2022 ALDS Game1 (NYY 2-4 HOU)
現地2022年10月19日、ヤンキース@アストロズのALCS Game1が始まりました。
ア・リーグは、もともとALDSで休日を1日増やす日程にしておりましたが、ヤンキースvsガーディアンズ戦は、雨天順延でスケジュールが狂いました。ヤンキースは移動日なしでニューヨークとクリーブランドを往復。さらに、2度の雨天中止の影響で、ALDS終了後にニューヨークからヒューストンに移動し、翌日にALCSの開幕を迎えるというハードスケジュールの中での連戦です。
ヤンキース、お疲れモード
ヤンキースがALCS game1に疲れを隠せなかった点は如実に数字に出ました。打者が喫した三振数は計17!投手も5人のリレーで奪った三振はたったの2個のみ。
アストロズはALDS Game3で18イニングの緊迫したマラソンゲームを行い、実質的には休憩なしのダブルヘッダーを戦ったようなものでしたが、Game3で方が付いたのは大きいです。現地10月15日に終わりましたから、仮にGame5まで戦えば、休みは1日しかなかったのが、4日も空いたのですから、ALCSに思い通りのローテーションでキックオフできた利点がありました。
DSで苦杯をなめたバーランダー
現地2022年10月11日のALDS Game1での登板でポストシーズン通算32試合目(このうち先発が31試合)を果たし、イニング数は191.2イニングを数え、奪三振数は208となったジャスティン・バーランダーでしたが、結果は4回、81球で被安打10、失点6、BB1、奪三振3、HR1という成績でした。
バーランダーは8月後半にふくらはぎを傷めてIL入りし、現地2022年9月16日のアスレチックス戦に復帰。DSでの成績はその影響も懸念されましたが、特に怪我などはない模様でそこは安心しました。
レギュラーシーズンではERAとFIPでキャリア・ハイをマークし、3度目のサイ・ヤング賞の可能性が高いバーランダーは、たしかに今でも97-98mphのファストボールを投げますが、武器はスライダーでもあります。ALDSでは変化球がことごとく甘く入ったのが大量失点の原因だったと思います。
バーランダー、CSで復活
そんなバーランダーは立ち上がり、アンソニー・リッゾへの死球の後、ジャンカルロ・スタントンにいいコースの2Bゴロを打たれ、これをホセ・アルトゥーベが素晴らしいバランス力で好捕し、1Bへスローイングするも、送球がわずかに逸れてユリ・グリエルの足が離れて内野安打に。ランナー2人を背負う状況に陥りましたが、このピンチでジョシュ・ドナルドソンからカーブで三振を奪い、切り抜けます。
しかし、2回表、当たっているハリソン・ベイダーにハンギング・スライダーを投げてしまい、これがLFスタンドの変形した場所に入るソロHRに。1点を先制されてしまいます。
序盤にランナーを背負う投球となったバーランダーでしたが、4回以降は自分のペースに持ち込み、4-5-6の3イニングで奪った三振は7個。中盤を落ち着かせたことで、アストロズの攻撃をしっかりと支援した形となりました。
この日は6イニングで103球を投げ、被安打3、失点1、自責点1、BB1、SO 11、 HR1という素晴らしい結果でした。
【YOUTUBE】Justin Verlander SHUTS DOWN Yankees, strikes out 11 in ALCS Game 1
ジャッジ、ゲームが崩れるのを防ぐ
ヤンキースの先発はジェイムソン・タイヨン。ALDS Game2の延長戦に登板し、アンラッキーな当たりが多かったものの、ガーディアンズに勝ち越し点を許しました。ローテーションの関係で隙間を埋めるためと言ったら失礼ですが、このゲームに先発。
タイヨンは初回から大きなピンチを背負いました。1アウト後、今ポストシーズンで大活躍のジェレミー・ペーニャに2塁打を打たれ、さらに怖いヨルダン・アルバレスには四球。ランナーが2人溜まった状況で、チャンスにめっぽう強いアレックス・ブレグマンを迎えます。
そのブレグマンは2球目、甘く入ってきたシンカーを右中間にライナーを放ち、これが抜ければ初回から2点が入るシチュエーションに。ところが、この当たりをRFのアーロン・ジャッジがダイビンでキャッチ。大ピンチを救います。これがまさにDRS(Defensive Runs Saved)にカウントされるプレーですね。これで初回からゲームが崩れる事態は防げました。大きなプレーでした。
しかし、タイヨンは打撃は期待されていない捕手のマーティン・マルドナードにタイムリー・ダブルを許し、1-1のタイに。
ただ、タイヨンは5回途中まで1失点とイニングはそれほど稼げませんでしたが、なんとか1失点に抑えました。
シュミットが2被弾
ゲームが動いたのは6回裏。ヤンキースは5回1アウトからクラーク・シュミットが登板。ALDS Game3でガーディアンズにサヨナラを許した投手です。
そのシュミットは、イニング先頭のユリ・グリエルにソロHR。さらに1アウト後にチャズ・マコーミックにもHRを許し、痛いところで2点を勝ち越されてしまいます。シュミットはここで降板。
ヤンキースは7回にフランキー・モンタスを起用するも、先頭のジェレミー・ペーニャにソロHRを許し、スコアは4-1に。
8回表、ヤンキースはアンソニー・リッゾがラファエル・モンテロからソロHRを放ち、なんとか一矢報いるも反撃はここまで。8回2アウトから登板したライアン・プレスリーがゲームを締め、4-2でアストロズがALCSの初戦を取りました。
Game 2はルイス・セベリーノとフランバー・バルデスの先発です。アストロズが連勝するのでしょうか!?
お読みいただき、ありがとうございました。
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