レジェンドの勇姿がPSも見られそう!
いいニュースです。
現地2022年9月14日、アストロズのダスティー・ベイカー監督が記者団に対し、現在15- Day ILに入っているジャスティン・バーランダーが現地2022年9月16日(金)に予定されているアスレチックス戦からローテーションに復帰させるつもりであると発表しました。
ひょっとしたら、今季の復帰は難しいかもしれないと思っていただけにこれは朗報になりました。
暫定的とは言え、楽観視
なお、ダスティー・ベイカー監督は、あくまで「暫定的」とも付け加えており、怪我の回復次第ではずれ込む可能性も一応示唆しております。
39才という年齢もあり、アストロズの現場はワースト・シナリオも想定していたと思いますが、順調に回復していることで、これからポストシーズンに向けて強い味方になることは間違いありません。
右ふくらはぎのハリ
ジャスティン・バーランダーが傷めた箇所は右ふくらはぎ。現地2022年8月28日のオリオールズ戦で3回を投げ、奪三振6と素晴らしい投球を見せていたのですが、右ふくらはぎにハリを覚えそのまま降板しました。なお、このゲームは6回を終えてスコアレスで、終盤にアストロズがアレックス・ブレグマンのHRなどで3点を奪い、勝利しました(スコア BAL 0 @ 3 HOU)。
登板から2日後の現地2022年8月30日にMRIを撮影。その結果、筋膜に損傷はあるが、筋繊維の損傷は認められないと診断され、以降はリハビリに励んでおりました。
現地2022年9月3日には傾斜のないところで、60フィート(約18.3m)の投球を開始。そこから徐々に距離と負荷を上げるリハビリに突入しました。今回のリハビリ過程にマイナーでのテスト登板の予定はなく、即本番となる見込みです。実際、バーランダーはすでにベンチに入っております(まだIL中ではりますが)。
肩・肘の怪我でなかったのが、不幸中の幸い。とは言え、きれいな体重移動から右足の強いケリを伴うバーランダーのピッチング・フォームからすると、右ふくらはぎは非常に重要な箇所でもあります。
ALサイ・ヤング賞の有力候補
ジャスティン・バーランダーがトミー・ジョン手術を受けたのは2020年10月のこと。37才でこの手術を受けるかどうかの決断したのは簡単なことではなかったと思います。復帰まで約18ヶ月が見込まれますから。
そして、39才となった今季が術後初めてのフルシーズンです。術後は今までとは違う違和感があると言いますので、コントロールなど苦戦するのではないか?とも思われましたが、いざ蓋を開けて見ると、とんでもなく素晴らしいシーズンにしてしまいました。さすがのバーランダーです。
現時点での成績として勝利数16(16勝3敗)はALで1位。MLB全体で言うと、カイル・ライトがすでに18勝をマークしていますが、バーランダーは2回ほどローテーションを飛ばしているにもかかわらず、この数字です。
さらにERA1.84はALで1位。イニング数の152.0は、ALで18位。これはある程度イニング制限はかけているので致し方ないとは言え、16日に復帰となれば、アストロズの消化試合数を追い抜きそうです。あと10イニングを投げれば、そもそもの規定投球回数をクリアーとなり、ERAのタイトルをさらっていくことができます。
2023年はプレーヤーオプションに
バーランダーは2021年12月にアストロズと再契約。
- 1年/$25M (2022) + 2023年はコンデイョナルなオプション
このコンデイョナルな部分は、実質べスティング・オプション(Vesting Option)です。
その内容は2022年に130.0IPを投げれば、2023年は$25Mのサラリーになるプレーヤー・オプションに変換できるというものでした。すでに悠々と条件をクリアー済みです。
バーランダー、ポストシーズンに向けても楽しみですね。
追記:予定通り復帰!
ジャスティン・バーランダーは回復も順調で、ダスティー・ベイカー監督がもらしたように現地2022年9月16日のアスレチックス戦にて復帰いたしました。
5回、ノーヒット投球!
その復帰戦でバーランダーは5回、79球を投げてノーヒット投球を披露。もちろん、スコアレスです。与四球1のみでしかも9K!本当にすごい投手です。
お読みいただき。ありがとうございました。
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