スポンサーリンク

【MLBトレード2024】タイガースがブルワーズからマーク・カナを獲得

今オフ初の大きめのトレード 

 現地2023年11月4日はまだFA解禁前で、選手は2023年に所属していたクラブとオプションについて話し合っている独占交渉期間ですが、タイガースとブルワーズ間でトレードが成立しました。

 マーク・カナがタイガースに動きます。

トレード概要

タイガースGet

  • マーク・カナ(Mark Canha )35/OF&1B/ Bat: R/Throw: R

ブルワーズGet

  • ブレイク・ホルブ(Blake Holub)25/  2Way(DH/1H/RHP)/ Bat: R/Thr:R

マーク・カナの契約

 さて、マーク・カナはメッツが帝国を崩壊させる時にシャーザー、バーランダーらとともにトレードに出たうちの1人。

 さらにマーク・カナはアスレチックスがリビルド可能か?というくらいに強烈な解体を実施した時にFA市場に出された選手でもあります。

 直近の契約は、FAとなりメッツと契約した際の下記の内容でした。

  • 2年/$26.5M (2022-23) + 2024 $11.5Mクラブ・オプション
    • サイニング・ボーナス:$2M signing bonus
    • サラリー$12M(2022)、$10.5M(2023)、$11.5M (2024 クラブ・オプション /$2Mバイアウト)
    • その他、Awardボーナスもあり。

ブルワーズはそもそもトレード前提で獲得

 ミルウォーキー・ブルワーズと言えば、天才デービッド・スターンズの下、少ないサラリーで大きな成果をものにしてきたクラブ。選手に大枚を叩かないことでも有名です。デービッド・スターンズはもう2023年の編成からは一歩引いてはいたものの、彼が残したノウハウが色濃く残っています。

 ブルワーズは2023年のトレードデッドライン時にマーク・カナを獲得した訳ですが、ポストシーズンに向けた打撃力強化もあったと思いますが、そこを実現しつつも、最終的にはトレード・チップとしてオフシーズンにディールする前提だったと言っていいでしょう。

 トレード・デッドライン時、メッツとブルワーズが合意した条件は、メッツが2023年の残り期間のサラリーを負担しつつも、ブルワーズはMLB最低年俸の日割り分を支払い、それをメッツの支払いから差し引くというものでした。そして2024年のオプションとバイアウトはブルワーズに移譲すると。

 ところが今回、ブルワーズはトレードによってカナの2024年の$11.5Mと、オプション拒否時の$2Mバイアウトをタイガースに預けました。

 結果、ブルワーズは2023年のMLB最低年俸の日割り分のみの負担で、打撃力を上げ、さらにはタイガースからブルペン候補を獲得したという非常にちゃっかりしたディールを達成したことになりました。 本来ならオプションを拒否時の$2Mバイアウト分の支払いが発生しますが、それをうまくすり抜け、同時に25歳のリリーバーを蓄えるということに。

タイガースにマッチ

 ブルワーズのうまいところはこのトレードはタイガースにかなりマッチしてしまう点にあります。タイガースは当然カナの2024年シーズンのクラブオプションの$11.Mを行使するでしょう。

 2023年のカナの成績はメッツで303打席に立ち、.245/.343/.381をマーク。まあまあの数字ですが、メッツにすれば物足りない数字でした。ブルワーズ移籍後は204打席で、.287/.373/.427、5HR、33 RBIと好成績をマーク。

 来季の $11.5Mのサラリーはブルワーズからすると、少し高すぎたとも言え、またOFが余り気味な事情もトレードを決断させた理由でもあると思います。

 タイガースはご承知の通り、ミゲル・カブレラが現役を引退。タイガースは形式的なことですが、ミゲル・カブレラの2024年のクラブ・オプション$30Mを行使せず、バイアウトで$8Mを払います。

  ミゲル・カブレラの8年/$248Mが支払いリストから消えたことで、タイガースはカナへのペイロールも容易に行えるはずです。

 タイガースはミギーが抜けた後、1Bには右打席のスペンサー・トルケルソンが入りますが、良い打撃を見せたケリー・カーペンター、トップ・プロスペクトとしてずっと名前の挙がっているライリー・グリーン、プロスペクトのパーカー・メドウズ、OFとして期待のかかるアキル・バドゥーなど左打者が多い状況。

 OF/1Bを守ってきたマーク・カナはハビアー・バイエス、スペンサー・トーケルソンとともに貴重な右打者として機能するでしょうし、DHとして入るオプションもあります。

