スポンサーリンク

【MLB2020】オリオールズ、2019全体1位の捕手、アドリー・ラッチマンを60manに加入

いよいよ期待の捕手がデビューの準備へ

 現地2020年7月11日、ボルチモア・オリオールズが良い動きを見せてくれました!

 2019年アマチュアドラフト全体1位のアドリー・ラッチマン(Adley Rutschman )を60manロスター・プールに加えました!

アドリー・ラッチマンとは

 MLB通の皆様ならご存じの通り、アドリー・ラッチマンは2019年アマチュア・ドラフト全体1位のトップ・プロスペクト。1998年2月6日生まれの22才(現地2020年7月11日時点)です。

 バスター・ポージー、ジョー・マウアーを彷彿とさせるセンスの塊の捕手です。そして打席ではスイッチ。

 Pre-2020のトッププロスペクト・ランク100でも4位に入るほどの逸材。通常、捕手でドラフト上位でピックされても、そのポジションの特殊性ゆえに2年目でプロスペクト・ランクの上位に入ることはありません。

捕手での早期デビューはポージーくらい

 すでに現場で活躍している捕手がいますし、敵チームのデータだけでなく自軍の投手の特徴もよく把握する必要があるため、デビューに時間を擁するケースがほとんどです。

 近年でエリート道を歩んだのはバスター・ポージーぐらいでしょうか。ドラフトの翌年にデビューするなど非常に特殊です。

LADのウィル・スミスも3年を擁した

 ドジャースの捕手、ウィル・スミス(Will Smith)は2019年にデビューし、54試合で15HR、41 RBIとわりとセンセーショナルな活躍を見せたプロスペクトでしたが、ドラフトは2016年(1巡目)。やはり早くても3年ほど時間を必要とするポジションです。

 なお、蛇足ですが、ジャイアンツにもウィル・スミス(Will Smith)がいますが、彼はリリーバー左腕です。

ルーキーを1週間でクリアー

 そのアドリー・ラッチマンですが、2019年は6月のドラフト後にすぐにサインしたわけですが、7月20日にルーキー・リーグのGCLオリオールズでプレー。5試合に出場し、打撃では14打数2安打、1HRを記録。守備ではそのうち2試合で先発マスクをかぶり、盗塁を1つ許したものの、「合格」と判断したクラブ側は7月26日に即シングルA-に昇格させました。

シングルA−

 シングルA-では約1ヶ月、20試合をこなし、打撃では打率.325、OBP .413、SLG .481、HR 1、RBI 15を記録。守備では80イニングでマスクをかぶり、7度盗塁を試みたうち、5度捕殺。こちらも即クリアーしました。

シングルA

 そして8月21日からマイナーリーグのシーズンエンドまで約10日ほどシングルAに在籍して、1年目を終えました。シングルAでは12試合で39−6、打率.154と数字は上がらなかったものの、HR 2を記録するなどその素質を十分にクラブ側に認識させました。

NRIでメジャー・キャンプ 

 そして今季はマイナー・スタートながら、NRI(ノンロスター・インバイティー)としてメジャーのスプリングトレーニングに参加。

 そしてパンデミック明けのサマー・キャンプでは60manロスター・プールからは漏れていましたが、この度、めでたくNRIとして60manロスター・プールに加入したという流れです。

オリオールズの捕手 

 現地2020年7月11日時点でのオリオールズの40manロスター上の捕手登録は3名。

 2019年の正捕手は、ペドロ・セベリーノで96試合に出場。チャンス・シスコは59試合、オースティン・ウィンズは28試合。

タクシーで起用か?

