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【MLB2024】マリナーズがツインズからホルヘ・ポランコをトレードで獲得!

マリナーズ、トレードで2Bを強化

 現地2024年1月29日、ジェリー・ディポートがまたやりましたね。2023年に苦戦した2Bをトレードによって強化することにしました。

 ミネソタ・ツインズからホルヘ・ポランコを獲得しております。

トレード概要

 このトレードは計5名が動く1:4のトレードです。

マリナーズGet

  • ホルヘ・ポランコ(Jorge Polanco/30)2B/右投げ両打ち

ツインズGet

  • ジャスティン・トーパ(Justin Topa/33)RHP/RP
  • アンソニー・デスクラファニー(Anthony Desclafani/33) RHP/SP
  • キャッシュ・コンシダレーション
    • アンソニー・デスクラファニーの2024年の$12Mのサラリーの2/3に当たる$8Mをマリナーズが払う
  • ガブリエル・ゴンザレス(Gabriel Gonzalez/20) OF/右投げ右打ち
  • ダレン・ボーウェン(Darren Bowen/23)RHP

かなりマッチしたトレード

 今回のトレードは受給がかなりマッチしたトレードになったのではないか?と思います。

ツインズは2Bにプロスペクトが台頭

 ホルヘ・ポランコはもともとツインズのSSを守っていた選手で、2014年のデビューから2020年まではツインズのメインSSでした。

 2021年にFAでアンドレルトン・シモンズが入ったことにより、2Bへコンバートされます。ちなみにシモンズはこのシーズンだけツインズのSSを務め、自身のキャリアにおいてもMLBでメインSSを務めた最後のシーズンとなりました(2022年はカブスで34試合に出場し、2022年8月にカブスからリリース。それ以降は契約なしで、2024年に引退を宣言)。

 そして2022年にはカルロス・コレアが1度目のツインズ加入で彼がメインSSに。

 ショート・タームで契約したコレアは、2022年終了後に長期契約を目指してオプトアウト。実際、メッツとのメガ・ディールが実現しそうになりました。ところが、メッツから足首の故障の履歴を重く見られ、契約はキャンセルに。結局、またツインズに戻ってきたのでした。

 そのようなSSの動きもあり、ホルヘ・ポランコは2021年以降は主に2Bとしてゲームに出続けていました。

 2023年、ホルヘ・ポランコは春先に左膝に炎症を発症。ILで開幕を迎えました。4月21日にシーズン・デビューとなったものの、5月と6月にそれぞれ左ハムストリングスを傷めて2度10Day ILに入ることに。

 その間、ツインズはプロスペクトが台頭。エドゥアルド・ジュリアン(Edouard Julien)が出てきたのです。ジュリアンは109試合に出場し、AVG .263、HR 16をマーク。2BとDHをカバーしました。また怪我の多かったロイス・ルイスも2023年に期間限定ながら目を見張る活躍を見せ、さすが全体1位とファンを唸らせました。2Bと3Bに若手が台頭してきたことにより、ツインズは内野、特にホルヘ・ポランコがバックアップ的な存在になりつつありました。

マリナーズは2Bが欲しかった

 マリナーズは2023年にトレードでコルテン・ウォンを獲得し、2Bの守備と打撃に厚みをもたせようとしましたが、67試合でAVG .165と苦戦。8月にリリースしました。その後は27才のホセ・キャバイェーロ(Jose Caballero)、ジョシュ・ロハス、サム・ハガーティーが2Bをカバー。最も打ったのはジョシュ・ロハスでAVG .272。

 ただ、まだ物足りないものがありました。さらに言えば、マリナーズは今オフに3Bのユーヘイニオ・スアレスをDバックスにトレード。2Bと3B双方が不安定な状況でした。

 今回、ホルヘ・ポランコが入ったことで、2Bはかなり安定したものになりそうです(ポランコがヘルシーなら)。また、マリナーズは2023年11月にレッドソックスからトレードでルイス・ウリアスを獲得。ウリアスは3B候補でもあり、この2人でかなり内野は安定したものになりそうです。

選手紹介

【SEA】ホルヘ・ポランコ

 ホルヘ・ポランコは1993年7月5日生まれの30才。スイッチ・ヒッターです。上述の通り、ツインズのメインSSを張っていた選手で、SS時代は特に2017年に133試合で、.256/.313/.410、HR 13、RBI 74をマークするなど際立った活躍を見せました。 