 実績のあるカナが中軸近辺を打つことでタイガース打線に与える安定感は非常に大きいです。よって、かなりフィットしてしまう状況でもあります。

【MIL】ブレイク・ホルブ

 ブルワーズに移籍することとなったブレイク・ホルプは2Wayとはなっていますが、右のブルペンと考えるのが良いかと。

【Youtube】Detroit Tigers RHP Blake Holub live look: April 6th, 2023

 ドラフトは2021年のタイガースの15巡目指名。2023年はクラスA+とダブルAを経験。クラスA+では18試合に投げ、25.0 IPでERAは1.80。ダブルAでは30試合に投げ、40.1 IPでERAは4.24。もともとBBが多い投手でしたが、2023年のトータルのBB9は2.3に。SO 9は良く、10.5です。BB%が改善すればMLBデビューも早いかもしれません。

 マーク・カナは2024年2月15日の誕生日が来ればもう35才になります。タイガースで、いぶし銀の活躍を見せてもらいたいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2024】プレーヤーズ・ウィークエンドが復活!人気企画も前回とは違う装い
【MLB2024】ピート・クロウ=アームストロング(カブス/NLROY候補)がメジャー初HRを放つ!
【MLB2024】A’sが投手力でヤンキースをねじ伏せる!JP・シアーズ、メイソン・ミラーがシャットアウト・リレー
【MLB2024】大谷選手が日本人メジャー歴代最多HRを達成
【MLB2024】シーズン最初の5先発でERA 0.66! カッター・クロフォード(BOS)がクレメンスに並ぶ!
【MLB2024】カブス・今永投手はついに初自責点を記録するも、またもQスタート達成で3勝目
【MLB2024】レンジャーズ、ジャック・ライターがついにメジャー・デビュー!しかし、翌日にAAAへ
【MLB2024】タナー・ハウクがシャットアウト勝利!試合時間はたったの1時間49 分!
【MLB2024】ムーキー・ベッツが5-5! 過去のキャリアハイの打率.346、安打数 214を超えるシーズンになるか!
【MLB2024】マイケル・ローレンツェンのレンジャーズ・デビューはスコアレス投球!
【MLB2024】カブスの鈴木誠也選手が10 Day ILへ(右腹斜筋)
【MLB2024】カブス・今永投手が2勝目!ERA は未だ0.00 !鈴木誠也選手が勝ち越し援護弾!
【MLB2024】アスレチックス、投手陣が改善!P・ブラックバーンは19.1 IPスコアレス、メイソン・ミラーは104mphを記録
【MLB2024】ホワイトソックスは試練が続く!3Bのヨアン・モンカダが少なくとも3ヶ月の離脱へ(右内転筋)
【MLB2024】レッドソックスのトレバー・ストーリーが左肩手術で今季終了!ニック・ピベッタも肘痛を発症
【MLB2024】レッドソックス、セダン・ラファエラと8年/50Mドルで延長契約
【MLB2024】日食(Solar eclipse)
【MLB2024】スティーブン・ストラスバーグの引退が正式に決まる!
【MLB2024】UCL損傷の投手が続出!シェーン・ビーバー、スペンサー・ストライダー、エウリー・ペレス、J・ロアイシガら(追記あり2)
【MLB2024】山本由伸投手、2度の満塁のピンチを乗り越え、メジャー初勝利!5.0 IP、8 K!
【MLB2024】カブス、ドジャースに打ち勝つ!鈴木選手は3 RBI、大谷選手は今季2号
【MLB2024】「出ました!」大谷選手、爆音とともに今季第1号HR!
【MLB2024】「お待たせ!」と言わんばかりにブライス・ハーパーがグランドスラムを含む3HR
【MLB2024】早くもノーヒット・ノーランが成立!アストロズのロネル・ブランコがキャリア8戦目の先発で偉業を達成
【MLB2024】パイレーツがルーキー・ジャレッド・ジョーンズの好投もあり開幕4連勝
【MLB2024】山本由伸投手がホーム・デビュー!途中からの降雨にもかかわらずスコアレス投球で好投
【MLB2024】ブレーブスが連勝スタート!フィリーズは先発のノラがラフ・スタートで大敗
【MLB開幕2024】”球際に強すぎ”!ブルワーズのジャクソン・チューリオがデビュー戦で輝く
【MLB2024開幕】レッドソックス、タイラー・オニールの5シーズン連続開幕HRなどで勝利
【MLB】2024シーズンが開幕!オープニング投手一覧!CWSはギャレット・クロシェを起用
タイトルとURLをコピーしました