スポンサーリンク

【MLB移籍2020】動く捕手市場!スティーブン・ボートはDバックス、ダスティン・ガーノーはアストロズへ

捕手市場はハイペース

 2019年オフはFAの捕手のディールがいいペースで決まっていますね。ヤズマニ・グランダールのホワイトソックス入り、トラビス・ダーノーのブレーブス入りに続き、現地2019年11月26日には二人のFA捕手のディールが決まりました。

SFGのスティーブン・ボートはDバックスへ

 まずはジャイアンツからFAとなっていた35才のベテラン・キャッチャー、スティーブン・ボート(Stephen Vogt: 左打ち)ですが、Dバックスと1年/$3M(2020)のディールが決まりました。

 スティーブン・ボートは2019シーズンはジャイアンツとマイナーディールからのスタートでしたから、良い契約となって何よりです。

契約内容

 契約は1年/$3M(2020)に加えて2021年はべスティング・オプションが設定されており、達成する成績の詳細は明らかになっていませんが、最大で$7Mという良い条件となっています。

Dバックス、大盤振る舞い

 Dバックスには正捕手がおります。24才のカーソン・ケリー(Carson Kelly:右打ち)で、2019年は111試合に出場。打率.245、OBP .348、SLG .478、HR 18、RBI 47、BB 48、OPS + 112という成績を上げました。

 スティーブン・ボートはあくまでバックアップ起用ということになるのですが、バックアップの捕手に3MとはDバックスにしてはかなり大盤振る舞いに思いました。

アレックス・アビーラの移籍は決定的 

 その理由は経験十分のアレックス・アビーラ(Alex Avila: 左打ち)が今オフFAとなっているのですが、彼の離脱はもう決定的ということになったと考えていいと思います。

2019年のボート 

  マイナー契約からのスタートとなった2019年のスティーブン・ボートですが、5月1日にはメージャーへ昇格。99試合に出場し、打率.263、OBP.314、SLG .490、HR 10、RBI 40、BB 20、SO 66、盗塁3、OPS+ 111、WAR 1.2という好成績となりました。

ポージーと仕事をシェア

 守備でも活躍しており、99試合出場のうち先発マスクでフル出場が48試合。途中で交代するも6イニング以上守った試合が8試合。ゲーム途中からのフィニッシュまでの出場が43試合を数えます。

 では正捕手のバスター・ポージーがどれくらいマスクをかぶっていたかといいますと、114試合に出場したうち、フル出場が87試合。ゲームスタートから5イニング以上守ったゲームが14試合。途中出場が13試合。この途中出場には代打のみの出場も含まれています。

 ちなみにポージーの87試合のフル出場の中には延長ゲームのフル出場が8試合も含まれており、最長は7月18日のメッツ戦で16回のマラソンゲームでフルにマスクをかぶっていたのでした。

 スティーブン・ボートはもうポージーと仕事を十二分にシェアしていたという状態でした。

 2019シーズンのCS%(捕殺率)は17%。リーグ平均が26%でしたからちょっと低かったですね。

 捕手なので数字はパッとしませんが、彼の左打席はかなり定評があります。完全にプルヒッターです。

 もう一人、ディールが決まっています。こちらもバックアップでの起用が見込まれる捕手です。

ダスティン・ガーノーがアストロズへ

 アストロズがダスティン・ガーノー(Dustin Garneau)と1年 0.65Mプラスボーナス 0.75Mでサインしています。

ルクロイの脳震とう後にホームを守る 

 ダスティン・ガーノーは2019シーズン、バックアップ捕手として主にエンゼルスでプレー。特にジョナサン・ルクロイが現地2019年7月8日のアストロズ戦でジェイク・マリスニックからホームコリジョンのタックルを受けて脳震とうで戦列を離れた後、ホームを守りました。

 しかし、エンゼルスはトレードデッドラインでアストロズからマックス・スタッシを獲得。ジョナサン・ルクロイとダスティン・ガーノーをDFAとしたのでした。

 その後、ルクロイはカブスへ、ガーノーはアスレチックスへ移籍。ガーノーは8月半ばにアスレチックスからもDFAとなっていて、その後はアスレチックスのマイナーでシーズン終了まで過ごし、10月にFAとなっていたのでした。

