NLワイルドカード Game1
現地2022年10月7日、フィリーズ@カージナルスのナ・リーグ・ワイルドカード・シリーズが始まりました。
このシリーズはナ・リーグ中地区優勝のカージナルスが地区優勝した中で勝率が3位となったため、ワイルドカードを戦うことになっているシリーズで、対戦相手はワイルドカードの3枠の中で勝率が最も低かったフィリーズとの対戦です。
ウィーラーとキンタナのスターターが好投
このゲームはフィリーズがザック・ウィーラー、カージナルスがホセ・キンタナの先発。
この両スターターが非常に素晴らしい投球を披露し、締まったゲーム展開となりました。
ザック・ウィーラーは立ち上がり、リードオフのラース・ヌードバーにシングルを打たれるも、それ以降はほとんどランナーを出さない素晴らしい投球。ランナーが出たのは、4回裏にポール・ゴールドシュミットへの死球と6回裏にトミー・エドマンにシングル、ラース・ヌートバーに四球を与えたのみ。完全にカージナルス打線を分断しました。
ウィーラーは6.1イニングで被安打が2、スコアレス、BB1、SO4。
一方のホセ・キンタナも危なげない投球を披露。スコアリング・ポジションにランナーを許したのは3回表にヒットと四球が続いてしまったシーンと5回表に先頭のアレク・ボームに二塁打を許したシーンのみ。5.1イニングを投げ、こちらも被安打が2、スコアレス、BB1、SO3という成績でした。
2人とも良かったですね!
カージナルスが勝利ムード
ゲームが動いたのは7回裏。先頭のノーラン・アレナドをCFフライにし止めたところで、ザック・ウィーラーが降板。
ここでシーズン終盤に素晴らしいボールを放っていたホセ・アルバラードにスイッチ。
アルバラードは2アウト目を奪いましたが、つづくディラン・カールソンに丁寧に行き過ぎて四球を出してしまいます。
つづくバッターはコーリー・ディッカーソンでしたが、代打にフアン・イェペスが登場。イェペスは24才のOFで今季デビューのルーキー。シーズン76試合ながら、12HRを放っている長距離打者です。
その初球。四球の後の初球でしたが、カットボールがほぼ真ん中に来たところをフルスイング。これがLFスタンドに入る大きなHRとなり、カージナルスが終盤に2点をリードし、いい流れを作ることに成功しました。
フィリーズは8回表にブライソン・ストットが四球で出るも、チャンスを活かせず。これで完全にカージナルスの勝利が大きくなりました。
PHIが9回に6得点!ヘルスリーにトラブル
カージナルスの勝利ムードになった9回表、マウンドには剛球のライアン・ヘルスリーが上がりました。シーズン19セーブ、ERA 1.25のクルーザーです。
9回に何が起こったか?を記してみます。
【ライアン・ヘルスリーの投球】
- リース・ホスキンス:空振り三振(1アウト)
- JT・リアルミュート:LFへシングル
- ブライス・ハーパー:四球(最後の3球は明らかなボール)
- ニック・カステヤーノス:四球(ストライクは1つだけ)
- アレク・ボーム:死球 →フィリーズ押出でまず1点(PHI 1-2 STL)
【選手交代】アレク・ボームに代走でエドムンド・ソーサ。投手は投手はアンドレ・パランテにスイッチ。
- ジーン・セグラ:うまくRF前にシングル(PHI 3-2 STL)
- ブライソン・ストット:1Bゴロでソーサが生還(PHI 4-2 STL)
- ブランドン・マーシュ:LF前シングル(PHI 5-2 STL)
- カイル・シュワーバー:CFに犠牲フライ(PHI 6-2 STL) (2アウト)
- リース・ホスキンス:見逃し三振 (3アウト)
リース・ホスキンスは1イニング2度も三振を喫しておりました。それはいいとして、ライアン・ヘルスリーが1アウト後にストライクとボールがはっきりとわかる投球。一度、ベンチからマウンド・ビジットがありましたが、続投。結果、シングル1本と3連続四死球で1失点。しかも満塁でランナーを残して降板というかなり厳しい結果に。
ヘルスリーの不調は4日の指の故障が原因
ライアン・ヘルスリーの突如の乱調は怪我の影響。現地10月4日のパイレーツ戦に登板し、打球をさばいた際にバランスを取るためにグラブ側の腕を地面につきましたが、同時に右手も着いておりました。その際に体重が乗り、突き指をしたような症状に。この影響が出たのでした。
絶対的なクローザーを失ったカージナルスがその後、崩れたのは致し方ないところです。
その裏、カージナルスはザック・エフリンから1点を奪うも、反撃もそこまで。
6-3のスコアでフィリーズが逆転勝ちしました。
カージナルス、2戦目をどう立て直してくるのか注目ですね。それにしてもフィリーズが押し出しの1点の後に渋い当たりで5点をプラスしたのはなかなか見事だったと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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