スポンサーリンク

【MLB2024FA】クオリファイング・オファーを受けたのは大谷選手を含む7名(追記:全員FAに)

2023-2024 QO

 ワールドシリーズ終了から5日が経ち、この5日間の旧所属クラブとの独占交渉期間でほとんどの選手のオプションの結論が明らかとなりました。そして現地2023年11月6日は選手の契約にとって重要な鍵となる日となります。

FA解禁とQO提示期限

 この日重要なのは、まずはフリーエージェント(FA)の解禁日であること。この日から選手はどのクラブとも交渉し、契約することが可能となります。

 そして現地2023年11月6日は午後5時(米国東部時間)をもってクオリファイング・オファー(QO)も締切られました。QOの提示期限でもあった訳ですね。クラブは上記の5日間の独占交渉期間に今オフが初FAとなる選手にクオリファイング・オファーを提示するかどうかを判断していたのですが、それが決まりました。今年は、ワールドシリーズ終了後5日以内に対象選手にオファーを出さなければなりませんでした。

QOとは?

 公平性や戦力バランスの観点から制度は細かいですし、多少込み入ったところもあるのですが、クオリファイング・オファー(QO)とは何か?と問われたときに、その大きな枠組みを可能な限り短い言葉で説明するなら、こういうことかと。

「FAとなる選手を旧所属クラブが優先的に引き止めることが出来る制度のこと。選手側も初FAで市場に出る際にまずは確実な1年契約の補償があるのがメリット。提示される金額は毎年変動で年俸の上位125人の平均で算出される。オファーはクラブの独自の判断に依り、初FAであってもオファーされない選手もいる。そしてオファーを受けた選手はQOを断り、市場に打って出ることも可能。QOを断り、他のクラブと契約した場合、獲得したクラブにはドラフトで手放さないといけない権利がある。そして出て行かれた側のクラブにはドラフトで補償がある。補償や手放す権利の内容は贅沢税超過の有無、レベニュー・シェアリングの受領の有無で変わってくる」

 下記もご参照いただけますと幸いです。

2023-24の金額は20.325Mドル

 そして今オフのQOの金額は$20.325M。受領した場合、1年/$20.325M(2024)という単年契約となります。金額のヒストリーはご覧の状況。経済的にもなかなか興味深い数字です。

  • 2012: $13.3 M
  • 2013: $14.1M
  • 2014: $15.3M
  • 2015: $15.8M
  • 2016: $17.2M
  • 2017: $17.4M
  • 2018: $17.9M
  • 2019: $17.8M
  • 2020: $18.9M
  • 2021: $18.4M
  • 2022: $19.65M
  • 2023: $20.325M

リスト

 今オフにQOを提示された選手は7名

  • 大谷翔平(エンゼルス)
  • コディー・ベリンジャー(カブス)
  • マット・チャップマン(ブルージェイズ)
  • ソニー・グレイ(ツインズ)
  • ジョシュ・ヘイダー(パドレス)
  • アーロン・ノラ(フィリーズ)
  • ブレイク・スネル(パドレス)

 注目の大谷選手はやはりQOを提示されました。トレードデッドラインでプロスペクトを多数放出したエンゼルスはもう出ることが前提でドラフトでのプロスペクト獲得が目的で提示したと言っていいでしょう。

 同じ目的なのはパドレスで、独占交渉期間にかなり選手のオプションを拒否しましたので、ジョシュ・ヘイダー、ブレイク・スネルのキーマンが出ることは前提でドラフト補償が目的というふうに捉えて良さそうです。

 カブスのコディー・ベリンジャー、ツインズのソニー・グレイは今季頑張りましたので、市場での評価を待つという具合でしょう。

 今季は7名とも拒否する可能性があります。良い契約を勝ち取りそうな面々です。

追記:7名全て拒否→FAへ

 現地2023年11月14日、4時PM(米国東部時間)が到来。QOを提示された選手が拒否するかどうかを決めなければならない期限ですが、その結論が出ました。

 結果は上記の7名全てが拒否し、FAとなりました。これにより、大谷選手も他のクラブとの契約が本格的に開始されます。

QO提示なしだった選手

資格ありで提示なし

 QOを受ける資格を有していながら提示されなかった主な選手は以下の選手たちです。

  • リース・ホスキンス(フィリーズ/1B)
  • マイク・クレビンジャー(ホワイソックス/RHP)
  • テオスカー・ヘルナンデス(マリナーズ/OF)
  • クレイトン・カーショウ(ドジャース/LHP)
  • J.D.マルチネス(ドジャース/DH)
  • ホルヘ・ソレアー(マーリンズ/OF)

