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【MLB2021】レッドソックスの監督探しはアレックス・コーラに決定!候補者だったノン・コーラの4名のキャリアも面白い!

2020年1月に辞任後、改めて再建を託す

 現地2020年11月6日、レッドソックスのマネジリアル・サーチに終止符が打たれました。新監督は2020年1月にサインスティーリング・スティーリング・スキャンダルで現場の要職にあったということでけじめをつけるという意味で解雇となったアレックス・コーラの再任となりました。

 解雇となった経緯は下記の記事にも記載してあります。当時、レッドソックスは最高幹部である主オーナーのジョン・ヘンリー氏、取締役会長という地位といえるチェアマンのトム・ワーナー氏、CEOのサム・ケネディー氏、そしてアレックス・コーラ監督が膝を交えて話し合い。世界一への貢献を惜しみつつもけじめをつける意味でコーラ監督の解雇としたのでした。

2020年は投手陣が崩壊。24勝36敗でア・リーグ・イーストの最下位となったレッドソックスはアツい男に再建を委ねることになりました。

サム・ファルドとアレックス・コーラに絞られた

 レッドソックスの監督探しですが、アレックス・コーラに決定する前に、サム・ファルドとの2名に絞られ、さらにその前はジェームス・ローソン(James Rowson)、ドン・ケリー(Don Kelly)、カルロス・メンドーサ(Carlos Mendoza)を加えた5名で考慮していました。

 コーラ監督はすでに有名なので、他の4名について記載したいと思います。これがなかなかおもしろい人材ばかりだったのです!!

候補3)ジェームス・ローソン/MIA ベンチコーチ

 まずジェームス・ローソンですが、年齢は44才。1994年のドラフトでマリナーズから9巡目指名を受け、プロ入り。しかし、現役時代はメジャーに上がることはありませんでした。外野手でした。マリナーズ、ヤンキースのマイナーでプレー。クラスA+が最高のレベルで、現役最後の1998年は独立リーグでプレー。

 現役引退後はヤンキースのマイナーで6年間、ヒッティング・コーディネーターと立場で若手に指導。2013年にカブスのマイナーで同職を経験。1年後、再びヤンキースのマイナーの同職に準じ、2017年にはついにツインズのヒッティング・コーチとしてメジャーへ。そして2020年からマーリンズのベンチコーチという要職まで務めている人です(現地2020年11月6日時点もそうです)。マーリンズの現場のNO2ですね。今季、マーリンズが躍進したことで注目された人材です。

候補4)ドン・ケリー/PITベンチコーチ

 ドン・ケリーの現役を知っている人はまあまあいるのではないかと思います。年齢は40才。ドラフトは2001年のタイガースの8巡目指名。しかし、デビューは2007年、パイレーツで果たしています。その後、2009年から2014年までタイガースで過ごし、2015年から2016年はマーリンズに所属。

 デトロイト・タイガースの黄金時代にユーティリティとして活躍した選手ですね。ただ、あまり打っている記憶はなかったです。キャリア9シーズンで252安打でした。

 現役引退後、2017年にタイガースのスカウトと選手開発のポジションに就任。同年オフにメジャーのスカウトに昇格。そして2018年11月、アストロズの1Bコーチへ就任。2019年12月にパイレーツのベンチコーチに就任しました。

候補5)カルロス・メンドーサ/NYYベンチコーチ

 カルロス・メンドーサは1979年11月27日生まれの40才。フルネームはCarlos Enrique Mendoza。現役時代はメジャーに上がることなく、1997年から2009年までマイナーで過ごしました。ジャイアンツのマイナー、独立リーグ、ヤンキースのマイナーでプレー。トリプルAまで経験。

 2009年、スターテン・アイランド・ヤンキース(クラスAショートシーズン)のコーチに就任。2010年、ヤンキースのクラスA、チャールストン・リバードッグスのコーチに。2011年にはルーキー・リーグのGCLヤンキース(GCL:ガルフコースト)の監督に就任。2012年には再びリバードックスに監督として復帰、シーズン終了後、ヤンキースのディフェンシブ・インストラクターに。

 2017年終了後、ヤンキース(メジャー)のインフィールド・コーチに。そして2019年11月にヤンキースのベンチコーチに就任。今季のヤンキース・ベンチの頭脳だった人ですね。

【大人気】候補2)サム・ファルド/PHI フロント・オフィス

 順番が前後しましたが、サム・ファルド(Sam Fuld)についてです。11月20日の誕生日で39才となる若い候補でした。選手として2007年にカブスでメジャーデビュー。レイズ、アスレチックス、ツインズ、アスレチックスと渡り歩き、2015年がメジャーでの最後のシーズンとなっており、2016年終了後に現役を引退しています。

 2017年、サム・ファルドはフィリーズでゲーブ・キャプラーのほぼ右腕のような存在でした。メジャーリーグ・プレーヤー・インフォメーション・コーディネーターというポジションで選手、コーチ、監督、フロントオフィスの間を密接に動き、言ってみればゲームでの分析、将来の選手獲得プランなどベースボール・オペレーションのすべての動きを影から支援していた存在。

 要職ゆえ、2018年終了後はブルージェイズ、レンジャーズから監督のオファーが来たほど。2018年終了後はパイレーツ、カブス、メッツ、ジャイアンツ、フィリーズの監督候補として名前が上がりました。

 2020年11月現在、サム・ファルドはフィリーズのDirector, Integrative Baseball Performanceというフロント・オフィスのポジションにおります。

 なお、2020年7月14日、サマーキャンプのエキシビション・ゲームでCFとして守りました。

 そしてサム・ファルドは近々どこかの監督に就任するのは間違いないところです。このままだとフィリーズの次期政権かなとも思います。

ハイム・ブルームはサム・ファルド推しだった?

 色々なソースを見てみても、ハイム・ブルーム・ベースボールオペレーション社長はサム・ファルドを推していたようですね。ふたりともレイズにおりましたし、旧知の仲だったようです。

現場はコーラを求めた?

 最終的に決めたのはハイム・ブルームも含めたフロント・オフィスでしたが、現場はアレックス・コーラが大好きだったようです。

 ザンダー・ボガーツなどはコーラの復帰を熱望していたようです。エドゥアルド・ロドリゲス、ラファエル・デバース、J.D.マルチネス、クリスチャン・バスケスらも同様です。

 2020年、どこかフィールドで他人事のように見えたボストンの面々はこのような背景があったのか?などと今更ながら思った次第です。

 コーラも今回の復帰は普通ではあり得ないことで、しっかりやっていくと決断しているようです。

ペドロイア、投手整備

 オフに入り、去就が注目されているダスティン・ペドロイアについては何度かインタビューしたようですが、まだ結論は出ていません。おそらく今オフ中に結論を出すでしょう。大功労者ですから無下に扱えないところでことが進んでいませんでした。ペドロイアの契約は8年/$110M (2014-21)です。2021年は$12M。

 また、タナー・ハウクなどいい右腕も出てきたことから、ニック・ピベッタを含め投手陣の整備も必要です。クリス・セールの手術は2020年3月でしたから、少なくとも2021年前半の復帰は難しいでしょうから、今オフはFAで投手を獲得すると思われます。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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