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【MLB2024FA】「プロスペクト台頭まで!」タイガースがジオ・ウルシェラを獲得

タイガース3B補強でウルシェラを獲得

 現地2024年2月22日、デトロイト・タイガースがエンゼルスからFAとなっていたジオ・ウルシェラ(Gio Urshela)を獲得。ここに来てレッドソックスなどもその候補となっていましたが、3Bを守りたいウルシェラにとってはタイガースの方が魅力的だったようです。

契約内容

 両者の契約は以下の内容で合意。

  • 1年/$1.5M (2024)
    • パフォーマンス・ボーナス
      • PA数500から30PA毎に$0.1M ($0.1 M/ 500/530/560/590/620 PA)

 パフォーマンス・ボーナスをすべてクリアーすればちょうど$2Mになる設定です。

破格の安さ

 ジオ・ウルシェラの2023年のサラリーは調停に敗れて$8.4M(2023)。本人は$10Mを希望していましたが、エンゼルスが調停の末、勝ちました。

 それから考えてもウルシェラうるが$1.5Mというのはタイガースは非常に安いサラリーでサインしたことになります。その点で言えば、実績も出しながら$1.5Mのサラリーになっったアーメッド・ロザリオと同じ状況となりました。

DETは3B補強で獲得

将来の3B/2BはOK

 タイガースには将来の3Bあるいは2Bを任せられるトップ・プロスペクトが少なくとも3名います。

 1人目は2022年1巡目指名のジェイス・ヤング(Jace Jung)。ただ、タイガースはすでにヤングを開幕戦のロスターに加えないことを決断。まだマイナーで経験を積ませるようです。

 2人目は3B/OFを守れるプロスペクトのジャスティン・ヘンリー・マロイ(Justyn-Henry Malloy)。タイガースは彼に関しても方針を決定。OFに専念させることに固めたようです。もっとも、これも状況によっては変わるかもしれません。打撃を活かすためにはOFのの方が良いという判断なのでしょう。

 3人目は2020年5巡目指名ながら、すでに今オフに延長契約を交わしたコルト・キース(Colt Keith)。タイガースはコルト・キースと2024年1月28日に6年/$28.6425M (2024-29) + オプションでサイン。2024年ですでに$2.5Mのサラリーが発生します。もちろん、メジャー・ロスターです。

 このようにジャスティン・ヘンリー・マロイはOFに行くことになりましたが、ジェイス・ヤングとコルト・キースという非常に楽しみな存在がいるのがタイガースの将来の強み。ただし、未デビューでビッグリーグのボールに慣れることも含めて計算が立たないのが痛いところです。同地区で力のあるツインズ、今オフに補強で厄介な存在になったロイヤルズのことを考えると、なんとか3Bを固めたいところでもあります。

実績のある3名もいる

 そこで、タイガースは3B候補として実績のある3名も準備。1人目が2023年に148試合に出場し、そのうち52試合を3Bを守った(先発は29試合)ザック・マッキンストリー。2人目がアンディ・イバニエスで、2023年に114試合に出場し、主に2Bを任されました。3人目は元フィリーズのマット・ベアリング。彼ら3名は実績もあります。

 タイガースの内野はSSがハビアー・バイエスでまず決まり。1Bは2024年にHRタイトルも期待されるスペンサー・トーケルソン。2Bと3Bが流動的で2Bは2023年の実績から考慮するとアンディー・イバニエス。AVGが.264と高く、HRも二桁の11本ですから、彼は外さないでしょう。ただ、タイガースはコルト・キースを2Bにはめようという意図があります

ウルシェラがフィット

 そうなると、アンディー・イバニエスか、ジオ・ウルシェラが3Bということになります。ザック・マッキンストリーは2023年のAVGが.231。ちょっと弱いのです。

 ただ、将来的にはジェイス・ヤングとコルト・キースが3B/2Bをカバーするとは言え、彼らが独り立ちすまでは心許ないということでジオ・ウルシェラに白羽の矢が立ったという流れになります。言葉は悪いですが、プロスペクトの保険です。特にコルト・キースが機能しなければタイガースは打線が機能しなくなるので、アンディー・イバニエスが再び2Bに戻り、ジオ・ウルシェラが3Bに。また、ウルシェラを入れることで、SSのハビアー・バイエスを休ませる日が作れるのもメリットです。

 そしてウルシェラ自身も3Bが本望。基本的には左側を守りたいようです。レッドソックスは2Bとしての採用のつもりでしたから、合わなかったようです。

2023年のジオ・ウルシェラ

 ジオ・ウルシェラは1991年10月1日生まれの32才。かなりベテランのように思いますが、MLSは6.127でこのオフにはじめてFA資格を取得しました。

 ガーディアンズからヤンキース、ツインズでの活躍は下記をご参照ください。ヤンキースがよく出したなというくらいゲームでいい働きをする選手です。

 2022年11月にエンゼルスがトレードでツインズからウルシェラを獲得。

 エンゼルスでは大いに期待されたのですが、現地2023年6月15日、大谷選手が登板したレンジャーズとの3ゲームシリーズのGame3の1回表に打者走者として1塁に駆け込んだ際にベースと歩幅が合わず、空足を踏むようなぎこちない動きで1塁後方で転倒。非常に危ない転び方をしました。そして診断の結果、左骨盤を骨折という重症に。これでシーズン・エンディングとなってしまいました。

 この大怪我の前には62試合に出場し、228 PA、214 ABで64安打、打率.299、OBP .329、SLG .374、HR 2、RBI 24という結果に。打率は良かったのですが、いかんせんSLGが全く上がりませんでした。キャリア平均で.423はある選手なのですが、もう春先からやはり腰の周辺が思わしくなかったものと思われます。

 ただし、この怪我が癒えたウルシェラは2024年は飛躍の年になるであろうと予想されています。2024年が良ければオフにマルチイヤー・ディールもあり得ますね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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