移籍により

 レンジャーズの左腕ジョーダン・モンゴメリーは今オフ初FAですが、シーズン途中の移籍はQOの対象外でした。

過去に提示済み

 なお、カブスのマーカス・ストローマン、タイガースのE・ロッドことエドゥアルド・ロドリゲスはすでに過去に提示されていたので今回は対象外です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】デビュー待ち!レッドソックスのローマン・アンソニーが497 ft (150m)の超特大GSを放つ!
【MLB2025】鈴木誠也が15号/16号の2本塁打!カブスはPCAにも一発が出てタイガースに勝利
【MLB2025】Dバックスのコービン・バーンズがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025】Dバックスが敗戦確率99.9%からの大逆転!9回に6点差をひっくり返しATLに勝利
【MLB2025】パドレス、負けゲームをひっくり返す!9回に同点に追いつき、延長で勝利
【MLB2025】激アツ!パドレスが延長の末、1-0でジャイアンツを下す!最後はホセ・イグレシアスが決める!
【MLB2025】大谷が23号HR!さらに土壇場であわやHRかという大きな犠牲フライを放つも、ドジャースは延長戦で敗れる
【MLB2025】ドジャース、ライアン・ヤーブローの軟投に大苦戦!山本は今季初の早期降板
【MLB2025】DET-KCで壮絶な投手戦!マイケル・ワカとタリク・スクーバルがともに譲らず!(追記あり)
【MLB2025】ドジャース、18-2でヤンキースに大勝!大谷は2安打、ジャッジは2HR(21号)
【MLB2025】ジャッジの狼煙の一発に対し、大谷が2発で応酬!WSリマッチはドジャースが先勝!
【MLB移籍2025】ドジャースがトレードでレッズからアレクシス・ディアスを獲得
【MLB2025】カブス、鈴木誠也とPCAがRBIランクNO.1、2を争う
【MLB2025】大谷がMLB1番乗りの20号!ドジャースはコンフォート、マンシーにもHRが出て連勝
【MLB2025】山本がCLE戦で安定の投球!6勝目をマーク!大谷もリードオフHR(19号)で支援!
【MLB2025】122.9mph!パイレーツのオニール・クルーズがミサイルHRを放つ!
【MLB2025】レッドソックスのマーセロ・マイヤーがメジャーデビュー!Gm1ではデバースがサヨナラ安打!(追記あり)
【MLB2025】アクーニャが復帰戦で躍動!しかし、ブレーブスはチャンスで逆走!?して敗戦
【MLB2025】開幕から50試合!タイガースが33勝でMLBベスト!2006年以来の好成績
【MLB2025】山本が6回までノーヒッター!ドジャース、連敗を4でストップ(2025/5/20)
【MLB2025】千賀、ピート・アロンゾの「出来たぞ」というアピールに和む(NYM@BOS戦)
【MLB2025】大谷に17号が出るも、ドジャースはDバックスに完敗で4連敗!B・ファートは7勝目
【MLB2025】ドジャースがベテラン・ユーティリティーのクリス・テイラーを解雇へ
【MLB2025】強烈!ブルワーズのプロスペクト、ジェイコブ・ミズロウスキーがマイナーで103 mphを記録!
【MLB2025】大谷が16号!しかし、ドジャースはジャック・コハノウィッツに苦戦して敗戦
【MLB2025】大谷、ボブルヘッドデーで14号・15号のマルチHR!D・ラッシングもメジャー・デビュー!
【MLB2025】ドジャース、オースティン・バーンズをDFAに!プロスペクトのD・ラッシングをコールアップ
【MLB INJURY 2025】球速ダウンが目立った佐々木投手がIL入り!ドジャースはカーショウを上げる予定
【MLB2025】エバン・ロンゴリアが引退!レイズはセレモニーのため1日契約へ
【MLB2025】ルーカス・ジオリトが604日ぶりの勝利投手に!W・アブレイユ、R・デバースもHRで援護!
タイトルとURLをコピーしました