 ただ、特筆としては2018年3月にPeds(Performance Enhacing Drugs)で陽性となり、80試合のサスペンションを科されたことがあります。この影響で2018年は77試合の出場にとどまったものの、復帰後はAVG .288をマーク。

 2019年にはAVG .295、HR 22、RBI 79とキャリア・ハイの数字をマーク。この年はサイクル安打も放ちました。

【YOUTUBE】Twins’ Polanco hits for 2019’s 1st cycle

 短縮シーズンの2020年はAVG .258。

 2021年に2Bに移ってからも安定した数字をマークし、2021年には33HRを放っています。2023年は上述の通り、フル稼働ではありませんでしたが、80試合でAVG .255、HR 14をマーク。

 マリナーズとしては.250以上、15HR程度を見込め、攻撃力に厚みを加えることになりそうです。

現状の契約

 なお、ホルヘ・ポランコの現状の契約はご覧の通り。

  • 5 年/$25.75M (2019-23), plus 2024-25 オプション
    • 2019年2月にツインズと延長契約
    • 2024: $10.5M クラブ・オプション($1Mバイアウト)
      • ツインズは2023年11月にオプションを行使済み
    • 2025: $12M クラブ・オプション($0.75Mバイアウト)
    • アウォード・ボーナス
    • パフォーマンス・ボーナス

 2024年の分はすでにツインズがオプションを行使済みですので、マリナーズは$10.5Mの負担となります。

【MIN】ジャスティン・トーパ

 ジャスティン・トーパは、1991年3月7日生まれの右腕で、2024年の開幕時は33才。ドラフトは2013年のパイレーツの17巡目指名。

 2017年3月29日にパイレーツからリリースされております。その後は独立リーグで投げ、20試合で14勝3敗、ERA 4.23と好投したことで、2018年6月にレンジャーズとマイナー契約。2018年のシーズン終了後にFAとなっていました。

 2019年3月にブルワーズとマイナー契約。ここからリリーフ専任となり、ダブルAとクラスA+で33試合で、ERA 3.83をマーク。

 そのような苦労の末、ようやくMLBに上がったのが2020年のこと。トーパはすでに29才になっていました。メジャーではこのような遅いデビューもたまにあります。

 メジャーに上がってからも、マイナーとの往復が続き、2022年までは、計17試合で、18.1 イニングしか投げておりませんでした。

 2023年1月にブルワーズとマリナーズ間でトレードが成立。ジャスティン・トーパはマリナーズに移籍することに。

 2023年に運命が変わります。開幕してすぐにメジャー昇格のチャンスを掴んだジャスティン・トーパは、好投を積み重ね、4月のERAは1.64。5月半ばに2点台に乗ってしまいましたが、シーズンを通して75試合中、ER 0の試合がなんと63試合!結局、シーズンのERAは2.61とリリーバーとして上位の成績を叩き出したのでした。

【MIN】アンソニー・デスクラファニー

 アンソニー・デスクラファニーは今オフ、マリナーズがロビー・レイをジャイアンツに渡したトレードでジャイアンツからマリナーズへ移籍。現行の契約は以下の通りです。

  • 3 年/$36M (2022-24)
    • サラリー:$12M/年 x 3

 マリナーズへの移籍が決まった時、2024年のサラリー$12Mのうち、$6Mをジャイアンツが負担することなっていて、マリナーズは$6Mの負担だったのですが、今回のトレードでは$12Mの2/3の$8Mをマリナーズが負担することになっています。ひょっとしたら、ジャイアンツの負担は$4Mに減っているのかもしれません。さすがにここのロジックはちょっと掴めていません。なお、ツインズは支払いが$0Mの筈ですが、贅沢税上は$12Mで計上されるのではないか?と思われます。

 戦力としてはツインズはスターターが豊富ですから、ブルペンがメインでたまに先発もやるというスイングマン的な起用になりそうです。

【MIN】ガブリエル・ゴンザレス

 ツインズが獲得したガブリエル・ゴンザレスはベネズエラ出身で20才になったばかりの右打席のOF。2023年はクラスAとクラスA+で計18HR、AVG .298をマーク。かなり期待できるOFです。上のレベルに上がるにつれ、この成績がどうなるのか、ちょっと興味深いです。

【MIN】ダレン・ボーウェン

 ダレン・ボーウェンは、2001年2月3日生まれの23才(2024年の誕生日で)の右腕。ドラフトは2022年のマリナーズの13巡目指名。2023年はクラスAで、19試合中、15試合に先発。4勝2敗で、ERAは3.88。SO 9は9.5でBB9は4.0。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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