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【MLB 移籍 2023】カブス、FAのトレイ・マンシーニと2年契約で合意!打撃の厚みが増す!

打線に厚みをもたらす補強

 現地2023年1月14日、今オフにアストロズから初FAとなり、ここまで未契約で残っていたトレイ・マンシーニ(Trey Mancini)のディールが大筋で成立。シカゴ・カブスに決まりました。

 現在は、フィジカル・チェックを含めてペンディングとなっています。

契約内容

 トレイ・マンシーニとシカゴ・カブスが合意した内容は以下の通り。

  • 2年/$14M保証(2023-2024)
    • 2023年に350PA達成なら、シーズン終了後にオプトアウト可
    • PAに応じたパファーマンス・ボーナスが年$7M x 2年

 今回が初FAとなったトレイ・マンシーニはショート・タームでの合意内容となりました。しかし、長期契約を目論んでいるようで、1年後にオプトアウト可の条件を引き出しました。

トレイ・マンシーニとは

 トレイ・マンシーニと言えば、元はオリオールズの看板選手。1992年3月18日生まれで、2023シーズン開幕時には31才となっています。守備はOF、1B、DH。右投げ右打ちです。

マイナーでヒットを量産

 2013年のアマチュア・ドラフトでオリオールズの8巡目指名としてプロ入り。フロリダ州の高校卒業後は、ノートルダム大学に進学。例によって3年生の時に指名を受けてのプロ入りです。

 プロ入り後はルーキー・リーグを経ずにいきなりクラスAマイナスに所属し、打率.328を残す好スタートを切りました。

 2014年にはクラスAとクラスAプラスに所属し、プロとしてフルシーズン、137試合に出場。両レベルで154安打を放ち、打率.284、OBP .326、SLG .409、HR 10、二塁打 32、RBI 82をマーク。

 2015年にはクラスAプラスで開幕し、AAに昇格。特にAAでは84試合で、打率.359をマーク。このシーズンは両レベルを併せて182安打も放っています。

 2016年にはAAで開幕を迎え、すぐにAAAに昇格。AAAでは125試合で135安打を放ち、打率.280、OBP .349、SLG .427、13 HR、54 RBIと各レベルを攻略して上がってきたような成績を残しています。

 そして2016年終盤の9月16日にメジャーに昇格。このシーズンはまずはメジャーのレベルを確かめるべく、5試合のみの出場でしたが、14-5、3HRといきなりその力を見せつけてシーズン終了となっております。

2017 ROY 3位

 2017年、ルーキー・ステータスを維持した彼は、147試合に出場。いきなり159安打を放ち、打率.293、OBP .338、SLG .488、HR 24、RBI 78をマークし、ROYの投票で3位に入る活躍を見せ、このセンセーショナルな活躍で一躍オリオールズのスターへと駆け上がっていった印象です。ちなみに2017年にROYを獲得したのは52HRのアーロン・ジャッジで、2位は左右の打席の違いはあれど、同じくエリートOFでデビューしたレッドソックスのアンドリュー・ベニンテンディーでした。

 2018年、2019年とオリオールズは低迷しましたが、マンシーニは結果を出し続けました。この2シーズンの成績は、打率.267、OBP .332、SLG.476、59 HR、155 RBIでOPS+が116。

2020年3月に悪性腫瘍除去手術

 スター選手への階段を歩んでいたトレイ・マンシーニに予期せぬ出来事が起こったのは2020年3月のこと。この頃は、スプリング・トレーニングが中止となり、さて開幕はどうなるのか?という段階の頃で、シーズンが行われるのかさえ見えない時期でした。

 そんな時に結腸に悪性腫瘍が出来、それを切除する手術を行ったのでした。

 このシーズンは7月24日に開幕となり、60試合の短縮シーズンになりましたが、トレイ・マンシーニには上述の理由でシーズンを全休することにしたのでした。

2021年に復帰

 迎えた2021シーズンは開幕戦から元気に出場。マンシーニは前半を打率.256、OBP .332、SLG .460、HR 16、RBI 55で過ごし、良い活躍を見せるも残念ながらオールスターには選ばれず。ただ、前日のHRダービーには招待され、ファイナルまで進みました。

 2021シーズンは、147試合に出場し、142安打を放って打率.255、OBP .326、SLG .432、HR 21、RBI 71をマーク。オフにはカムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのでした。