 クラブ側は、仮に本来の26名のアクティブ・ロスターなら、ペドロ・セベリーノ、チャンス・シスコで固めたと思います。

 しかし、今季はロスターが増えるのと、マイナーリーガーでも起用できるタクシー・スクアッドが使えます。そのための40 man + 20 manの計60man ロスター・プールなわけですが、ラッチマンを40manに上げるのかは未定。ただ、少しでもMLSを遅らせたいという算段もあるでしょうから、たぶんマイナーのままでしょう。

 ということはラッチマンはタクシー・スクアッドで起用される可能性が大。

 そして例の流行り病で誰がいつテスト陽性が出るのかわからない状況ですから、40manに入れている捕手を安易にリリースしないでしょう。

デビュー自体は確実かと

 状況次第でもありますが、1つ言えるのはラッチマンの今季デビューは確実になるでしょうということです。

 オリオールズとしてはエブリデー捕手にするのは2021年以降と考えていると思います。

 それにしてもオリオールズはチャンス・シスコといい、アドリー・ラッチマンといい、いい若手捕手が2人もいますね。

 チャンス・シスコも名前が良いので頑張ってもらいたいところではあります。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ロッキーズ、パドレスに0-21で大敗!さらに深刻な局面へ(今季3度目の8連敗)!
【MLB2025】大谷が9回に勝ち越し3ランHR!ドジャースが超乱打戦を制す!(2025/5/9)
【MLB2025】好調ハンター・グリーンが鼠径部を傷めて3回で途中降板へ
【MLB2025】マリナーズがレンジャーズからOFのレオディー・タベラスをウェーバーで獲得
【MLB2025】メッツ、ジェシー・ウィンカーとA.J.ミンターが離脱へ
【MLB2025】大谷が第9号HR!F・フリーマンが通算350号!しかし、LADはテオスカー・ヘルナンデスがILの見込み
【MLB2025】今永が左ハムストリングスを痛めて降板!カブスは今永降板後に失点して敗戦。(追記あり)
【MLB2025】ジェイコブ・デグロム、MLB最速でキャリア1,700奪三振を達成!ダルビッシュ、R・ジョンソンを抜く!(追記あり)
【MLB2025】佐々木朗希がメジャー初勝利!大谷も第8号援護HR!
【MLB2025】レッドソックス、トリストン・カサスのシーズン・エンドで1Bをどうする?
【MLB2025】3月/4月のPOM(Player of the Month) が決定!山本由伸がNL最優秀投手賞に
【MLB2025】タイガースが前田健太投手をDFAに
【MLB2025】ロッキーズが勝利!チェイス・ドーランダーがクリス・セールとの投げ合いに勝利!
【MLB2025】大谷、ウィメンズナイトでリードオフHR!S・アルカンタラから強烈な一発!
【MLB2025】菅野、初のスコアレス登板の相手はヤンキース!セドリック・マリンズも好捕で援護
【MLB2025】このギャップ!緊迫した展開の幕切れはまさかのリトルリーグ・エラー(TEX@SFG)
【MLB2025】ジャレン・デュランがホームスチールを決める!ジャコビー・エルズベリー以来、16年ぶり
【MLB2025】コリン・レイ(カブス)、先発転向3試合でERA 1.35! J・スティール離脱の穴を埋める
【MLB2025】ポール・スキーンズ、山本との投げ合いを制す!ドジャースは打線が沈黙して3連敗
【MLB2025】絶好調のPCA!2試合連続HRを含むRBI 7、盗塁2でドジャース戦の連勝に貢献
【MLB2025】エンゼルスがイアン・アンダーソンをDFAに
【MLB2025】UCLを傷めていたトリストン・マッケンジーが手術回避の結果、DFAに
【MLB2025】エンゼルス、3点ビハインドの9回裏に大逆転!ジョー・アデルがサヨナラ安打を放つ
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、ERAが1.13に!BOSはカサスのサヨナラ安打でCWSに勝利
【MLB2025】パヘスがまたもHRを強奪!佐々木は6回を投げきるも、最後に笑ったのはレンジャーズ!
【MLB2025】山本、デグロムとの投手戦を制す!またもエドマンが殊勲の一打
【MLB2025】大谷がパタニティー・リストで欠場へ!E・ロザリオがロスター入り(朗報あり!)
【MLB2025】レンジャーズのクマール・ロッカーがメジャー初勝利をマーク!
【MLB2025】スペンサー・ストライダーが復帰!最速で通算500奪三振を記録
【MLB2025】ホームラン単独トップ(8号)のA’sのタイラー・ソーダーストロムとは?
タイトルとURLをコピーしました