 マックス・スタッシはエンゼルス移籍後、打率 .071、OBP .163、SLG .071という壊滅的な数字でしたので、ガーノーをDFAにしたことは早計だったと思います。

2019年のガーノー 

 2019年のガーノーの成績はエンゼルスとアスレチックスを合わせて35試合、打率.244、OBP .350、SLG .407、HR 3、RBI 14、WAR 0.9という成績でした。

アストロズでもバックアップ・ロール

 アストロズはロビンソン・チリノス、マーティン・マルドナードの二人の一線級の捕手がともにFA。ガーノーはアストロズでもバックアップ・ロールでの起用が見込まれます。どちらの捕手が残るかは注目しています。とくに今アストロズはサイン・スティーリングの問題で大変なことになっていますので、ひょっとしたら、チリノスはFAで売れないかもわかりません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2024FA】ブルワーズがウェイド・マイリーと再契約へ!1年/8.5Mドル保証でサイン
【MLB移籍2024】ブレーブスがマリナーズからジャレッド・ケルニック、マルコ・ゴンザレスをトレードで獲得
【MLB2024FA】ドジャース、ジョー・ケリーと再契約!1年契約で合意
【MLB制度】クオリファイング・オファー(QO)結果判明後の補償とペナルティーについて(CBA 2022-26)
【MLB制度】贅沢税とは(2022-26 CBA 版)
【MLB2024】メッツ、格安でジョーイ・ウェンドルを獲得!
【MLB2024】メッツ、ルイス・セベリーノを獲得!1年契約で合意
[MLB2024]ベイスターズ今永投手もポスティング開始へ!WBCファイナルの米国戦に先発!
【MLB2024FA】ドジャースがジェイソン・ヘイワードと再契約!テオスカー・ヘルナンデスは諦めたか??
【MLB移籍2024】ツインズからFAのソニー・グレイはカージナルスと3年契約でサイン
【MLB移籍/FA 2024】タイガース、前田健太投手と2年/24Mドルでサイン!
【MLB2023】WS制覇のレンジャーズ、ポストシーズン・シェアを気前よく分配!
【MLB2024】交渉申し込み殺到中の山本由伸投手のポスティング・プロセスを改めて
【MLBトレード2024】Dバックス、マリナーズからユーヘイニオ・スアレスを獲得!
【MLB2024FA】ホワイソックスがSSにポール・デヨングを獲得!
【MLB2024FA】カージナルス、カイル・ギブソンと1年/12Mドルでサイン
【MLB2024FA】ランス・リン、カージナルスと1年/11Mドル保証で契約
【MLB2024FA】フィリーズ、アーロン・ノラとの再契約に成功!7年/172Mドル!
【MLB FA】2024シーズンに向けたクラブ別主要FAプレーヤーリスト(更新あり)
【MLBジャージ】Dバックスが2024シーズンに向け新デザインを披露!
【MLB】2024シーズンに向けたノンテンダー・デッドラインが到来。MILのB・ウッドラフらがノンテンダーFAに
【MLBトレード2024】ブレーブスがマイケル・ソロカを出してアーロン・バマーを獲得!
【MLB2023】ブレーブスのロナルド・アクーニャ・Jr.が満票でNL MVPを受賞!輝いた40-70!
【MLB2023】大谷選手がAL MVPに輝く!2021年に次ぎ2度目!しかも2度とも満票での受賞!
【MLB2023】サイ・ヤング賞はALがゲリット・コール、NLはブレイク・スネルに決定!
【MLB 2024 契約】”ルール5”に向けた40manロスターのデッドラインが到来!CLEのカル・クアントリルらがDFAに
【MLB2023】MOYはO’sのブランドン・ハイド監督とMIAのスキップ・シューメーカー監督が受賞!
【MLB2023】ROYはO’sのガナー・ヘンダーソン、Dバックスのコービン・キャロルに決定!ともに満票での受賞
【MLB2024】アストロズの新監督はベンチコーチのジョー・エスパーダに決定! 順当な人事に
【MLBプロスペクト】2023 AFL MVPはパドレスのジェイコブ・マーシー(Jakob Marsee)が受賞
タイトルとURLをコピーしました