2022年のTDLでHOUへ

 2020シーズンを全休したトレイ・マンシーニは2022年がFA前の最後の1年ということに。このシーズンで結果を出せば、FAでラグジュアリー・コントラクトを得ることも可ということで、前半は素晴らしい数字を残しました。

 そして長年苦戦していたオリオールズもアドレー・ラッチマンのデビュー後にどんどん勝ち進む状態に。トレイ・マンシーニは7月末までにオリオールズで92試合に出場し、95安打を放ち、打率.268、OBP .347、SLG .404、HR10、RBI 41をマーク。

 さあ、これからオリオールズの中心選手としてオフに長期契約になるのだろうと思われれた8月1日に、トレードが決定。アストロズに動くことになりました。これはオリオールズとしては、FAでサラリーアップを嫌ったということとアストロズはポストシーズン用の打撃補強という点で受給が一致したがゆえのトレードでした。

 ただ、噂は先行していて、2年先、3年先のコンテンダーを目指すオリオールズにとってはマンシーニの30才という年齢はいささか高齢という感もあり、興味を示すクラブがあるなら、トレード・デッドラインで売るというふうには見られてはおりました。ちょうどアストロズは1Bのユリ・グリエルが苦戦していたというのも大きかったです。

【YOUTUBE】Trey Mancini makes emotional return to Baltimore! Receives warm welcome back!

 なお、2022シーズンのトレード・デッドラインは現地2022年8月2日に設定されておりました(いつもの7/31ではありませんでした)。

 アストロズへの移籍後のトレイ・マンシーニはあまり良くなかったのです。これまでのキャリアで味わったことがないくらいの不調。51試合で、165-29で打率.176、OBP .258、SLG .364、HR 8、RBI 22。

 結局、シーズン・トータルで、143試合で、519-124、打率.239、OBP .319、SLG .391、HR 18、RBI 63でOPS+は101。 

ポストシーズンでは当たり無し 

 アストロズへ移籍し、キャリア初のポストシーズンを経験したトレイ・マンシーニでしたが、ALDS、ALCS、WSを通じて8試合のみの出場にとどまり、ヒットはワールドシリーズGame6で放った1安打のみ。なんとあのヒッティング・マシーンが21-1、打率.048に沈みました。短期決戦で打てないと極端なこういう数字になってしまいます。

2022シーズン後半の不調が響いた新契約

 トレイ・マンシーニは2022年4月にオリオールズと調停を避けて1年/$7.75M+ 2023 $10Mミューチュアル・オプション($0.25Mバイアウト)でサイン。

 しかし、アストロズは2023年のクラブ・オプションを拒否。初FAとなっていたのでした。

 やはりアストロズ移籍後のレギュラー・シーズンの成績及びポストシーズンの成績が悪かったので、良い契約とはならず。これは逆ハロー効果ですね。FA直前のシーズンで大活躍すれば単価は上がり、これはハロー効果も相まってたいがいは過大評価となりがちですが、マンシーニはその逆で実力が反映されなかった契約でした。

ホズマー、マーヴィスと争う

 カブスは、すでに1Bとしてエリック・ホズマーを獲得。

 またドジャースからノンテンダーFAとなったコディー・ベリンジャーもおり、1B候補で左打者は2人。さらに、ホズマーのディールの際の記事にも書かせていただいているマット・マーヴィスという強烈なプロスペクトも控えており、彼も左打ちで候補はすでに3名。

 これにマンシーニの加入で、4人の候補となっていますが、このうち1B専任のような形で起用されるのはホズマーとマーヴィス。ベリンジャーとマンシーニはOF、DHとのミックスでの起用になりそうです。デービッド・ロス監督は、投手の左右によって1B、DH、OFを使い分ける選択肢が出来ました。

 なお、まだ噂に過ぎませんが、カブスはマット・マーヴィスをマイナースタートさせる可能性が大です。もう少しAAAで様子見をと言いつつ、クリス・ブライアントと結果的には同じようになり、シーズン途中からの昇格でMLSのカウントが遅れるかもしれませんね。これは故意にやると選手会からクレームが来ます。あくまで実力でという体でそうするでしょう。

 ただ、言えるのはカブスは攻撃力がかなりアップしたということですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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