年1月、ヤンキースとのディールが決まった際、地元への凱旋ということでかなり喜んでいた記憶がありました。

 トレードは野球選手にとって「求められている」という点でビジネスであり、そこに私情は関係ないのですが、まさか契約期間も残っているオッタビーノが動くとは思ってもみませんでした。

トレード概要

 今回動く選手は以下の通りです。今のところ、決定しているのはヤンキースからレッドソックスに移る二人のみです。

【レッドソックスGet】

  • アダム・オッタビーノ(Adam Ottavino /35)RHP
  • フランク・ヘルマン( Frank German /23) RHP
  • $0.85M キャッシュ

【ヤンキースGet】

  • PTBNL(Player To Be Named Later:後日指名)
  • 金銭

 レッドソックスはアダム・オッタビーノとともにプロペクト右腕も獲得しています。

2014年TDLのスティーブン・ドリュー以来

 さて、レッドソックスとヤンキースとの間でトレードが実現したのは2014年のトレードデッドライン以来、実に7年ぶりの出来事です。この時、レッドソックスからは2013年のWSチャンプにも貢献したSSのスティーブン・ドリューが動き、ヤンキースからは2B/3B/LFのケリー・ジョンソンが動きました。

エルズベリーはFAでのディール

 ちなみにジャコビー・エルズベリーがヤンキース入りとなったのは、2013年10月にFAになったがゆえの契約でした。よってトレードとはまた違うので上記の計算には入っていません。

需要と贅沢税

 めったに成立しない両クラブによるトレードですが、今回それが実現したのはレッドソックス側のブルペンアップグレードの需要とヤンキース側の贅沢税対策という双方の内部事情がマッチして実現したと言っていいでしょう。

レッドソックスのブルペン需要

 双方の今オフのトランザクションに関しては下記のリンク記事をご参照ください。

 投手全体の補強が必要だったレッドソックスは、今オフの目立ったディールとなるとスターター候補のマット・アンドリーズとギャレット・リチャーズのみ。

 ブルペンの補強はマイナーディールのみで、今のところのクローザー・ロールはマット・バーンズ。セットアップはダーウィンゾン・ヘルナンデスを筆頭に、ライアン・ブレイジャー、ジョシュ・テイラー、コルテン・ブルーワー、フィリップ・バスケスといったところ。

 もう1人か2人ほど、ブルペンの補強に着手したいというところでした。そこに今回のディール成立です。

ヤンキースの贅沢税

 2020年の贅沢税上のサラリーが基準額の$208Mを$57M以上超えて$239Mとなったヤンキースは2021年は、基準額の$210Mを死守したい構えです。

 D.J. ルメイヒューのディール決定の記事で書かせていただいたのですが、ヤンキースの2021年の高額サラリーはご覧の通り。

【2021ヤンキース AAV】

  • ゲリット・コール:$36M
  • ジャンカルロ・スタントン: $29M
  • アロルディス・チャップマン: $16M
  • D.J. ルメイヒュー: $15M
  • ザック・ブリットン: $13M
  • コーリー・クルーバー: $11M
  • アーロン・ヒックス: $10.785M
  • アーロン・ジャッジ:$10.175M
  • ルイス・セベリーノ: $10M
  • ゲイリー・サンチェス:$6.35M
  • ジェイムソン・タイヨン:$2.25  など(途中省略しています) 

 これに加え、MLSが0から3年のプレーヤーの分を$4.9Mから$5Mを加えると$199M。

 アダム・オッタビーノが$9Mあったので、彼の分が入っていればもうすでに$210Mにヒットしていた状況でした。

 よって、今回のトレードはそのスペースを約$9Mから$10M空けるために実現させたもののようです。

レッドソックスの贅沢税

 ついでにレッドソックスの贅沢税の状況を見て見ると、以下の通りです。

  • クリス・セール:$25.6M
  • ザンダー・ボガーツ:$20M
  • J.D.マルチネス:$22M
  • ネイサン・イオバルディ:$17M
  • ダスティン・ペドロイア:$13.75M
  • ギャレット・リチャーズ: $10M
  • アダム・オッタビーノ:$9M
  • エドゥアルド・ロドリゲス:$8.3M
  • エンリケ・ヘルナンデス:$7M
  • アンドリュー・ベニンテンディ:$5M
  • クリスチャン・バスケス:$4.5M
  • ラファエル・デバース: $4.575M  など(途中省略)

 MLS0年から3年の選手分を仮に$5M程度とすると、現時点での40manの贅沢上の総額は$201Mです。

 $5Mのアンドリュー・ベニンテンディが噂になるわけですね。

 最後に簡単にプロフィールを記載したいと思います。

アダム・オッタビーノとは 

 アダム・オッタビーノは今季35才のシーズン。もともとは2006年のカージナルスの1巡目指名の投手です。

 デビューはカージナルス時代の2010年。もともとはスターターとして期待されていましたが、デビューイヤーの後半にショルダーイシューを伴い、DL入りに。翌年の2011年はマイナーでフルシーズンを過ごしました。

ロッキーズ入りが転機に

 2012年春にマイナーへアウトライトとなったところをロッキーズがウェーバーでクレームオフ。これが結果的によい転機となりました。

 2012年、ロッキーズに移籍して以降、リリーバーとして本領を発揮。いきなり53試合に登板。その後、2014年までの3年間はリリーバーとしてフル稼働し、特に2014年には75試合に登板。

 しかし、その無理がたたってか、2015年夏にエルボー・イシューを発症。結局、トミー・ジョン手術を行うことに。

 復帰したのは2016年7月。その後もリリーバーとして活躍。2018年は75試合に登板しました。

 その年のオフにFA資格を得て、ヤンキースとディール成立。

 ヤンキース1年目の2019年は73試合に登板して、ERAがなんと1.90をマーク。

 2020年は24試合で、ERA 5.89。

横に動かす投手

 シンカー、3シームのファストボール系と、カット、チェンジアップ、スライダーを駆使。ビデオゲームのように曲がるスライダーは有名ですが、チェンジアップも良い投手です。ベロシティーはだんだん落ちてはいます。2017年の4シームのアベレージは96.7mphをマークしましたが、だんだん落ちてきて、2020年は4シームで92.8mph、シンカーで93.4mph。

 2019年、ハードヒットパーセンテージが29.3%だったのに対し、2020年は50%とかなり悪化している点はやや気になるところです。2020年は特別なシーズンだっただけに2021年が真の現在位置を知る機会となるシーズンになるかもしれません。

フランク・ヘルマンとは

 レッドソックスに移籍するもうひとりの投手は、23才のフランク・ヘルマン。2018年ヤンキース4巡目指名の右腕です。

 アマチュア時代のノース・フロリダ大ではNCAAのディビジョン1で投げ、ファイナルイヤーとなった2018年には8勝3敗、ERA1.58をマーク。

 プロ入り後、2019年にはシングルAアドバンスにも昇格。そこでは15スタートで4勝4敗、ERA 3.79。

 ファストボールのベロシティーは平均94-96mph、MAX 98mphとパワーアーム。シングルAアドバンストではSO9で9.7、BB 9は4.1。

 コントロールとスライダーにまだ伸びしろがあると言われている投手。早めにデビューしそうです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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